第99話ミスリルVS

神樹に絡みつき…そして大地をも激しく揺らす復活したミスリル!!

ゴゴゴゴゴゴゴ…ドンドンッ!!!

大地は激しく揺れ僕達も立っているのがやっとの状態だ。

「これは!?激しすぎる!!」

すると聞こえてくるのはミスリルの声!!

「あはは!あーっはっはっはーーー!!!どうしたどうした!?逃げまどえよ!!そして這いつくばれよ!!」

「皆!!一旦地上まで戻るぞ!!」

「ダン!分かったわ!!じゃあ私に乗る人は乗って!!」

ネージーさんは大きな犬の姿!獣化していたのだ!!

「他の人は大丈夫!?」

「待って!ネージーさん!」

僕はドライアド達の元へ。

「ドライアド!あのワンちゃんの背中に乗って避難するんだよ!」

『のるのる!』

『わんちゃんわんちゃん!』

ドライアド達は避難する為僕の言葉を受け入れてくれた。

「ええ!わかったわ!ドライアド達を乗せて!」

ドライアドとダンさんを背に乗せネージーさんは駆ける!!

「先に行くわ!!」

ダッ!!!

「よし!俺達も行こうぜ!こんな狭いとこより外で奴を叩く!!!」

「ええ!らいとさん!私も!」

「私だって!」

サイリスさんも飛鳥ちゃんも相変わらずだ。

「さぁ!皆行こう!アイツを倒すよ!」

皆が頷くと僕達は塔の外へ飛び出したんだ!!

僕は飛ぶ!!

目の前にはあの更に大きくなったミスリルの姿が見える!!

「あいつ!!あんなに大きくなってる!?」

「ああ!これはちょっとやそっとの技ではダメージになるかどうかだな。」

飛行しながら会話を続ける僕達。

「見て!ミスリルが神樹に凄い勢いで絡みついてるわ!!」

サイリスさんが声をあげる!

巨大なミスリルはその身体を神樹に巻き付け破壊しようとしている!!

「あれはヤバいですね…斬れるでしょうか?」

飛鳥ちゃんのその声に確かに僕にも自信があまり感じられなかったんだ。

するとらいとが呟く。

「なぁ飛鳥?」

「なんですか?らいとさん?」

「斬れるんですか?じゃあない。」

「えっ!?」

「斬るんだよ…いくぜ!皆!!」

皆らいとの言葉に思わず笑ってしまう!

「ふぅ…らいとさんらしいわね!でも確かにそうね!」

「うん!きっと僕達なら!倒せるさ!」

「分かってきたなみら!?じゃあ…行っくぜぇ!!!!!」

らいとの身体は黄色に輝く!!

「ここで初だ!!!いくぜ!武神流…雷神らいじん!!!」

らいとは雷になりそしてミスリルに攻撃を開始した!!

「じゃあ私も!水龍の槍…氷点下プラス…炎転華えんてんか!!フレアース様…力をお借りします!!」

ボウッ!!!

その身に炎を纏い同じくミスリルに攻撃を開始するサイリスさんの姿。

「私だって!!風よ…力を。」

すると飛鳥ちゃんに今まで以上の力が宿る。

「これは!?」

「その力はきっと風雅が飛鳥ちゃんに渡した力だね!」

「そっか…兄さんありがと……でもこれなら私も足でまといにはならないわ!!」

そう叫んだ飛鳥ちゃんの身体には風が轟々と舞い、だが飛鳥ちゃんに力を貸してるような。

「兄さん見てて…私は…やってみせる…らいとさん!お借りします!!風神!!飛鳥バージョン!」

飛鳥ちゃんの身体は緑色に光り輝く!!

飛鳥ちゃんは風になり!!ミスリルに攻撃開始だ!!

すると下から聞こえてくる声!!

「みらい君!!ドライアド達は避難させたわ!私達は下から行くわ!!」

「下は任せろみらい君!!」

ダンさんとネージーさんは下から攻撃を始める!!

見るとダンさんもサラマンダーへ変化!!

そしてネージーさんはなんとあのケルベロス様によく似た獣化を、そして二人は炎を纏いミスリルに攻撃!!

「皆凄い!これならきっと。」

すると僕に聞こえてくるミスリルの声!!

「くっくっく…どうやら君たちは僕と戦う気なんだねぇ!!あはは!こいつは面白いやぁ!」

「ミスリル!あんたもだけど十二魔人達は僕達の大切な人達をも壊してきたんだよ!」

「へぇ?だからそれが何だって言うんだい?」

「僕達はね!皆楽しく暮らしたかったんだよ…この世界には沢山の人達がいて、僕だってこの世界に来た時は怖いし何が何だか分からなかったけど…皆いつも優しくてそして…素敵な…愛すべき人達なんだよ?」

「だから何が言いたいんだい?」

「僕はね!らいとと違って戦いだって好きじゃないしさ!本当は戦いだって怖いんだよ?」

「ふん!それで?」

「でもお前達を倒せば笑って暮らせる人達が増えるなら。」

「……………。」

「僕は!僕達は世界をお前達十二魔人の好きにはさせないんだ!!!!!」

「ほう…宣戦布告とはね…くくく。じゃあそれが出来るかどうか…」

ミスリルの身体から更に触手が生えてくる!!

「試してみな!!!!」

触手は僕達を一斉に攻撃開始する!!!

「皆!!!僕達は負けないよ!!!」

「言うねぇ…いいぜみら!!」

らいとのその声が聞こえた瞬間!!

僕達のミスリルとの戦いの火蓋はきられたんだ。

いよいよミスリルとの本格的バトルの開始だ!

お読み下さりありがとうございました!

コメント!評価、等いただけたら幸いです!

そして次話はなんと100話目!!ここまで本当にありがとうございました!

更なる戦いへお楽しみくださいませ!

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