第117話ラージ奪還へ向けて!!
レーミアの話を聞き僕達は衝撃を受けてしまう。
すると現れたライティア様が口を開くのだった。
「皆さん…これから私が提案する話は、この戦いで重要な役割です…そしてこれに行ってもらうのはらいと!貴方とそして…飛鳥さん!二人で向かってもらいます。」
「えっ!?」
「ええーーーっ♡」
らいとは驚きの表情をしているが飛鳥ちゃんは何故かニコニコ目がハートになっていたんだ。
「さぁ!早速いきましょ!ししょー!」
「おい!待て待て飛鳥!どこに行ったらいいかも聞いてねーだろ?」
「えーーっ!どこでもいいですよー♡」
「よくねーーーー!!」
二人は相変わらずのようだ。
「あはは……」
僕が苦笑いしているとライティアさんは二人に話を始めたんだ。
「二人共いいですか?」
頷く二人。
ふぅーーーっと息を吐くとライティアさんは。
◇
◇
◇
この大地は昔から鉱石がとれる山が各地にあるのですがそこで極々稀に発掘されているのが『滅魔石』なのです…そしてその滅魔石というのもあまりにも希少な為、本来なら中々手に入らないハズなのですがもしかしたらその石を発見する何かの力を持ってる者を魔導協会…いや…魔幻獣十二魔人は仲間に入れたのかもしれません…しかし…もう一つ滅魔石と同様…いや…それ以上に、見つかりずらいと言われているのが魔導石と呼ばれる古代の魔石です。
滅魔石は魔力を吸い取ってしまう魔石…しかし魔導石とは魔力を与えてくれる魔石です。
この石を手に入れる事が出来ればあの厄介な滅魔石を攻略出来ることでしょう。
◇
◇
◇
「なるほどな!分かったぜライティア!さんきゅ!」
「分かりました!ししょーと一緒に手に入れてきますね♡」
らいとも飛鳥ちゃんもやる気が出たようだ!!
「あ!でも…そこは敵の発掘現場でもあります!そこに待ち構えてる敵も厄介かとは思います。くれぐれも気をつけていくのですよ?」
「ああ!分かってる!」
「はーい♡」
するとライティアさんは指を一本立てるとそこから光が現れ光は大きくなっていく。
そこには地図が現れる。
「えっと、この場所がこの街フォーゼンボルグの北に位置するこの山…『魔鉱山』にあります!ここにもきっと魔物も沢山いる事でしょう…二人共…頼みますよ。」
「分かった!!よし!行くぞ飛鳥!!待ってろよ皆!!」
「はーい♡」
「らいと!任せた!」
「みら!おう!!」
パァーん!!
僕達の久しぶりのハイタッチ!!
こうしてらいとと飛鳥ちゃんは二人。魔鉱山を目指したのだった。
「でも二人で大丈夫か?」
二人が出ていくとレイオールはそう言い出したのだ。
確かに二人だけでは敵がいたら厳しいかもしれない。
「ライティア様?二人でいいのですか?」
するとライティア様は僕達の方を見る。
「あの二人だからこそ二人で行かせたのです。」
「それはどういう事?」
「いや…それがね…私がこないだ光の力をらいと君に渡したのは知ってますよね?実はあの時…彼に渡したと思っていた力は私の身体に戻ってきたのです。まあ。だからこそ私は今こうして皆さんの前に存在できているのですが…それはさておき。」
「えっ?ええっ!?」
するとライティアは答える。
「彼…らいとくんの力はこの世界でも特殊な魔力…雷…その有り余る力に私の光の力が跳ね返されたとでも言うのでしょうね…渡せなかったのです…でも私はそれで、らいと君の力の発揮される鍵はあの飛鳥ちゃんの風の力だと直感したのです。」
「え?それって?」
「この世のツイの力として象徴される力、風と雷…風神雷神というのが邪馬国には伝説としてあるのですがそれがまさにあの二人なのです…だからあの二人を信じて私は二人の力をより強力な物へとなるのでは!?と。そしてあの二人だからこそのこれからの成長の為に二人だけで行かせたのです。」
「なるほど…確かに風神雷神ってのは僕も聞いた事があります!」
「ええ。だから…二人を信じて待ちましょう!」
◇
◇
◇
こうして、二人は滅魔石を攻略の為の魔導石を手に入れる為に魔鉱山へと向かったんだ。
◇
◇
◇
「ところで…これから今度はラージとサイリスさんを救う作戦を立てましょう!!」
「はい!!」
僕達はライティア様の声にその思いを強くしたのだった。
その時!!!
突然表の方から大声が聞こえてくる!!
「うおぉぉぉーーーーーっ!!??」
「誰だあの女!!!」
「やれ!!やっちまえ!!!」
僕達は椅子から飛び降り外へ出る!!
そこには大声で屈強な兵士達と戦うサイリスさんの姿が!!??
「誰が!!??アンタ達になんか負けるもんですか!!??」
「「やれーーーっ!!」」
数多の兵士は磔にされたラージの前で一人戦うサイリスさんを取り囲む!!
「来てみなさい!!ラージは私が守る!!」
サイリスさんの槍がキラリと輝く。
「氷転華マイナス…『桜花!!』」
氷の礫で出来たキラキラした桜の花びらは舞い上がり辺りの兵士に降りかかる!!
次の瞬間!!
カキーーーーン!!!
辺りの兵士は氷漬けになったのだ。
「なにっ!!??」
「これは魔法か!!」
「なんという技だ!!これは……『ねこま』様を……。」
すると兵士を掻き分け誰かがズシンズシンと足音を立てながらやってくる。
「あれは?」
僕の問いにレーミアちゃんはじっとしながら呟く。
「あれが…私達の代わりに騎士長へ成り上がった『ねこま』山猫の魔人です。」
◇
◇
◇
この状況打開の為にらいとと飛鳥が向かう!
そしてラージ奪還に一足先に向かったサイリス!
どうなる!?
お読みくださりありがとうございました!
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