第86話風雅VSナイト
この地ウェストハースは枯れ果てた大地と呼ばれる。
水が足りず草木も枯れ果ててしまう。
そんな環境だったが人はここに確実に生きそして街もあり生活をしていた人間達はいた。
だが、強大な敵を前に一夜でこの国の全ては滅んだのだ。
その誰も残らぬ大地で恐るべき力を持つ二人がこの地で今戦いを開始する。
風雅視点
「ナイト…お前にも何か…敵としてだけではなく何かを感じてはいる…だが。」
「フン…アースウェル王の事であろう。」
「分かっているなら話は早い…俺達は戦う運命なのだ…いくぞ。」
俺と同時にナイトは静かに煌めく槍を構える。
先手をとったのはナイト!!
大槍を振り回し突きの猛襲!!!
ガガガガガガッ!!!
二本の忍者刀を構えた俺はその攻撃を回避していく!!!
凄まじい俺達の攻防は辺りに衝撃の風をおこし所々に砂嵐が巻き起こる!!!
「フン…風雅よ…お前のその身体…ようやく人間からこちら側にでもなったのか?」
「お前に語る事などないが…俺はおかげで死をも超越したと思っているよ…試してみるか?ナイト!」
俺は魔力を集中すると一気に解放する!!
「はぁぁぁーーーっ!!『
俺の身体の周りには眩い緑の光が発生徐々に静まっていく。
俺の光を腕で遮りながらこちらを見ているナイト。
やがてその光はおさまっていくと俺の身体は漆黒の鎧を纏った魔導兵器と化したのだった。
◇
◇
◇
「フフ…その姿が新しい身体なのだな…」
「試してみるか?この身体の強さを!!」
俺は魔力を溜めるとこれは凄い!
この身体には魔力チャージにおける容量もその時間もあっという間に溜めてしまうらしい。
「これなら俺は誰に負けない!!」
俺は風をおこし双剣に纏う!!
「ぬ!貴様…それほどの魔力を纏うまでも俺でもある程度の時間が必要なはず…それを一瞬でMAXまで力を貯めれるとは。」
「俺は!!」
俺は双剣を構えると攻撃を放つ!!
「生まれ変わったんだーーーっ!!!」
ズガガガーーーーッ!!!
ナイトに向かう俺の双剣の攻撃!!
「くっ!ばかな!!はぁぁぁーーーっ!!」
衝撃波が辺りに放たれ刃からの攻撃はナイトの身体を襲う!!!
ドゴゴゴーーーーーーン!!!
ナイトが堪え激しい衝撃に耐える!!!
「はぁはぁ…貴様…その身体…。」
「ああ…俺の最強の身体だ…この身体がある限り俺達にもう負けは無い。」
すると俺のその声にナイトは首を回し始める。
ゴキっ!ボキボキっ!!
「ふぅ…お前はまだ俺の強さを知らんはずだ。」
「なにっ?負け惜しみな言葉など試せばすぐ分かる!!はぁぁぁーーーっ!!」
俺の双剣はナイト目掛け衝撃波を放つ!!
ギュンッ!!!
ドゴドゴッ!!ズシャーーーーーッ!!!
激しい攻撃はナイトの辺りの砂を巻き込み風砂が舞う。
風砂の去った後にはなんと!!
ピンピンしているナイトの姿があったんだ。
「なにっ!?きいたはず…だろ?」
「何がだ?俺はただ立っていただけなのだが?」
「ふん…所詮は人間よな…とても儚く…弱い…だから俺はあいつを守ろうと誓ったんだ。」
そう呟いたナイトの顔はどこか寂しげな…俺に感じたのは蘭樹を想うナイトの言葉ではないかと考えてしまう。
「お前…蘭樹を愛してるのか?」
「な!?なにを!?」
「そうなんだな…?」
「俺は……」
ナイトはそう呟くと語り出したのだった。
◇
◇
◇
俺は元々は馬の獣人…馬の獣人と言えばそれも世界で活躍する獣人の中でもサラブレッドと呼ばれ走りながらの槍的を競う『
しかし、俺は違った…親達それに兄弟達はサラブレッドとして優秀な血を引き継ぎ競技者として世で注目を浴びている存在だった。
だが俺は生まれつきのこの黒く醜い毛色ってだけで世に出してはもらえなかった。
俺は親も兄弟をも激しく恨みそして…世界をも恨んだ俺は魔幻獣十二魔人の一人となった。
俺は怨みを世に感じこの力を使いここまできたのだ。そんな中…お前風雅と蘭樹は俺達の元。魔幻獣十二魔人の仲間へとやってきたのだ。
お前は邪馬国を攻めに向かい敗れた。
そんな時蘭樹はあの俺達を仕切る龍は蘭樹を責め立てた。
あの俺達より遙かに恐ろしい龍を誰も止める事は出来なかったが…俺は元から龍の信頼を誰よりも買っていた…故に恐るべき体罰から蘭樹を守っていたのだ。
自分でも何故蘭樹を助けたかは分からなかった。
体罰を受け続ける蘭樹を見過ごす事が俺は出来なかったのだ。
それから俺達は…自然と惹かれあったのだ。
人間から魔人化した蘭樹は身体こそ人間とは比べ物にはならないが魔人化がその身体に合わなければ逆に弱っていってしまう。
「蘭樹は俺が助けなければ長く生きる事も叶わないのだ!!!」
そう叫ぶナイトはフルパワーを溜める。
そして俺達の戦いは最高潮を迎える!!!
そしてこの話は後日談として伝えられる。
◇
◇
◇
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