第102話ミスリル進化

ダンさん!ネージーさん!そして飛鳥ちゃんと三人の猛攻撃でダメージを受けたミスリル!!

どうなるのか!?

「かなりの攻撃を与える事できたし、これならなんとかミスリルを倒せるかも!?」

「ああ!このままいこうか!?私も更に全力で!!」

飛鳥ちゃんもダンさんも勢いに乗る!だがネージーさんが何か呟いていた。

「どうしたんだ?ネージー?」

ダンさんの呼びかけに怪しい表情をしているネージーさん。

すると彼女は口を開いたのだ。

「今…兄のケルベロス様から言葉が私に伝えられたんだけど…」

ネージーさんは突然青ざめる。

「この世界にこれから恐ろしい事が起きてしまう!!」

「えっ!?ネージーさん!どういう事?」

ネージーさんのその怯える姿は…本能なのか何かの勘がそうさせるのか…自然と身体が震えている。

「ネージー!落ち着くんだ!?」

ダンさんがネージーさんを落ち着かせようと声をかける。

「はぁっはぁっはぁはぁ……ごめんねダン…。」

「ああ…気にするな…それよりもその話というのを聞かせてくれないか!?」

そして今、飛鳥ちゃんとサイリスさんがミスリルと交戦中だ。

するとネージーさんは語り出したんだ。

「ケルベロス様からの話では…今あの敵ミスリルは攻撃に耐えながらある力を目覚めさせている途中との事…それが完了してしまうと更に凶悪な魔人になり復活してしまうと言ってたの。」

「えっ!?それって一体?」

「詳しくは…でもあのミスリルの事です…何か恐ろしい事が…」

「キャーーーーーーっ!!!」

「うあああっーーー!!」

僕達はそちらの方を見るとなんと!

ダンっ!!

ドカッ!!!

カランカランッ!!

飛鳥ちゃんとサイリスさんは吹き飛ばされる!そしてなんと!そこにいたはずの大型の触手モンスターは存在せず代わりに立っていたのは。

スマートな人型の獣人。

蛇の獣人ミスリルの姿…いや…秘めた力は今まで以上の敵が立ち尽くしていたのだ。

「大丈夫?」

「う……くっ!?うあっ!」

僕が見た飛鳥ちゃんの左腕は折れ右腕で庇っていたんだ。

「ちょっとまって!今治療を!」

「はぁはぁ…みらいさん!あれは…あいつはあぶ…ない。」

そして抱きとめたらいとはサイリスさんをそっと寝かせネージーさんにお願いをしていたのだ。

「サイリス…寝てろ。」

らいとはサイリスさんを寝かせると、こちらへやってくる。

「飛鳥…もう大丈夫だ…よく頑張ったな?」

「うあああんっ!らいとさんっ!」

「よしよし!もう心配しないで休んでろ?じゃあ飛鳥の事も頼んだぜネージー!」

「もちろん!二人は任せて!」

「これは私も…」

ダンさんの言葉にらいとは手を広げそれを止める。

「ダンさん!三人を一先ず頼むよ!じゃあみら!俺達二人でいくぞ!あいつはヤバイ。」

「うん!わかった!」

こうして僕達二人と進化したミスリルの戦いが始まるのだった。

僕達二人の前に腕組みをして立っているミスリル。

「んんん??なんだい二人とも?そんな怖い顔しないでさぁ?」

「お前がミスリルの本体だな?」

「そうだねぇ…でも今のこの僕は前のミスリルとはちと違うかなぁ?」

「なにっ?」

「もう…今の僕ならあの辰の魔人にすら勝てるんじゃないかなぁ?」

「何を言って?」

僕がそう言うとミスリルは突然炎を身体に纏う。

そして、その身体は巨大化!これは!?僕達の見た事のある…いや!こいつはまさに!!

「牛の魔人ファノタウルス…どうだい?懐かしいだろ?」

「なにっ!?お前まさか!?」

らいとの言葉にミスリルは更に身体を変化させる。

するとバサッと大きな羽を広げ宙に浮くその姿はなんと鳥の魔人咲楽の能力と姿!

「この能力…凄いだろ?」

ミスリルのチェンジ能力とも言うべきその力。「そう…僕の猿真似とは違うけど…ね。」

猿弩の姿のミスリルはモコモコとまた変化させる。

「そう…新しい力ってのはね…」

眠兎の姿に変わったミスリルは攻撃態勢をとる!

「この事さあああーーーーーっ!!!」

ドガッ!!!

一瞬で僕の身体を狙い眠兎の必殺の技を放ったミスリル。

「ぐはっ!!ガハッ!ゴホッゴホッ!!はぁはぁ…これは!?ヤバイっ!!」

するとミスリルは次の攻撃態勢へ。

「処女脱兎おおおーーーっ!!!」

ギュンっ!!!

らいと目掛け眠兎弾が発射された!!!

らいとは身構えるとその身体は赤く光る!!

「武神流…炎神えんじん!!!」

ぼおっとらいとの身体を赤い炎に変わる!

そして、その炎でミスリルを狙う!!!

ゴオオオーーーーーーッ!!!

らいとが放った業火はミスリルを襲う!!!

「あはぁっ!?いいのかなぁ?」

ミスリルはそう呟くと宙で呟く。

見る見るうちにミスリルの身体は変化する。

「キュウソネコカミッ!!!」

「うああああああああーーーっ!!」

らいとは自身の身体をその炎で焼かれてしまう!!

そうこの技はあの子の魔人キューズの技だ。

バタッ。

らいとは自分の技で倒れてしまう。

お読み下さりありがとうございました!

まさかの強敵ミスリル!

ケルベロス様が言っていた恐怖とはこの事だったのか!?

みらい達はどうなってしまうのか!?

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