第119話敗走

サイリスさんとラージさんも消え。そしてダンさんも騎士長ねこまの力に倒れる。

僕、そしてレイオールは、ねこまに立ち塞がる。

「おい!猫やろう!オイラが相手だ!!」

「ふん!お前も魔力は随分持ってそうだがな。俺を相手にするには意味の無い事よ。」

そういってハンマーをぐるぐる振り回しているねこま!!

「ぐっ!?こいつ!!」

「みらい!ここは魔力を使わなくても戦えるオイラの方が相手になるだろ!?だからお前は!!」

レイオールは手でハンマーを真似てそれを消せ!そんな手振りをする。そして。

(と!これは!?レイオールからのメッセージはきっとこうかな!?)

レイオールは、ねこまに右腕を出す!!

「行くぜ!!猫やろう!!!フック砲!!!」

ドゴーーーーーン!!!

レイオールの腕から発射されたフックはねこまに向かい飛び出す!!!

「ふん!こんなもの!くだらん!!」

カキーーーーーーン!!!!!

レイオールのフックを弾くねこま!!!

するとねこまのハンマーにぐるぐると巻きついていくレイオールのフック!!!

「なにっ!!??」

「へへ!!これならどうだ!!??」

「デンキウナギショック!!!!!」

ビリビリビリビリーーーっ!!!

「ぐぁぁぁーーーっ!!??」

ねこまを痺れさせ奴は思わずハンマーから手を離す!!!

その瞬間!!レイオールのフックはハンマーを狙う!!!

「うまい!!レイオール!!そいつは僕が!!」

僕はハンマーを消しにかかる!!

身構えながら僕の手からは闇の空間が!!!

次の瞬間……。

僕の背後から何者かの気配を感じる!!

僕の額から冷や汗が流れ…僕はゆっくり振り返る。

「みらい!!??どうした!?」

レイオールが僕に問いかけてくる。

その瞬間!!レイオールの背後にはねこまの姿が!!??

「レイオール!!後ろ!!!」

「なにっ!!??フックがまだ戻って……。」

バギーーーーーーっ!!!

凄い音と共にレイオールの身体は地面に叩きつけられる!!

「うぐぅぅっっ!!!???」

レイオールは受け身も取れず強打してしまう。

僕は身体を動かそうとする!!

「レイオール!!??今そっちに…」

「いかせないよ…」

僕の背後から声が聞こえると僕の身体を縛り付けている!!

「ぐっ!!うごけないっ!!!」

「君はどうやら僕と同じ力を持ってるようだね…へぇ…でもまだ堕ちてないみたいだね。くく。」

「えっ?」

その時レイオールの叫ぶ声が僕の耳に入り気がつく!!!

「うぎゃーーーーーーっ!!??」

バキバキっという音と共にレイオールの身体はねこまのハンマーの餌食になっていたんだ。

「さぁ…その癖の悪い腕は潰してやったぞ…次はここか!?」

バギーーーーーーっ!!!

さっきピコっという音をさせたそのハンマーは今はもうただの巨大なハンマーと化してるようだ。

「レイオーーーーーール!!!???」

「うぁぁぁぁぁぁぁ。」

僕が叫ぶもレイオールはハンマーの餌食となり今や両腕と右足が潰されていたのだ。

(これは…ヤバい……僕の闇の力を…使わなきゃ!)

その時僕を捕らえていたものが口を開く。

「だーめだよ!まだここでは早いなぁ…闇堕ちなんてさせないよ。」

次の瞬間!!!

バキバキっ!!!

「うぅぅーーーっ!!!」

僕の左手は闇に包まれそして…手は潰された!!

「くっ!!やめ…ろ!!」

「だーめだめ!あ!あの彼はもう気を失ったみたいだね!」

男がそう言うと確かにレイオールはねこまによってもう気を失っている様だ。

「くっそぉーーーーーっ!!??」

「もう君たちはジ・エンドかな?あ!そうそう!君の仲間みーんな消しとくよ!僕達魔幻獣十二魔人に楯突く君達をね。」

「や!やめろ!皆!皆!一生懸命…戦ってきたんだ…お前らが勝手にしていいわけないだろ!?」

「ふぅーーーーん。君もうるさいな。僕に指図していいのはこの世で竜也さんだけたよ。」

「えっ!?竜也?」

「まあいい。消えなよ。」

僕は覚悟を決める!!

もう僕達はここで終わりなのか!?

いやだ!!こんな終わり方。

その時!!!

くえーーーーーーーーーっ!!!!!

僕はその声が聞こえた上空を見上げる!すると炎を纏った怪鳥がこちらに飛んでくる!!

「えっ!?あれは!?」

「何?くっ…あれは…フェニックスなのか……ここは一先ずひいてやる…僕は闇犬…竜也様の忠実な犬だ。」

すると僕の身体から闇が消える。

そして僕の目にも見えたその怪鳥、姿はまさに鳳凰ほうおう!!!

「フェニックス!!??」

神獣を見た僕は驚いてしまっている。

すると神獣は僕達の上空でその翼を羽ばたかせる!!!

『癒しのいやしのかぜ

心に聞こえる、その声と共に僕の身体は不思議と癒された気がした。

そして神獣は僕の元へ突っ込んでくる。

(うわぁ!凄いや!本物の神獣なんて……ロープレ以来初めて見たよ。)

身体はゆっくりと倒れていく。

そして僕はその温かい何かに癒され眠りについたのだった。

凄く温かくて癒されるよ。

お読みくださりありがとうございました!

まさかの全滅してしまったみらい達!

だがそれを救ったのは神獣フェニックス!

これはどうなるのか!?

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