第154話ダンの勝利…そして。

ダン視点。

私とファノタウルスの戦いはクライマックス!!

ファノタウルスの砲弾は私に向かい巨大な炎と化して放たれたのだ。

どんどん向かってくる炎!!

私は水獸爪を構えると爪はキラリと光る。

すると私の水獸爪から水が吹き出してくる。

「ははっ!!そんな水芸で俺様をやれるか!!死ねーーーーーーっ!!!!!」

水獸爪から噴き出す!!!

水流はやがてファノタウルスを包み込んでいく。

「な!!なんだこれは!!??」

ファノタウルスの全てが私の水獸爪の水により包まれる。

「うぉっ!!!これは!!??」

「お前は水の事を水芸だなどど言っていたな…自慢の炎はどうしたのだ??」

「う!こんな水など俺様の炎で………。」

「どうかな??」

私の水はファノタウルスの発火をも許さない。

「な!なんだと!!!」

「ならここから出て………なにっ!!??氷!?」

そうなのだ。

私は水でファノタウルスを閉じ込めると表面を凍らせそして。

閉じ込めたのだった。

「ぐ………きえる!!??きえていく!!」

「ああ、永遠に炎を出し続けていかなければ、その水からは逃れられない。」

「なんだ!!と!!??」

「永遠の炎と永遠の水の戦いだ…ファノタウルス…お前のような汚い手が好きな奴にはお似合いな技になったであろう?」

「なにっ!!??やめろ!!頼む!!ここから出してくれ!!これでは俺様も生きては行けない!!そ!そうだ!!これからは俺様がお前の仲間として力を貸してやろうじゃないか?な!?いいだろ?ダン!!??」

私は片手を上げる。

土葬龍殺どそうりゅうさつ

ゴゴゴゴとファノタウルスの足元の大地が揺れる。

すると徐々に足元の大地に穴が空いていく。

「な!なんだ!?この穴は!!??」

「お前はそこの地下で…ずっと眠れ。はぁぁぁっ!!」

ファノタウルスは穴にストンっと落ちていく。

「うあああああああーーーーーーー!!!」

やがて聞こえなくなるファノタウルスの声。

すると穴は塞がっていく。

「ふぅ……終わったか。」

「ダン!!??」

私の元へネージーが走りよってくる。

ぎゅっっっ。

ネージーに抱きつかれ私は焦ってしまう。

「お?おお…ネージー、なんとか勝てたよ。」

「うん、分かってる!!」

「そ、そうか?そうだよな?はは。」

「ねぇ…ダン。」

「どうした?ネージー??」

「助けてくれて…ありがと。」

「ああ。」

どうやら私はネージーとそしてこの地下世界を救えたようだ。

「凄いやダンさん!!」

「フン!まあアイツにも少しは期待したんだけどね。」

「まさかここまで全敗とはね…君の駒は中々やるじゃないか??」

「だから駒なんかじゃないってずっと言ってるだろ??」

「ふむ…君の駒はあと三人か。」

「えっ!?誰の事言ってるんだよ!!??」

「うーん。こいつと、こいつと、コイツかな?」

そして僕達の目の前の映像が切り替わっていく。

「そこは…どこなんだ!!??どうしてそんな所に!!??」

僕の目の前の映像に映ったのはレイオール、レーミアちゃんとそしてベレッタさん三人の姿はなんと!レイオールの生まれた街。

マリンベルにいたのだった。

「んんっ!!??」

「ここは?どこ?」

「これは…。なんて事だ。」

「マリンベルだ!!!!!」

レイオールは口を開く。

二人はレイオールを見つめる。

「あ!いや!ここはオイラの生まれ故郷のマリンベルなんだ!」

「へぇ~聞いた事はあるかな?」

「私もこの街は始めてきたよ!港街か?でも確かここは。」

「お気づきかな?ベレッタさん!そう、ここはあの大魔道士マリオン様が人柱になり救われた街マリンベルなんだ!!」

自慢げなレイオールを見て二人は少しひいてしまう。

「そしてレイオール君がマリオン様の弟子なんだろ?」

ベレッタさんがそういうとレイオールはめちゃくちゃ喜び照れている。

彼は天然なのだろう。

レイオールの調子が良くなってくる。

すると後ろから大声が聞こえてきたのだ。

「レイオール!!!」

「ん??とう……ちゃん!?」

そこにはレイオールと瓜二つの姿のレイオールの父親が立っていたのだった。

「おおっ!?お前帰ってきたのか!?」

「父ちゃん。」

「で?どっちがお前の彼女なんだ!?」

「「は?????」」

三人揃って口を揃える。

にっこり笑ったレイオールの父親に何も言えなくなる三人だったんた。

レイオール達三人はレイオールの家に迎え入れられる。

「レイオールさんはここで暮らしてきたんですね?」

「ああ!まあオイラの家はずっと漁師の家だからなぁ。」

「ふむ。そしていい酒があるじゃないか!?」

「ええっ!?ベレッタさん?」

「もう…まったくベレッタさんは本当にお酒に目がないんですからお父さんも覚えてくださいね!」

「ん?お父さん?おお!こいつぁいいや!」

レイオールの父親は豪快に笑う。

これがこの街にこれからあんな事が起こるなんてこの時はまだ誰も気づかなかったんだ。

ダンさん達は戦いに終止符をうった…そして次なるみらいの仲間達はレイオール達。

どうなるのか!?

お読み下さりありがとうございました!

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