第134話宣戦布告
世界へ宣戦布告
僕達は王の間で『ラナグラス』王と会話をしていたその時。
突然空間に浮かぶ画面。
徐々に映り出す画面にはなんとあのバラキの姿!!
画面越しのバラキ。
これは世界に拡散されているのかもしれない。
僕にもそんな事が頭に浮かぶ。
するとバラキは語り出す。
◇
全世界に次ぐ。
我は前魔導協会会長のバラキである。
これまで我々は世界の為に身を粉にして働いてきたのだ。
だが…我々はその行為。
つまり世界中のお前達の為に我々は身を呈して動いてきたが我々の準備はいよいよ出来たのである。
全世界の者共よ良いか聞け!!!
これよりこの世界は我々魔幻獣十二魔人のものとする!!!
「なにっ!?」
ラナグラス王のその声。
僕達もその声に力が入る。
「よいか?これから全ての権利は我々魔幻獣十二魔人のものとする。異論がある者は我々の元へくるが良い。ここで、コロしてやる。」
「「!!!?????」」
僕達はその言葉に驚愕する!!
これは全世界に対しての宣戦布告をしたも同然。
これは僕達だけではなく本当に全世界に届いた事だろう。
バラキの世界に対する宣戦布告は魔幻獣十二魔人はもはや本気で世界を潰しそして自分達の物にしようとする意思である。
「お前達生きとし生けるもの全ては我々に歯向かい殺されるか…奴隷として生きるかどちらかを選択させてやる!!!!!」
バラキ、魔幻獣十二魔人の本気を感じるこの言葉に今全世界はこの事態に驚愕している事だろう。
「おのれ!あやつはなんて事を宣言したのだ!!これは全世界全国と全てで力を合わせあやつらを打たねばならん!!!」
怒りの声をあげるラナグラス王。
「おっと!最初に潰す国を決めようかと思うのだが…」
するとぷつりと映像が消える。
「…バラキ……いや、もう魔幻獣十二魔人である事。世界へのこの言葉はこれまで信じさせていたもの達への裏切りとそしてその者達への脅しだ…これを許せるわけも無い。」
「ラージ…でも今はまだ危険かもしれないわ!世界をって言ってたって事はどこから戦争を仕掛けてくるのかも分からないわ!」
「くそっ!確かにこれはとんでもない事になってきたな…だがこの発言はやはり全世界へと伝わったであろう。」
「あいつらが最初に仕掛けてくる場所がせめて分かるなら先回りして食い止めたいよね!」
「そうだね!みらい君!しかしその場所の特定して向かうにしても間に合うかどうかだな。」
するとまた画像が現れ出す。
ザザ…ザザーッ。
「ククク…全世界の皆!元気か!?僕は魔幻獣十二魔人をつくって動かしている竜也だ!」
僕達の目に映った竜也。
その姿は僕やらいとと同じくらいの年齢に見える。
そして確かに異世界からやってきたとも聞いた事がある。
「こいつが魔幻獣十二魔人のボスなのか!?」
「ラージ、そうみたいね!見た目はみらい君達くらいで強そうには見えないけどこいつが。」
すると竜也が言い放つ。
「さぁ!皆!これは僕が楽しむゲームなんだよ!僕はゲームが好きでさ!この世界に来た時退屈で仕方なかったんだけどさ!僕には凄い力がある事がわかったからそれから沢山のゲームで遊んできたんだけどさ…なぜかその邪魔をするヤツらが現れて。」
これは僕達の事を言っているのだろうか。
僕は言葉を続けるのを待つと竜也は続ける。
「邪魔されたらされたでもっとこうしてやろう!こいつらが苦しむ顔がもっと見たい!!って思っちゃってさ!そしたらこの世界の僕には向かう奴らも時に死んじゃったりしてさ!そしたら僕に火がついちゃって。」
竜也はニヤリと微笑む。
そしてその身体に炎を纏う。
僕達から見た竜也の姿は炎に包まれたまさに魔人の姿だったんだ。
「楽しくて楽しくて!!もうこの世界を壊しちゃうくらいの戦いをしよーよ!!!!!」
興奮して世界に伝える竜也のその言葉はまさに狂気といってもいい程だったんだ。
「だーかーらーーー!!!!!」
竜也の次の言葉をドキドキしながら聞く面々。
「最初のゲームはラナグラス!あー!もちろんフォーゼンボルグも、もういらないからぜーんぶ壊しちゃうね!!!」
「なにっ!!??」
「ここに来るって事か!!??」
竜也のその言葉に驚愕してしまう。
「あ!これはゲーム!だからさ!君達が勝ったらそこは次は襲わないからさぁ!それは約束してやるよーーー!!!」
「くっ!?あいつ!なんてやつなんだ!!」
「ラージ!落ち着いて!」
「しかしこいつは…本当にヤバい状況になってしまったな!早速皆と合流してこの国全体を守らなければ!!」
ダンさんの言葉に皆頷く!!
「みらい君!済まないがフォーゼンボルグは任せていいか?僕とサイリス、ダンさんとレーミアでここは守ってみせる!!」
「分かったよ!ラージさん!」
僕は踵を返して振り向く!!
「皆……勝とうね!!!」
僕はフォーゼンボルグへ向かったのだった。
◇
◇
◇
世界は一体どうなるのか!?
お読み下さりありがとうございました!
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