第166話無人島??

レイオール視点

オイラはレーミアと彼女の幻獣フェニックスに乗り世界の暴走を止めに飛んだ。

「レイオールさん!何か敵の気配が強く感じる所ありますか?」

「ん?いや…今の所は…。」

オイラは今レーミアのお腹に捕まり上空を飛んでいるのだ!!

(うわぁ!女の子って柔らかいんだなあ。)

オイラがそんな事を考えてるとレーミアは何か言ってるみたいだ。

「ちょっと!レイオールさんっ!どこ触ってるんですか!!??」

「あ!いや!これは違っ!!」

「レイオールさんのえっちぃーーー!!」

「うわっ!?暴れるなってレーミア!危ないって!!」

「えっ!?きゃあああーーーっ!!??」

オイラ達が暴れるものだからフェニックスもそれに耐えきれずポンッと消えてしまう。

「うわっ!!??」

「フェニックス!?」

「うわあああーーーーーーーーーーーーっ!」

「きゃあああああああーーーーーーーーっ!」

「レーミア!オイラに捕まれーーーっ!!」

レーミアがしっかりオイラの身体に密着して。

オイラ達は置いていく。

ヒューーーーーーーーーーーーーーーッ!!

「ウォーターバインドおおおっ!!!」

ボヨヨーーーーーン!!

スタッ!!!

「ふぅ〜〜〜〜〜!セーーーフ!!」

「もぉ!せーふじゃないですよ!危ないでしょ??」

「ごめんて!で?ところでここはどこに落ちたんだろーな?」

「本当にどこでしょうか?とりあえずまたフェニックス呼んで……あれ?」

「どうした?」

オイラがレーミアに問いかける。

するとレーミアの顔が見る見るうちに青ざめていく。

「どうしよう……レイオールさん……。」

「どうした?レーミア?」

「私が召喚に使う笛が…どこかに落としたかもーーーーーーっ!!」

「えーーーーーーーーーーーーーーっ!!?」

レーミア視点

私達は召喚に使う為の笛を探す事にする。

この大地のどこかに落としたんだろうけど。

するとレイオールさんは何かを閃いたのかちょっと待ってと言い残しどこかに行ってしまったの。

私も笛を探しながらレイオールさんを待つ事数時間…。

レイオールさんの声が聞こえる。

「レーミアーーーーー!!」

「あ!帰ってきた!!」

「はぁはぁはぁ…いやぁこの島を一周しちまったぜ!」

「そうなの??」

「ああ!しかもなんと!この島はどうやら無人島らしい!!走ってきたのだがずーーーーーっと海に囲まれてやがった!!!」

「ええーーーーーーーーーーーーっ!!??」

私は再び大声を上げるもここはどうやら本当に島らしい。

「どうしよ…私達この島から出られないの?」

「まあ海ならこのオイラが食い物はとってこれるしヤシの実も…ほいっ!」

私にカットしたヤシの実を渡してくれるレイオールさん。

天然なのかこの人の行動には悪気はないのです。

暑さもあり私もこのヤシの実のジュースを飲む。

んくんくんく。

私の口の中に甘い爽やかな味が広がりこんな状況なのに少しだけ幸せを感じる。

「お?もういいのか?オイラにも!」

「えっ??」

私からヤシの実をとりあげるとそのまま飲んでるレイオールさん。

私はつい顔が赤くなる。

なんか恥ずかしい。

「ぷはぁ!うめーな!ほら!レーミアも飲めよ!」

渡してくるレイオールさんには恥ずかしいという感情はないのだろう。

私は大丈夫!というとレイオールさんはヤシの実をほおり投げる。

「よし!じゃあとりあえずはここから出れるまで家を作るか!?」

「えっ!?家??」

「そりゃそーだろ?雨も降るかもしれねーし屋根かけれる家は作っとかないとな?」

「あ…うん。私はちょっと笛を探しておくね!?」

「分かったぜ!!じゃあ家はオイラに任せろ?」

「うん!」

私の中に不思議な感情が芽生えたのかもしれない。

結局笛はまだ見つからず夜を迎える事になる私達。

パチパチと焚き火の音。

そしてレイオールさんがとってきた魚を焼いてくれている。

「ほら!レーミアの分だ!食いな!」

「うん!ありがと!」

レイオールさんに焼いてもらった魚を私は一口。

「うん!美味しい!!」

「な?うまいだろ?この魚はベリーフィッシュっていって中々可愛らしい姿してるくせに食っても美味いんだよ!」

「へぇ!本当に美味しいね!」

「海の事ならオイラに任せとけ!!」

「凄いねレイオールは!」

「ん?どうしてだ??オイラはあんなすげぇ幻獣呼び出せるレーミアのがすげぇと思うけどな!!」

「私は…でも、こうして笛まで無くしたら何も出来ないし……。」

「そんな事いうなよ!」

「えっ!?」

「レーミアはすげぇ!!」

「レーミアはすげーーーーーぞーーー!!」

「ちょっと!やめてください!恥ずかしいじゃないですか?」

「大丈夫だ!オイラは本当の事しか言ってないからな!」

「もぉ!ばか。」

私は顔が熱くなっていた。

ドキドキが止まらないし。

レイオールさんって私の事どう思ってるんだろう。

私はそんな事を考えてると。

ガサッ!!

ガサガサッ!!

「誰だ!!??」

レイオールさんが叫ぶとその先の草むらは揺れ動いたんだ。

そしてその影は動き出したんだ。

レイオールとレーミアの前に現れたものとは!?

お読み下さりありがとうございました

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