第133話魔導協会の知らせ
魔導協会トップが消える知らせ
僕達は突然の事に衝撃を受けていた。
魔導協会トップ二人の突然の逃亡。
これは果たして何を意味しているのか。
この時、誰もこの後の世界の先行きを知る由はなかったのだ。
◇
◇
◇
僕達はどうするかを話し合っていたのだが。
「バラキとラディスが消えたのは痛いな。」
「私もこれは意外すぎてどうにも…でも魔導協会の様子は見なければならないわね。」
ラージさんもベレッタさんもこの状況に焦りを示す。
するとラージさんは何かを思い出した様に口を開く。
「しかもバラキの後継人がマルコス王子だと!?」
「えっ!?ラージ!それって?」
「サイリス…そうこのマルコス王子はこの国『ラナグラス』の正式王子だ。」
「「なにーーーーーーっ!!??」」
僕達はつい声を揃えて口にしてしまった。
◇
◇
◇
この国『ラナグラス』は世界の魔導協会本部がある国である。
そしてその中の巨大な街が『フォーゼンボルグ』なのだ。
だから人々はここをフォーゼンボルグという国だと思ってる者も少なくない。
「しかし…この国までもはや巻き込んであるとは…バラキは魔導協会に長年君臨しその地位を得ながらもしかしたらこの国をも巻き込み今の地位を築いていたのかも知れないな。」
「これは、ちょっとやそっとじゃ事は進まなそうだ。」
「国王様に会いに行って話をするとかそういう手段はどうですか!?」
ラージさんとダンさんの会話に僕も提案してみる。
「確かに早急にそういう手を打つのもありかもね!」
「じゃあ!早速行ってきなさいな!」
ベレッタさんのその声に僕達は目を見合わせる。
「じゃあ…国までは…」
ラージさんのその声にサイリスさんは準備を始める。
「えっ??サイリス?」
「えっ?もちろん私は行くわ!ラージの護衛よ!」
「わかったよ!」
「じゃあ後は私ね!」
レーミアちゃんもいつの間に準備が終わっている。
するとラージさんは僕に声をかけてくる。
「後はじゃあみらい君!一緒に来てくれないか?」
こうして僕達四人でこの国ラナグラスの国王がいるラナグラス城に向かう事になったんだ。
◇
◇
◇
ラナグラス城に向かう僕達。
ラナグラスはボーゼンボルグからは距離的にはほとんど離れてなく歩いても半日かかるくらいなのだ。
といってもやはりこの国でもモンスターなどもちょっとは出てくるのは例外ではない。
僕達の前に突如遭わられ出るモンスター達。
「はぁぁぁーっ!!」
「たあっ!!!」
サイリスさんもラージさんも流石の強さだ。
数多のモンスター達もものともしない。
「二人とも流石ですね!」
僕のそんな言葉も聞くはずもない二人!
「お兄様もサイリスお姉様といれる事が本当に嬉しいんでしょうね!」
「確かに昔色々あったみたいだもんね!」
「はい!でも私から見てても不思議と嬉しいんですよ!」
「レーミアちゃんも?」
「うっすらとしか覚えてませんが私をあの二人はとても幸せそうに面倒見てくれたりもしてたんですよね!私はそれが凄く幸せで。」
「そっか!レーミアちゃんもそんな事思ってたりするんだね?」
「はい。絶対あの笑顔を私はずっと見ていたいから!みらいさん!頑張って平和を守りましょうね!」
「うん!そうだね!」
こうして僕達は目的地であるラナグラスへと辿り着いたんだ。
◇
◇
◇
僕達はラナグラスの城下町に入る。
ラナグラスの城下町の人々。
どちらかと言えばヒューマンが多く住んでいるのかもしれないその街。
ラージを筆頭に僕達は王と面会するために王の間へと案内してもらい。
そして王の目の前へと辿り着いたんだ。
ひざまづく僕達。
「ラージリアスか…久しいの。」
「王よ…ご挨拶久しぶりの面会に誠に感謝いたします。」
「よいよい…しかし本当に…実に数年ぶりじゃの。」
「ええ…魔導協会への推薦の時には本当にお世話になりました。」
「よいのだ。だが、今回はどうしたというのか?」
「ええ…実は……。」
ラージさんはこれまでの経緯をラナグラス王へと伝える。
◇
◇
◇
「なに?それは誠か?」
「ええ…そしてこちらの僕の妹レーミアも同じように…それにこちらは僕の将来の人でサイリスと言います!サイリスはあのファンガイア王の娘でございます!」
「なにっ?ファンガイア王の娘か。なるほど…我が目の届かぬ所でそんな事が起こっておったとは。」
「そして魔導協会トップ二人は消えたのですがその後任に王の息子…『マルコス』が就任する事を耳にし…王と話をしたくここへ来たのです。」
「なんと!!??『マルコス』が魔導協会だと!?」
「もしかするとご存知なかったのでしょうか?」
「ああ…一ヶ月ほど前見聞を広めるといいだしこの城を飛び出したのだが魔幻獣十二魔人に使われていたとは。」
「前会長のバラキ、そして側近のラディスは姿を消しました。なのでこれから……」
ラージがそう言うと突然王の間にとある映像が映り出す。
ザザ……。
「なんだあれは!?」
「これは……。」
◇
◇
◇
皆の前に突然現れるスクリーン画面。
果たして映るものとは!?
お読み下さりありがとうございました!
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