第148話邪馬国の平和
らいと視点。
俺達はなんとかスサノオを倒しそして邪馬国には再び平和が戻る。
この街は祭りごとが大好きなようで。
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「さぁ!らいと君!どうだい?酒の席にでも付き合わないか!?」
「いや!俺まだ未成年だからな!沖田さん流石にそりゃダメだろ??」
「そうかなぁ?僕はこの姿でも酒は飲めるのだぞ??」
俺が沖田を見ると。
確かに沖田の姿は小学生くらいの少年の姿。
そう…この沖田は昔から子供の姿と大人の姿が入れ替わる特異体質をもつ人物なのだ。
「まあ確かにその姿で言われたら説得力ないけどな?」
「まあそう言うな!らいと君!聞きたかったのだけど今回はどうして突然きてくれたんだ??」
その言葉に俺はきっと表情を変えたのだと思う。
そしてこれまで起こった事を沖田に話す事にした。
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「なるほど…あれから君たちはそんな事があったのか…この国はな…島国である為外の情報が入ってくるのが遅くてな……」
沖田はそういうと空を眺める。
「世界は……広いのだな。」
「ああ……すっげぇ広いぜ。」
「僕もそんな話を聞いたらいつか外の国へ行ってみたいな。」
「へぇ……沖田も外の世界が気になるのか!?」
「もちろんだよ!僕もいつか外に出て…色々見てみたいな!」
「ああ!沖田もきてみろよ!楽しいぜ!!」
「ああ!わかった!!」
俺達は空を見上げる。
果てしなく青く広がるその空は…俺達の目指す世界の広さを現していたと思う。
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飛鳥視点
「ねぇねぇししょー!!??」
私はししょーを呼びながらこの宿の部屋をめざす。
そして、ししょーの部屋の扉を思い切り開ける!
驚きベットから起き上がるししょー。
「ん?どうしたんだ??」
「ししょー!!この街では今!お祭りをしてるのです!!」
「お?おう!そうなのか??」
「あーーーもう!ししょーはそういう情報遅いですよ!!」
「お、ああ!悪い。」
私がそう返す。
でも今私の手の中にはししょーに見てもらいたい物を持ってきたのです!
「ん?それなんだ?飛鳥??」
「これですかー??」
そういいニヤニヤしている飛鳥。
これは何かを企んでそうな顔だ。
「じゃじゃーん!!!」
私がししょーに見せたその物とは!!!
ししょーは驚きの顔で私を見ている。
「これです!!!」
私のその手に持っていたのはなんと!!
くまちゃんを形どった木彫りの人形だったのです!!!
(こんなに驚いた顔をして見ているししょー!可愛い♡)
私はそう思った感情を押し殺しししょーに木彫りのクマを渡す。
らいとの解説
この木彫りのクマを解説すると。
昔からよく北海道土産等にあるあの。
木彫りのクマなのだ。
俺にはどこからどう見ても可愛いとは程遠かったんだ。
飛鳥視点。
ししょーは本当に私が渡した木彫りのクマさんを気に入ってくれたのかな?
これを街で見つけた時。
私の目も心も奪われてしまったの。
それはまるでししょーに恋した時のように。
私は嬉しくてししょーを見てしまう。
するとししょーはそのクマをじーっと見つめていた。
これは私にめちゃくちゃ感謝してくれて飛鳥ありがとうっていーっぱいヨシヨシしてくれるんじゃないかなぁ!
私はそう思うとドキドキとニコニコが止まらない。
するとししょーは木彫りのクマちゃんをテーブルに置いたの。
ししょーの表情は何故かその時。
真剣だったんだ。
「飛鳥??」
「は!はい!!」
ししょーは真剣な顔をして私の名前を呼んでくれている。
「ありがとな!飛鳥!!めっちゃ嬉しいぜ!!」
(ほらぁ!!やっぱり私と同じ趣味なんだ!良かった!!!)
こうして私達は幸せな時間を過ごしました。
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「ふぅ~まったく。また君の勝ちか。」
「ほらね!だから僕の仲間は皆強いんだよ!」
「確かにこれで君の二勝か…まあいいや。」
竜也はそういうと立ち上がり別の画面を拡大。
僕の目の前には次の画面へとうつりかわったんだ。
「お?ここは……」
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「お?どうして私はここに戻って来たのだ??」
そう僕達の目の前に映った画像にはダンさんの姿があったんだ。
「えっ!?ダン…貴方どうしたの??」
ダンさんにそう声をかけたのはネージーさん。
「いや。それが私にも全くこの状況が理解出来んのだ。」
「確かにダンがどこまで行ったのかは全く分からなかったけど…まあいいわ。」
笑顔を見せるネージーさん。
「ああ!ネージー!ただいま…なのかな。」
「いいんじゃない?理由はどうあれ帰ってきたんだもの。今はそれでいいじゃない!」
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「さぁ地下世界ではどんな僕のコマが出てくるかな?楽しみだねみらい君??」
「くそっ!!??」
僕はただこの映像を見守る事しか。
今は出来なかったんだ。
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お読み下さりありがとうございました。
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