第105話闇イコールみらい
みらいは闇の魔道士シェイドの言葉を聞き取った。
みらいに未知なる力が宿る。
そして誕生する新たな力の宿主。
闇の力を体現するみらいは今ミスリルの目の前に立ち尽くす。
◇
◇
◇
「あはは…いやぁ…やっと力を使えるよ。」
ミスリルの表情は強ばりこちらを見ている。
「う…あれが……みらい…君?」
「そうみたい…だな。」
ネージーさんとダンさんが僕の事を見てそう呟いている。
確かに僕の今の心の中は興奮状態でちょっと…いや、今現在…自分が話してるのだけど言葉は操られているような不思議な感じなんだ。
「君がさっきまで僕の前で絶望じみた顔をしてたあの…みらいなのか?」
「そうだけど?何か問題でもあるのか?」
「おお!いいじゃないか?実を言うと僕はそんな君にもさっきからちょーっと興味が湧いてきたんだよねぇ?」
君の力がどこまで試せるのか…やってみなよ。
すると後ろから声が聞こえる。
「くっ!?待てよ!まだ俺のターンだぜ!」
「らいと!!?」
「とはいえ…この状況はちとヤバいな…」
僕が辺りを見渡すとダンさんもネージーさんもミスリルの攻撃にいつの間にか傷ついていた。
氷漬けのサイリスさんに飛鳥ちゃんも傷つきながらもらいとに肩を貸し今一緒に立ち上がっている。
「ぐっ!」
「らいとさんっ!?無理はしないで!」
「だ…大丈夫だ飛鳥…まずはサイリスを…ファイアアンドウォーター!!」
らいとが放ったお湯!!
それは徐々にサイリスさんの氷を溶かしていく。
「うぐっ!!くっ!」
「らいとさんっ!!」
「飛鳥…俺の身体…倒れねぇように…たのむ…ぜ……」
そういいながらサイリスさんの氷を溶かし続けるらいと。
「何してるんだ…?」
フッと突然現れたミスリル!!
「なにっ!?くそっ!!武神り…うがっ!!」
バキバキーーッ!!!
らいとを蹴り上げらいとは空へ放りあげられる!!
そしていつの間にか上に先回りしているミスリルの姿がそこにはあった!!
「うーりゃあーーーっ!!!」
ドガドガッ!!ズガガーーーッ!!!
らいとの身体を思い切り宙から叩きつけるとそのまま急降下する!!!
ギュンッ!!!
ドガーーーーーーーーン!!!!!
らいとの身体は地面に叩きつけられ衝撃は辺りに旋風を巻き起こす!!!
「らいと!!!」
「らいとさんっ!!」
僕と飛鳥ちゃんの叫びが辺りに響く!!
「よくも!!!
その時!!ダンさんの土と炎の融合技がミスリルに炸裂する!!!
ミスリルは静かにそしてニヤリと笑みを浮かべる。
「こんなものか…しかし本当に恐るるに足りんな…」
ミスリルが飛ぶとダンさんはそちらに向かいもう一発放つ!!
「先程のはおとりだ!!爆炎噴火!!!」
ドドドゴゴゴーーーッ!!!
ダンさんの噴火攻撃!!!
溶岩とも言うべき岩をも巻き込む超高温の噴火技!!
ミスリルに攻撃は飛んでいく。
「………フレアースと咲楽にくらわせた一撃か。だが甘い。」
ミスリルは何かを取り出す。
それは今までの敵の中には見たことの無いもの。
ミスリルはそれを頭上にかかげると叫ぶ。
「水の力を我がものに…はぁぁぁ…。」
「なにっ!?」
「それは一体?」
ダンさんとネージーさんは問う。
するとミスリルは笑いながら話すのだった。
「ククク…ダンか…君は確かにその強さを得たようだがな…それに対抗する力ってのもこの世には存在するのだ。」
「水の矢となり今こそ放つ!!!」
「ウォータースラッシャー!!!」
ミスリルの放った技!!
単純に水鉄砲だが威力とスピードは桁違いだった!!!
無数に放たれたその技!!
辺りの大岩までをも貫通させるその威力!!
「皆!!私の後ろへ下がるんだ!!」
ダンさんは叫ぶ!!
「ここは私の出番だ!!」
ダンさんの身体が光り輝く!!
すると地面が揺れ出していく!!
そしてゴゴゴと大地が揺れると隆起してくる大地の岩盤!!それは僕たちの目の前に現れ水鉄砲の攻撃を防ぐ!!!
「どうだ!!?そんな子供だましの技が私達にきく訳ないであろう!!!」
「そうよ!ダンの防御壁はあらゆるものから守ってくれるシールドなのよ!」
「今度はこちらからいかせてもらうぞ!!」
ダンさんが叫び構える!!
「土よ炎よ…私に力を…土流……ん?なにっ??」
その時!ダンさんの頬に何かの切り傷がつく。
ニヤリと笑うミスリル。
「クク…だーかーらー!いつまでも自分の技に溺れるんじゃないよ…。」
次の瞬間!!
「ぐああああーーーーー!ーつ!!!」
「ダン!!!」
攻撃を受けたダンさんにネージーさんが駆け寄る!!
その時!!
「今だ!!くらえええーーーーーっ!!!」
ミスリルの放った一閃!!!
水を超圧縮した水の矢がネージーさんの身体を貫いたんだ…。。
◇
◇
◇
ダンさんとネージーさんを襲うミスリルの水の矢!!
次々と倒れていく仲間達。
みらい達に勝ち目はあるのか!?
お読み下さりありがとうございました!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます