第160話えっ!?どういう事??
僕はマリンベルの光景を見てしまう。
その怒りに僕の身体から力が溢れてくる。
どうっ!!!
しゅーーーーーーっ!!!
恐ろしいほどの力は自分でも制御するのも困難なくらいだ。
「なんだと!?」
僕の身体からいつの間にか錠と僕を包んでいたなにかが破壊されていたんだ。
「竜也……僕は確かにいつも大人しいしらいととは違って強くなんかないよ…でもね。」
僕の闇が溢れだしてくる。
僕の中で何かに身体を乗っ取られていくような感覚。
「これは…。」
「みらい…この力はなんだよ!?僕の力に負けず劣らずの力…か??」
「さぁ…僕は知らない…僕はただ…今竜也…君を許せない事くらいだよ。」
「ふん!まあいい…じゃあ一つ僕と戦ってみるかい??」
すると竜也の身体から禍々しい力が湧き上がってくる。
「………………。っ!!」
ドウッ!!!!!
「なにっ!?」
僕が気がつくといつの間にか右の拳はは竜也の頬を捉えていた!!!
ドカッ!!!
「んぐっ!?」
バシュッン!!!!!
シューーーーッと音を立て竜也は吹き飛ぶ!!
「なにっ??こいつ!!」
竜也の身体は宙で止まる!!!
「竜也……レイオール達は…皆は何の罪もないだろ??」
「うるさい!!!うりゃあっ!!!」
竜也は僕を蹴り上げてくる!!!
シュッ!!!
僕の身体は仰け反り蹴りをかわす。
「くっ!!??なんだその体重は!?いつの間に覚えた!?」
「知らないよ!僕はただ…。」
僕の目からは熱い涙が溢れてくる。
「な!?泣いてんのか??あまいな!!」
そのまま竜也の回し蹴りが飛んでくる。
シュバッ!!!
僕の両手は竜也の蹴りを抑え込む。
「なんだと!?」
「ねぇ!竜也…僕の怒りだよ?」
ドガガガッ!!!
バババッ!!!
ドカンッ!!!
「ぐはっ!!がっ!!がはっ!!??」
僕の攻撃で竜也は吹き飛ぶ!!!
ギュンッ!!!
ドガガガッーーーーーっ!!!
壁に激突する竜也!!!
ガラガラと壁は崩れ落ちる。
「…………………………。」
ボコッ!!パラパラっ。
「な、中々やるじゃないかみらい。」
「竜也…僕は今までここまでキレたことはなかったよ。」
「ふん!知るか!そんな事はどーでもいいよ。だけどな?ここまで僕を怒らせたのは君が初めてかも知れないな。」
「僕だって怒ってる!!僕の仲間になんてことをしたんだ!!??」
すると竜也はぺっと唾を吐き応える。
「あのさ?みらい!お前だって俺のコマをどれだけやってくれたと思ってるんだ??」
「あれは!」
「いーや!理由はどうあれ僕の仲間であり部下達をボコボコにしてほぼ壊滅状態にしたんだぜ??これはどーあれ君がやってきた事は同じだと思うけどね?」
「そんな事ないだろ??」
「仲間は仲間だ!!」
僕はそう言われるとそれも一理あると考えてしまう。
「僕はね?世界をいつでもひっくり返せるくらいの力を持ってこの世界に来た時に手に入れたんだ…だからこれまでやってきた事は僕の余興なんだよ?分かるかい?」
「余興??」
「ああ!そうさ。だけどね?君達がこれからも僕達の邪魔をしてくるだろうからね、僕達もこれからは本気で世界を潰してやるよ?」
「脅しか!?僕達はそんな事くらいじゃ負けないよ!!」
「それはどうかな?じゃあ僕の本当の力の一変を見せることにするよ。」
竜也はそう言うと魔法の詠唱を始める。
「我が名は竜也…世界を統べる能力『
すると。
大地が揺れ始める。
「なにっ!?何をしたんだ!?」
「ははっ!!世界の終わりをプレゼントしたんだ!!早く行かないと全てが消えるぜ!!」
「なにっ!?馬鹿なことを!!」
「くくっ!!」
「なら。僕がお前を倒して止めてやる!!!」
僕が飛びかかろうとしたその時。
僕の目の前に黒いゲートが現れる!!!
「なにっ!?なんだこれは!!!??」
「早く行った方がいいんじゃない?」
「うあっ!?ゲートに引っ張られる!!!」
「ふん!僕の用意したゲーム。次は君も楽しむがいいさ!!みらい!!!!!」
「うああああああああーーーーーーーっ!!」
◇
◇
◇
「ん……いてて………ここは。」
僕が目を覚ますとそこは見覚えのある部屋のベッドの上だった。
「あれ?ここは??」
「みらい!?目が覚めたの??」
僕の耳に馴染みのある声が聞こえてくる。
「あれ?お母さん??」
「何寝ぼけてるの??さっさと準備しないとまた遅刻よ?」
「えっ?えっ?えええええーーーっ??」
僕は驚き声を上げる。
それはそうだろう……僕はさっきまで……。
異世界に居たはずなんだから。
◇
◇
◇
なんと!現実世界に転送されてしまったみらい!
一体どうなる!?
お読み下さりありがとうございました!
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