第153話ファノタウルス戦の行方
ファノタウルスによりダンさんは危機一髪に陥る。
ダン視点
「くくっ!ダンよぉ?この俺様があの小僧におかしな世界に連れていかれた事はお前も知ってるよなぁ?それから俺様はどうしたと思う?」
「な…なにっ……?」
「俺様はなんとかあの空間から出れる事をずっと試しそして力を蓄えていた…いつしかあそこから出る為にな…闇の空間…あれは恐ろしかったがな…悔しくて悔しくて…ずっと俺は憎しみの心の炎を燃やし続け…そしてあの方からあの世界から解放してもらったのだ。分かるか?」
「…………………………。」
「俺は…そう………。」
ファノタウルスの身体はみるみるうちに燃え上がっていく。
「!?なんだ!!?それは。」
「フン!これは俺様があの空間で手にした力…精霊化だ!!!!!」
私の目の前で炎と化していくファノタウルス!
「これは俺様の炎の温度を上げる為の力!俺様は精霊化する事によりこの力を得たのだ!!」
ファノタウルスの炎は赤色から黄色…そして頂点の炎。
白色の炎へと変化する。
「くくく!!どうだ!?この俺様がずっと辿り着けずあの時はフレアースに炎温度では叶わなかったが…今こそ辿り着いたのだ!!!」
恐るべきファノタウルスの執念の炎はまさかのパワーアップにより炎の最高温度へと。
「ぐっ!?ぐうっ!!??」
それにより私の身体も次第に燃えてきてしまう。
「どうだ!?ダンよ!お前の身体すらこの俺様の炎は焼き尽くせるのだ!!!」
(これは…いよいよヤバいかもしれない。)
(今だ……逆境の今こそ我がさずけた力。使うのだ。)
(う…アースウェル王……。)
(お前の大切な人達を守る為に!!今こそ!!)
「う…うぉぉぉーーーーーーーっ!!!」
私の叫びにシンとなるこの空間。
そして。
ゴゴゴ…………………。
ゴゴゴゴゴゴゴ………………。
グラグラグラッ!!!
地は揺れ始めその激しさを増していく!!!
ガンガンガン!!!
「なんだと!?地震!!!??だが、こんな力などこの精霊化した俺様に効くか!!??」
すると。
「ダン!!こっちは何とかなったわ!!!」
そうネージーのそんな声が聞こえてくる。
そう。
私がファノタウルスと戦っているうちにネージーは何とか抜け出しそしてエリーン様をも救っていたのだ。
そしてネージーは私達の前に現れる。
「なんだと!!??アイツらは??しかも何故滅魔石の錠をはめたのにどうやって!?」
「ふん!滅魔石には…これよ?知らないの?」
「なにっ!?それは。『魔導石』か!?」
ネージーは私に魔導石を投げてくれる。
パシッ!!
魔導石を手にした私は爪を装着する。
「フン!!その爪は確かあの時の水芸が出来る爪だったっけなぁ?」
「それはどうかな?」
私は
そして魔導石を翳す。
「うぉぉぉーーーーーーーっ!!!水獸爪魔導石進化!!!」
魔導石は光だしなんと水獸爪に吸い込まれていく!!!
私の手にはめられた水獸爪から力を感じる。
「ファノタウルス…お前がパワーアップしたのは確かに認めよう…だが、私とて強くなったのだ!!私一人では確かにどうしようもなかったかもしれない…だが今は…フレアース様…アースウェル王…エリーン様に皆…そして今はネージーもいる!!!!!」
私の身体に力が漲る。
「私には皆の力も宿っているのだ!!!!!」
「くるがいい!!このファノタウルスに勝てるのならな!!!」
「いくぞ!!ファノタウルス!!!」
私の水獸爪はキラリと光る!!
私はファノタウルスに向かい走り出し!!
そして天高く飛び上がる!!!
「馬鹿め!!!空に舞ったら俺様の餌食となる!!!うぉぉぉーーーーーーーっ!!!」
ボウッっと白い炎を纏い構えるファノタウルス!!!
私は宙に舞い水獸爪を構える!!!
水獸爪に力が宿っていく。
「おお…これは……凄い!!この力は!!!」
水獸爪から力が溢れ出してくる。
その力はきっとあのファノタウルスの力にも匹敵…いや…もしかしたらそれ以上かもしれない。
「いくぞ!ファノタウルス!!!」
「こい!!ダンよ!!俺様かお前に引導を渡してくれる!!!」
ファノタウルスは炎を手に集中!!
その姿は大砲の様な姿へと。
「食らうがいい!!!ダン!!!
ドゴーーーーーーッとファノタウルスの火炎砲は私に向かい飛んでくる!!!
「これは!!??」
(こいつをこのままくらえば私の身体もタダでは済まないだろう。落ち着くのだ…私ならきっとやれる!!!)
「くらえ!!ファノタウルス!!!」
「真!!!炎龍爆砕滅(ほうりゅうばくさいめつ)!!」
◇
◇
◇
ファノタウルスVSダンさんの戦いは遂に完結!!
果たして勝ったのはどちらなのか!!??
お読み下さりありがとうございました!
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