第100話地上の破壊神
いよいよ完全なるモンスターとして復活し暴れ出すミスリルとの決戦だ!!
ミスリルの身体からはうねうねとした触手がいくつも飛び出し一方は神樹に絡みつき、もう一方は様々なものを破壊し、もう一方は僕達目掛け襲いかかる!!!
「ふふふ…あーっははは!!!どうしたどうしたあああーーーっ!?手も足も出ないかぁ?」
ミスリルが狂乱し叫び続ける!!!
「あいつ…完全にもう咲楽の身体を支配してるようだな。」
「だよねらいと?でも僕…なんか嫌な予感もしてるんだよね?」
僕の心に嫌なモヤモヤとしたものが浮かんでいる。
するとミスリルは更にその身体を巨大化させていく!
ミシミシと大樹から軋む音が聞こえてくる。
「フハハッ!!まだまだ大きくなれるようだぞぉ!!うらあああーーーっ!!!」
ボウッという音と共にミスリルは巨大化する!!
「くっ!?あれはマジやばいぜ!」
らいとがそういいながら外を見てミスリルの巨大化を観察している。
「どうしたらいい?らいと!?」
「あいつ…何かするつもりだ…さっきから嫌な気配と魔力を感じる!!」
「えっ!?僕が感じてるのと一緒か…黒い嫌な気を僕もさっきから感じてるんだ。」
するとミスリルは突然身体から光を放つ!!
ゴォォォーーーーーーっ!!!
ピカーーーーーーんっ!!!
すると当たりにその光が巨大化して届く。
見ると次第にその光にあてられた場所はピキピキと石化していく!!
草木も…そして大地も石化をしていく状況!!
見ると光にあてられた動物も石化していっているのだ。
「やばいな!これじゃこの辺り一帯が石の廃墟になっちまうぜ!」
すると外からミスリルの声が聞こえてくる。
「オラオラーーーー!塔の中にいるチビ共!出てこいよ!」
辺りの石化した木々を粉々に砕きつつこちらを挑発してくるミスリル。
「くっ!?あいつこの辺りを全部石化させて破壊するつもりのようだ!」
「ダンさん!何とかなりますか?」
僕達はこの恐るべき光景に悩む。
するとらいとが前に出る。
「らいと!?」
「このまま見てても何も始まんねぇぜ!いくぜ!みら!?」
「でもさ…あれは。」
僕のその言葉にらいとはニコリと笑う。
「大丈夫だ!何とかなるって!!」
いつものらいと。
皆その笑顔をみて。
僕もついその言葉と笑顔につられる。
「うん!そうだね!らいと!」
「らいとさん…はい!」
「師匠…私ずっとついてきます!」
サイリスさんも飛鳥ちゃんも笑顔になる。
「ふふ…不思議ね、らいとって子凄いわ。」
「ああ…みらい君もらいと君もこれまで強敵を打ち破ってきたんだ…そして私も。」
「ダン…皆、私も一緒よ。」
僕達は立ち上がる!!
あの強敵ミスリルを倒すんだ。
ミスリルは更に巨大化しそして。
辺りを蹂躙している。
ミスリルの飛んだ跡には石化したものしか残らない。
神樹も震えるその状況に僕達はそんな巨大なミスリルを見据えている。
「ふぅ…こんなにめちゃくちゃにしやがって!」
「そうだね!でもあのままではこの地も、それに全世界がヤバイよ!」
「ああ…よし!皆…アイツを止めるぜ!!」
らいとの一言に皆身構える。
するとダンさんが前に出る。
「地上からは私とネージーに任せてくれ!!」
「そうね!じゃあ…。」
ネージーさんはボウッと炎を纏い獣人の獣になる!!
「それは!?」
「ふふ…私もあのケルベロス様の血をひいてたってことよ!いくわよ!ダン!」
「分かった!いくぞ!ネージー!」
ダンさんとネージーさんは先頭切ってミスリルに立ち向かっていく。
ネージーさんのその姿はあのケルベロス様にも匹敵するくらいの巨大さだ!!
「ネージーさんいつの間に!凄い!」
「おう!あれは敵にしたらかなり強敵だよな!」
「ふふ…ではネージーに負けていられんな!」
すると走りながらダンさんが徐々にその身体を変化させていく!!
「今度はダンさん??」
「ダンさんのサラマンダー化も以前よりパワーアップしてるみてぇだな…ん?」
らいとが途中で言葉を止める。
するとダンさんの身体は炎と共に強固な岩をその身体に纏う。
「はぁぁぁーーーーーっ!!」
ドシューーーーっ!!!
ダンさんは岩と炎の鎧を纏った姿。
そしてその手からはボウボウと蒸気をふかせている。
「ダンさんそれは!?」
「はぁぁぁーーーーーっ!!いくぞ!!見てろ!!俺の新たな力は火山の如く!!!」
「風林火山!!!!!」
ごおおおーーーーーっと爆音を立てダンさんの身体から溶岩と焼けた小岩が時折跳ね上がる!
「兄さん!!それって!?」
「皆見てろ!!これが俺の新必殺技だ!!」
ぼうぼうとダンさんはその身体から熱気と蒸気そしてマグマをふつふつとさせている!!
「くらえ化け物!!!」
「土流爆轟爪ーーーーー!!!!!」
ドカドカとダンさんの両手が火山となりその噴火でミスリルの触手達を燃やしていく!!!
◇
◇
◇
この話がなんと100話目となりました!
皆様拝読されていただき本当にありがとうございます!
引き続きよろしくお願いいたします!
お読み下さりありがとうございました!!!
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