第95話再会は突然に!

ダンさんが大技を放つ!!

それはフレアース様、咲楽をも飲み込んだ火山砲!!そして溢れ出た溶岩。

ドロドロと窓の扉の方へ流れていく冷めた溶岩。

辺りには煙が舞い周囲を目視するにはまだ早そうだ。

するとどこからともなく声が聞こえる。

「くっ!?ダンか…あんたも邪魔な存在だったようね。」

フレアース様が盾になり咲楽は守られていた。だがフレアース様の身体はボロボロになっている部分も多少残る。

それはダンさんの先の技の桁違いのパワーを物語る。

「くっ!倒せては…なかった…か…後は頼む…みらい…君。」

「分かったよダンさん。」

僕は気絶したダンさんを寝かせる。

すると咲楽が動き出す。

「これで終わったと思わないで!!フレアース!!」

するとボウッと再びその身体に炎を纏いふわりと浮いているフレアース様。

それは白く発光し炎最高点に達したフレアース様の姿だったのだ。

「そんな!?ダンさんの大技も致命傷にはならなかったんだ。」

「ふふ…これで二体一のようね!」

僕の前に立ち塞がる強敵二人。

そして力をフルに使い気を失って倒れているダンさん。

「ダンさん!寝てて!僕が何とかするよ。」

僕がそう呟く。

「ふふふ…どうやらそこのダンディな彼は動けなさそうね…そうだわ…私の好みだし、しかも獣人でもあるみたいだし私のモルモットになってもらおうかしら。」

「くっ!そうはさせない!!」

僕の目の前には怪しいマッドサイエンティスト咲楽と咲楽によって魔獣と化しているフレアース様の姿!!

どうみてもピンチのこの状況に僕に焦りが出てくる。

杖を構え戦いの準備を徐々にしていく僕。

その時だった!!

「みらいさんっ!!」

ヒュンっと部屋に飛んで入ってきたのは飛鳥ちゃんだった!!

そして同時ともいえるタイミングできたのはあのネージーさん!!

「みらい君!お待たせ!!」

「飛鳥ちゃんにネージーさん!?」

すると咲楽は悔しがる表情を浮かべ騒ぎ立てる!

「な!なんなのあんた達!!私のモルモットはどうしたのよ!?」

その時!

僕の耳に聞き覚えのある声がする。

飛鳥ちゃんの後ろを見る。

「みらい君!お待たせしたわ!ここからは私も

戦うわ!」

そこにはキラキラと輝く槍を持ち僕をニッコリ笑顔で見ているサイリスさんだった。

「えっ!?サイリスさん!?久しぶり!って事は…。」

「なんだよみら!久しぶりだなぁ!」

サイリスさんの横に居たのは紛れもない僕の大親友らいとの姿だった!!

「らいとも!きてくれたんだね!」

「お前は…本当に仕方ねぇな!おう!きたぜ!」

「わぁっ!!らいとがきたら百人力だっ!!」

「いやいやこれからが勝負だろ?」

「あ!うん!そうだね!でもさ!フレアース様があんな事になっちゃってさ!」

するとそこに立っているフレアース様の身体は眩いばかりに光り出す!!

「確かにこれは厄介だな…」

「んと…とりあえず兄さんは大丈夫そうね?…じゃあ…フレアース様は私に任せてくれない?」

サイリスさんは気絶しているダンさんの身体を確認したみたい。

そしてフレアース様は彼女にとって母親でありお姉ちゃんであり師でもあるのだ。

サイリスさんの心境はただならぬものだろう。

「あ…サイリスさんも強くなったみたいですね!でも気をつけて!」

「ありがとうみらい君!」

「サイリス!大丈夫だ!きっとお前なら!」

僕達がそんな話をしていると咲楽がこちらに声をかけてくる。

「あれぇ?そう言えば!貴女見たことあったきがするわ!って言うかあの邪馬国の時、私の邪魔してくれた子よね。」

「ええ。そうね?それがどうかしたの?」

「あの時の恨みは私まだ忘れてないのよね…」

「えっ!?」

咲楽は、そう言うとその翼をバサッと広げる!!

「クフフフ…あはは!!」

「咲楽!?何がおきたんだ!?」

僕はそう問いかけると咲楽はその翼を数度羽ばたかせる!!

「見てなさい!貴女が相手ならもう手加減はしないわ!」

『オペレーション…最終形態。』

咲楽の不思議な秘術にも見えるその技はフレアース様の全身に更なる光が行き届く。

フレアース様の身体が翼を大きく広げる!!

するとフレアース様は輝く不死鳥へとその姿を変化させたのだ。

「これは…。」

「夢でも見てるのかな!?不死鳥だって?」

僕もサイリスさんもフレアース様の変貌に驚いてしまう。

「あーっはっはっはっはー!!どう!?これが私の究極の秘術!!『魔法生物改造マジックオペレーション』!まあ…フレアースじゃなければこの秘術は成功しないだろうけど私の究極の技よ!!」

煌めき燃え上がる火の鳥となったフレアース様は羽ばたくとその風は旋風と化す!!

バサッ!

フレアース様が一つその羽根を羽ばたかせると炎を纏わせた風が僕達を襲う!!

「うわっ!!??」

「これは!!?」

すると咲楽は笑いながら口を開く。

「ふふふ…ふふふ…フレアースはこれで完成なる兵器になったわ!その炎に焼かれて皆朽ち果てなさい!!」

「水龍のすいりゅうのやり氷点華ひょうてんかマイナス。」

僕達の前に立ち槍を構えるサイリスさん。

「水蓮のすいれんのあわ

サイリスさんの槍先から発生した泡がふわふわと浮きながらフレアース様の炎風の中に取り込まれていく。

「!!??なによそれ。」

しゅーーーーーっ。

やがて炎風は水蒸気となって消え去っていく。

「フレアース様は私が救ってみせるわ!!」

槍を構え咲楽に対抗するサイリスさん。

どうなっていくのか!?

らいとandサイリスも皆合流!!

お読み下さりありがとうございました!評価やコメントも宜しければいただけたら幸いです。

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