第164話世界の破滅へ。

ラディス達、魔幻獣十二魔人の世界殲滅は始まってしまった。

僕達は世界中に広められた魔物達を倒しながら魔幻獣十二魔人との最終決戦に向けて、動き出すしかなかったんだ。

数時間前。

ラディス到着前。ベレッタさんは皆を集めたのだが。

「いい皆?これから魔幻獣十二魔人は今にも世界を壊滅させる為の行動を仕掛けてくると思うわ!」

「そんな。いきなり?」

「そうね…ラディスとバラキも撤退させた事。そしてみらい君に竜也が挨拶した事がそうする合図をしたようなものだわ!」

「なるほど。」

僕達はベレッタさんの言葉に納得してしまう。

「そしてこないだのように皆で戦えるならまだあの奴らの強大な力も何とか出来るかもしれないけど彼らはきっとそうさせてはくれないわ…だから私は考えていたんだけど。」

ベレッタさんは何かを出してくる。

「これは!?」

「いい質問ね!みらい君!これはね!転送の魔法を詰め込んだ魔法具って物よ!」

「転送魔法??」

「ええ…そうよ。私達はこれからどんな状況に置かれるか分からない…だけど仲間がいるから!この世界を絶対救う為に!!」

「皆持って行って欲しい。」

皆一つ一つ持っていく。

そして最後に僕が魔法具を手にする。

「みらい君!皆でこの世界を救うわよ?」

「ベレッタさん。はい!!」

そう。流石はベレッタさんだ。こうなる事も予想は着いたんだろう。

「みら…」

「みらい君!?」

「ああ!ダンさん!ごめんね!」

「らいと君と飛鳥ちゃんは先に行ってしまった…ここから各地に行く事はきっと困難だ…だから…一先ずラディスの言うよう…私達はラディスの元を目指そう!!」

「そうだね!ダンさん!」

するとレーミアちゃんの声が聞こえてくる。

「みらいさん!!」

「レーミアちゃん!?」

そこにはレーミアちゃんはフェニックスに乗り叫んでいた。

「みらい!!らいと達と別の場所にオイラ達は行ってみるから任せてくれ!!」

「レイオール!!!レーミアちゃん!!」

「レーミア!!大丈夫なのか!?」

ラージさんも声をかける。

「お兄ちゃん!!そっちは任せたわ!!私達で他いってみるね!!」

「分かったレーミア!気をつけるんだぞ!?レイオール君!!レーミアを頼む!!」

「おう!任せといてくれお兄さん!!」

「「えっ!!??」」

「あはは!!じゃ!行ってくる!!!」

「レイオール…お兄さんって」

「何かあったのかな?」

僕はレイオールに驚いているとベレッタさんが口を開く。

「えっと…じゃあ残ったのは私達五人…みらい君、ダンさん、ラージにサイリスちゃんと私ね。」

「はい!」

「そうですね!ベレッタさん!何か考えありますか?」

ベレッタさんは微笑み答える。

「いい?これから私達は獣人の住む獣人の街を目指すわよ!?」

「獣人の街?そこに何か?」

「私達獣人は並の人間達よりは戦闘能力が高いわ…魔幻獣十二魔人は兵士たちも使い全力で世界を潰してくるハズ…だから目には目をで兵士達を獣人の中からも借りてきましょう!」

「わかりました!じゃあそこへは私も行きます!」

サイリスさんも口を開く。

「わかったわ!じゃあここは私とサイリスちゃんで行くわ!?いいかしら?」

「ええ!よろしくお願いしますベレッタさん!」

「サイリスをよろしくお願いしますベレッタさん!」

「じゃあ僕達三人はラディスの元を目指しましょう!!」

僕の言葉に二人も頷き返してくれる。

「みらい君!いこう!!」

「僕達はあのラディスを!!」

こうして僕達は最終決戦へと向け行動を開始したんだ。

サイリス視点

私はベレッタさんと獣人の街と言われる街を目指したの。

「ベレッタさん?ここは…。」

私達が来ているのはなんとこのフォーゼンボルグの近くの森の中。

「こんな所に獣人の街があるなんて?」

「そうよ…そもそも私達獣人はここに皆住んでいたとも言われているわ。」

「そうなんですね?全く知りませんでした!」

「そうね…今は各地に散ってしまったし…でも人の数だけはいるの…だから何としても世界を救うための力を借りなきゃね?」

「はい!私も獣人の端くれですし...。」

「確かに!サイリスちゃんもサラマンダーの獣人だもんね?」

「はい!ベレッタさんもだし…あ!仲間だとネージーさんも獣人でしたね!」

「ああ!ダンさんの彼女さんだっけ?」

「はい!」

「若いっていいわね」

ベレッタさんはそういうと先を眺める。

「え?ベレッタさんは…えっ!?」

私達はいつの間にか森をぬけていた。

そしてそこには獣人達が暮らしている街がみえていたのです。

獣人達の街へと辿り着いたサイリスとベレッタ。

二人は彼らの力を借りる事もできるのか!?

そしてこの街は。

お読み下さりありがとうございました!

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