第171話ラディスVSらいと

強敵ラディス相手に苦戦を強いられるみらい達。

どうなってしまうのか!?

ラディスの剣が遂に振り下ろされた!!??

「くらうがいい!!!!!」

「いやぁーーーーっ!!??」

すずねちゃんの叫びがギルド内にこだまする!

誰もが諦めかけた…その時!!!

ガキンとラディスの刃を弾く金属音。

「えっ!?」

「えええっ!!??」

ラディスの刃を止めたのはなんと!!

らいとの姿だったんだ!!!

「んんん?」

すずねちゃんは恐る恐る目を開けていく。

そしてシャノワールさん。

「らいとお兄ちゃん!!??」

「らいと君……なの??」

その時びゅんっと風がふきつける。

そしてその風はラディスを吹き飛ばす。

「ぐぉっ!!??だれだ!!??」

「はいはーーーい!ししょーと私がきたからもう大丈夫ですっ!!」

「らいと!!と、飛鳥ちゃん!!」

僕は嬉しさのあまり叫ぶ。

「らいと…お兄ちゃーーーんっ!!」

泣きじゃくりながららいとにしがみつくすずねちゃん。

「おお!すずね!久しぶりだなぁ?元気だったか?」

すずねちゃんの頭を撫でながらにっこり笑顔をみせるらいと。

「ぐすっ!ぐすっ!うぇぇぇぇん!!」

すずねちゃんはあまりの恐怖だっただろう。

「よしよし…すずね…もう大丈夫だ!よく頑張ったな?」

「うん!頑張ったけどやっぱり泣いちゃった。お兄ちゃんとあの時泣かないって約束したのに。」

らいとはすずねちゃんの頬に触れる。

「もう…大丈夫だすずね…俺が。」

すずねちゃんをシャノワールさんに託すらいと。

「らいと君!?」

「お兄ちゃん!?」

二人にニコりと笑顔をみせる。

「俺がその涙止めてやる。」

「や〜〜〜!ししょーかっこよ〜!私クラクラしちゃいます!」

「ははっ!ここは飛鳥、俺に任せとけ!」

らいとは飛鳥ちゃんに笑顔を向けそして。

僕達の前に立つらいと。

「くくっ!貴様一人で何ができるんだ?相棒のハズのみらいなんて今僕にやられて倒れてるぜ?」

「お前は知らないんだ…。」

「はぁ??」

「人はな…守りたい人達の為なら最強になれるんだ。」

「ほぉ?じゃあ………。」

ラディスは剣を構える。

「やってみなぁぁぁーーーーーっ!!??」

踏み込みらいとに攻撃を仕掛けるラディス!!

ラディスの剣はらいとの身体を横から逃げられない方向から斬りかかる!!!

「そしてそれだけではない……」

らいとがかわそうとすると背後から闇が発生し中から闇の手が飛び出しらいとの身体を押さえつける。

「…………………。」

「どうだ!?お前はこの中で一番素早い事は前の戦いからずっと我々は見てきた!!これなら逃げられないぞ!!!」

らいとに迫るラディスの剣!!!

「ししょー!!??」

「お兄ちゃん!!??」

バリバリと轟音が轟く。

「ぐわぁぁぁっ!!??」

らいとの身体から激しい雷が発生しラディスの剣を弾き飛ばす!!!

カランカランっと音を立てラディスの剣は転がる。

「ぐっ!!??貴様……。」

「俺に金属はきかねーぞ??」

「ならば……。」

ラディスは闇に紛れていく。

ズズズ……と闇と同化していくラディス。

「どこに行ったんだ!??」

「らいと気をつけて!!」

ラージさんと僕はらいとに叫ぶ。

一瞬シン…と建物内に静けさが訪れる。

すると…僕の目には見えるラディスの姿!!

らいとの背後から僅かにできた黒い闇。

「らいと!!後ろ!!??」

「!!???」

「ぐああああーーーーーーっ!!??」

らいとの背後にできた僅かな黒い闇が瞬時に巨大化し背後かららいとをとらえる!!

「ふふ…ふふふ……あーっはっはっはーー!!」

ラディスが闇から顔を出し大笑いをしている。

「こうなればお前をこの闇に食わせてやるぞ!!僕の技を堪能しろ!!??」

ラディスの闇から巨大な鋭い歯が現れる!!

そして今にもらいとを噛み殺そうとしている。

「あれは!?」

ラージが叫ぶ。

「あれはラディスの処刑方…らいと君!!なんとか離れるんだ!!」

「くくっ!もう遅いな…コイツは僕を怒らせたんだ…醜く闇に……食われろ!!??」

「お兄ちゃん!!??」

「らいと君!!にげて!!」

すずねちゃんとシャノワールさんの叫び声。

「ししょー!!??今私が!!!」

飛鳥ちゃんが飛び出そうとする!!

「飛鳥ぁーーーーーーー!?くるな。」

らいとの叫ぶ声に飛び出すのを止める飛鳥ちゃん。

「ししょー!?でも!でもでもっ!!??」

「大丈夫だ…俺は……。」

「黒闇らいと…だ。」

「くくっ!!お前が何をしようともう遅い!!お前は僕の闇に食われて死ぬんだ。」

らいとを喰らおうと上下から恐るべき闇の歯が迫ってくる!!!

「らいと!!」

「らいと君!!??」

「お兄ちゃん!!!???」

ラディスは手を上に上げていく。

そして…その手は振り下ろされる。

「ダークファング!!!!!」

ガシャンと闇の牙が!!!!!

らいとを襲ったラディスの技『ダークファング』

その恐るべき技に果たしてどうなったのか!?

お読み下さりありがとうございました!

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