第151話ファノタウルスVSダン。リベンジ
ファノタウルス復活を目の当たりにした私だ。
するとファノタウルスは静かに口を開く。
「ぐふ…ぐふふふふ。おお!俺の身体が!?久しいなぁ。」
「ファノタウルス!?貴様!またどこから現れたのだっ!?」
するとこちらを振り返るファノタウルス。
「んん??お前は確か。」
「なんだ!?」
震え出すファノタウルス。
そして私の方を見ながら叫ぶ。
「お前は!?ダン!?」
「よく忘れんかったな…まあ…嫌でも思い出させてやる!!!??」
私が両手を広げ地に片手をつける。
私は魔法を唱える態勢。
「私は前とは一味違うぞファノタウルス!!??はぁぁぁーっ!!」
するとファノタウルスは手に炎を宿らせる。
ボウッボウッ!!
私の身体は岩と土により武装化していく。
「どうだ!!ファノタウルス!!これが私の新たなる力だ!!」
「ふん!お前か……こい。」
ガキイイイーーーーーーン!!!
私の大斧!!そしてファノタウルスは持っていた巨大な斧を振り回す!!!
ファノタウルスの武器はまた同じ斧!!
両者の大斧が激突!!
轟音をたて弾ける!!!
「ぐっ!!??」
「くっ!!」
ガキュンッ!!!
私の力も以前とは比べものにはならないのだ!!
「うおおおおおおーーーっ!!」
再び私の大斧はファノタウルスよりも早く振り回された!!
「ふん!!」
ファノタウルスは一言。
すると私の斧の刃はファノタウルスの身体の手前で停止する。
「なにっ!?」
私がそう呟いた瞬間!!
突然私の顎に重い一撃を食らってしまう!!!
そのまま私の身体は吹き飛ばされる!!
ドゴォォォーーーーーン!!!
身体に壁に激闘した衝撃を感じてしまう。
「うぐっ!!!」
ガラガラと衝撃で破壊されたイシツブテが落ちてくる。
「フフ……フフフ…………何だ貴様…少しはやるようになったが……まだまだな様だな。」
「くっ!?ぬかせーーーーーーっ!!??」
私は大斧を振りかざしファノタウルスに突っ込んでいく!!!
「うがぁぁぁーーーーーーっ!!?」
ブォン。
斧が急に重くなり大斧を振る私の身体も動きは鈍足化していく。
「まだまだ………だな。」
ドガーーーーーーン!!!
再びファノタウルスの斧が私の身体に襲いかかる!!!
斧で止めるもその衝撃は半端では無い!!
吹き飛ばされた私は地面に叩きつけられる。
「うぐっ!!!」
するとファノタウルスはわらいだす。
「ぐふっ!ぐふふふふ。」
「がっ…はぁはぁはぁ…な?何がおかしい?」
「いやぁ…な……かつてこの俺様を苦しめたお前が今ではこうして俺の足元にはいつくばるとはな……。」
「ぬかせ……私も以前の私とはずっと違うのを今に見せてやる!!」
「フン…じゃあ…こんな趣向はどうだ??」
「なにを!?」
「きゃーーーーーーーっ!!??」
私の後方から聞き覚えのある叫び声が聞こえてきた。
「なにっ!?」
私がそちらを振り返るとそこにはファイアゴーストにより捕まったネージーの姿があったのだ。
「ネージー!!??」
「ダン!!」
「あのネージーがどうしてファイアゴーストごときに??」
私はその方が不思議で仕方なかったのだ。
「ふふ…それはな…俺様の部下達がこうして人質というものをとったから……だよな?女?」
「くっ!?あなたは本当に卑怯よ!なんの罪も無い何も知らない精霊たち、エルフ達に襲い掛かるなんて!!」
「なんだと!?」
「くく……そうそう、そしてこちらの手にはこうしてエリーンすらをも捕らえてある!!」
わたしの目の前にスクリーンを出すファノタウルス。
そこにはファイアゴースト達に捕まってしまっていたエリーン様が映し出されていたのだ。
「エリーン様っ!?」
私の目にも囚われの身となったエリーン様の姿が見える。
手にはサイリスが囚われた時と同じ滅魔石の手錠をハメられ力なくうなだれているのだった。
「ファノタウルスよ…私はこれまでこんなにも憎むべき相手というものを知らなかった…。」
「はぁ??何を言ってるんだ貴様は?」
「以前はフレアース様、そして此度はエリーン様にネージーまで……。」
「だからどうしたというのだ??強いものが全てを利用し勝つ!!勝てば官軍という言葉も俺様は聞いた事もあるぞ!!」
「確かにこの力の世界においてはそれが正義なのかもしれん。だがな……」
「…………………………。」
「私は今回はもう堪忍袋の緒がきれたぞ!!」
「うるせーーー!!!!!俺様は強くパワーアップしたんだ!!!」
ボウッ!!!!!
ファノタウルスの全身は黄色の炎に包まれる。
「くらえ!!そして死ねーーーーーーーっ!」
ファノタウルスの紅蓮の業火がダンに向かい放たれた!!??
一体どうなる!!??
◇
◇
◇
パワーアップしてきたファノタウルスに打つ手はあるのか!?
果たしてどうなる!?
お読み下さりありがとうございました。
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