第87話神樹へ

僕達は深く暗い森を神樹を目指し先へと進む。

途中毒々しい魔物や巨大な怪物が現れるが今の僕達の敵ではないのだ。

「たぁぁぁーーーっ!!」

「次はこっちよ!ダン!」

「分かったネージー!!土流爆龍衝!!!」

ドガドガッ!!!

バキッ!!!

ドガーーーーーン!!!

辺りに粉塵が舞い次々と襲ってくるモンスターは倒れていく。

「みらいさんっ!!」

「うん!闇魔獣ダークウィルブス……」

僕の杖から発せられた闇の中から黒き魔獣が現れる。

こいつは魔界から召喚した僕のペット代わりの黒い炎のモンスターなんだ。

「いっけぇぇぇーーーーーつ!!!」

ボワンと闇は広がり近くの魔物達は次々と吸い込まれ焼き尽くされていく。

「ふぅぅ!なんとか片付いたね!」

「うむ!だがみらい!お前闇の魔法を結構使うようになったが…大丈夫なのか?」

ダンさんはふとこんな事をいってくる。

「あ…うん…なぜか僕…闇魔法が板についてるというか自分でも不思議なんだけど魔力が底を尽きないっていうか楽?って言ったらいいのかなぁ…」

「そうなのね?でも闇魔法だからっていって悪って訳ではないからみらい君もきっと大丈夫よ!」

ネージーさんはそう言ってくれたけど実際そうなのは仕方ないんだよね。

「あ!見てください!あれ!」

風雅と別れ初めは少し元気のなかった飛鳥ちゃんは声をあげる。

「うわぁぁぁ!!おっきぃ!!!」

僕が見上げた先には遙か天まで上が見えないそしてその胴回りも測ったらとても普通には測れない程の巨大な大木がそびえ立っていたんだ。

「ほら!あそこに街の様な国の様なのが見えるよ!」

「そう!あそこが私達の目的地のイーステン…神樹に抱かれた国よ。」

「あそこがイーステン…今は誰もきっといないのかな?」

すると少し笑顔を見せてネージーさんはいう。

「あそこは神樹に抱かれし国だもん…もしかしたら守られた誰かが残ってるかもしれないわ!行ってみましょう!」

「うん!!」

僕達は希望を信じ神樹の国イーステンに向かうのだった。

そして僕達はイーステンの国…いや、今は建物しか残っておらず人の気配は全くないのだが。

国だった場所に辿り着いたんだ。

「ふぅ…ここがイーステン…確かに奥に神樹があるみたいだね。」

「ええ…そしてあの神樹をここイーステンでは大昔から守ってきたの…元々はエルフが神樹を守っていたのだけれど…私達の王とエルフの女王は恋に落ちそしてエルフ達を守る為にアースウェル王はここから地下へとエルフ達を移民させて、だからこの地にはちょっとした種族というか…不思議な子達が住み着いたのだけれど。」

ネージーさんがそういうと建物の影から何者かの足音が聞こえた。

ガサッ!!!

「ひゃぁぁぁーーーっ!!」

「えっ!?」

「せ…精霊?」

僕達が足音の主を見るとそこにいたのはなんと小さくは見えるけど!

木の精霊ドライアードがいたんだ。

僕達は偶然見つけてしまった精霊ドライアードと会話を試みようとする。

「えっと…僕はみらいっていいます!あなたは精霊さん?」

「う…うん……」

「ほら!みらい君?そんなんじゃ会話にならないでしょ?」

そこへネージーさんが声をかけてくる。

「えっと、驚かせてごめんね!私はドワーフのネージー!そしてこっちの皆はヒューマンよ!」

「ヒュ!ヒューマン!?」

僕が人間だという事に隠れるようにして驚くドライアード。

「そう…ヒューマン、でも悪い子じゃないから大丈夫よ?」

「そ…そか……あ!こ…ここへ何しに?」

そう問いかけてきたドライアードにこれまでの経緯を説明をするネージーさん。

「という訳なの…だから神樹に登らせてくれないかな?」

「え?えええええーーーっ!?」

更に驚くドライアード。

これは何かあるのだろうか?

「ねぇ、ドライアード君?何かあるのかなぁ?良かったら僕達に聞かせてくれないかな?」

僕達がそう言うとドライアードは悲しそうな顔で口を開くのだった。

「母様の木に恐い鳥住み着いて何かしてる。」

「えっ!?それってどういう事?」

「あれは何回もお月様が見えた時に…ここに一人のヒューマンがきた…」

ドライアードは続ける。

一人の鳥のヒューマン、羽根つけて飛んできた、そして母様の木にとまって木の中に部屋作って…恐い…恐いのをそこでずーっと作ってる。

そしてこないだそこに火の鳥さん来て…。

「えっ!?」

「火の鳥?」

「あの木の上にいるの?。」

僕達は、そこで妙な違和感を感じる。

鳥のヒューマンとはもしかしたらあの敵?

そして火の鳥とはフレアース様??

そんな事を考えてしまった僕たち。

「あのさ…僕達がその鳥追い払ってあげるよ!」

僕はドライアードにそう伝えるとどうやら皆も同じ意見のようだ。

「そうそう!お姉ちゃん達に任せておいて!」

「そうだぞ坊主!」

「じゃあドライアードちゃん!お兄ちゃん達行ってくるな!」

僕達は鳥の魔人とフレアース様もこの木にいるかもしれない。

僕達はそれでも先へ向かうのだった。

神樹にはドライアードが住み着いていた。

だがドライアードの母と呼ぶ神樹のはフレアース様がいるのかもしれない。

お読み下さりありがとうございます!

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