第98話ミスリル復活
サイリスはフレアースの代わりに咲楽とバトル!!
怪物と化したフレアース様はらいとの技により倒れ…静かな最後を迎えたのだ。
そして…。
◇
◇
◇
怒りを顕にしたサイリスVS咲楽!!
サイリスの技に咲楽のモンスター化した身体は氷漬けになってしまったんだ。
「ふぅ~終わったかしら?」
サイリスさんがそう言って目の前に見ているのは氷の咲楽。
その氷像は敵ながらも容姿はとてもキラキラと氷で輝き美しかったのだ。
「咲楽か…魔幻獣十二魔人文字通りまだこんな奴らもいるんだろうな…」
「うん!敵もまだまだいるから僕達も負けれないよ!」
らいとに返す僕。
そこへどこからとも無く聞こえてくる声。
「ふふ…くくく……。」
「誰だ!?」
怪しい声に僕は叫ぶ。
するとその声は益々大きく聞こえてくる。
「くくく…あーーっはっはっはっはーー!!」
その声が聞こえてきたのはまさかの氷漬けになった咲楽からだった。
「ふふ…あんた達、久しぶりだねぇ!」
「その声は!?ミスリル!!??」
「あら!?貴方僕の事覚えててくれたんだぁ!」
すると咲楽の氷漬けの身体は震え出す!!
ブルブル…ガタガタガタ……。
「なんだ!?皆!気をつけろ!?」
らいとがそう言い放った瞬間!!
パリーーーーーン!!
咲楽の美しい氷像は粉々に砕かれる!!
すると中で蠢いていたワームの姿!!そいつはこちらにその頭を向け声を上げる。
「僕だよ!僕!咲楽に魂まで封じられていたんだけどあいつを君たちが倒してくれたんだろ?」
「確かに氷漬けになった咲楽は氷漬けになったけど…でもどうしてお前が!?」
「そうそう…咲楽を弱らせてくれたお陰で眠ってた僕は目をさませたのさ!そして時を見計らいあいつが僕にしたように今度は僕かあいつのこの身体を奪ってやったって訳!!」
「なんでやつだ!咲楽も咲楽だったけどミスリル…本当にしつこい奴ね!」
「ふん!何度やったって同じさ!僕は魂が復活できればこうやって何度でも色んな形で生き返れるんだからねぇ!あー、でも咲楽はもう僕のようにこうして復活は出来ないけどね!これは僕だけのオリジナル秘術なんだからね!」
すると前に出るらいと!
「御託はいいんだよ!ならお前はこのままここで魂まで消滅させたらいいんだろ!?」
「やれるかな?」
ミスリルはそういうとワームの身体を変化させていく!!
ワームはみるみるうちに外の大地を震えさせる!!
隆起した土と岩が大蛇を形取る!!
そしてワームと融合していき先程までとは比べ物にならない程の大きさの巨大な、そして強靭な土岩の鎧を纏った大蛇へと変化する!!
「なにっ!?これは!?」
「見て!!なんて大きさの蛇なの!?」
ネージーさんと飛鳥ちゃんもそのミスリルの大きさに驚きの声をあげる。
太く!そして巨大な大蛇は今にもこの僕たちのいる神樹にも匹敵しそうな程の大きさ!!
すると、そこへ聞き覚えのある声が僕の耳に聞こえてきた!!
「大変大変!!」
「神樹が神樹が!?」
僕はそちらを見るとなんとそこに居たのはドライアドの姿だったんだ!!
「えっ!?ドライアド!?どうしたの?こんな所に来たら危ないよ!!」
「神樹が神樹が!?」
「えっ!?」
僕はドライアドが指さす方を見るとなんと下から神樹に少しづつ巻きついているミスリルの身体の一部の姿が見えたんだ!!
「これか!?だからドライアド達がこんな所まできたんだ!?」
「ミスリルとかいうこいつ!神樹をも破壊しようとしてるのか!?」
するとミスリルの声が大きく巨大な声となって僕達の耳に入ってくる!!
「ふふふ…そうそう!僕は更に咲楽の能力の推移を集めたこの身体を更に使いこなせるようになったのさ!このまま神樹ごと!そして、君達も!全滅だよ…。」
そうミスリルは言うと突然神樹が激しく揺れる!!!
グラグラグラ!!!
「うわっ!?」
「なにっ!?今度は神樹自体が揺らされてる!!」
すると眠っていたダンさんが気がついたようだ。
「これは!?この揺れは土の魔法か。大地が揺らされてるようだ。」
「ダンさん!よう!目が覚めたようだな!?」
「そうよ!お兄ちゃん!いつまで寝てるのよ!」
そういった声に驚きのダンさん!
「おおっ、!?サイリスにらいと君!?来てくれたのか!?」
「お兄ちゃん!今は再会を喜んでる場合じゃないわよ!」
「そうだな…サイリスの言う通り…今はこの神樹までをもあいつは破壊しようとしてる。」
「あいつ…とは?」
ダンさんはらいとが指さした方を見るとそこにはとてつもなく巨大な蛇がその身体によって大地、そして神樹へも絡みつき攻撃をしているのだった。
「な!コイツは!?」
「そう!ダンさん!そいつはあのミスリルだよ。」
僕達の前に完全復活!
いや、それ以上の凶悪な魔物として再度現れた蛇の魔人ミスリル!!
その力は以前にも比べ物にならないものだったのだ。
みらい達はミスリルを倒し地上をそして神樹を救えるのか!?
◇
◇
◇
お読み下さりありがとうございました!
評価、いいね、コメント等頂けたら幸いです。
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