第70話ネージーさんVSミノタウロス
僕らは地下迷宮を最深部目指して歩いているとやはりといった具合に迷宮モンスターが現れる!!
ミノタウロスが三体!
ダンさんと飛鳥ちゃんが二体を仕留めると残り一頭がネージーさんに襲いかかっていったんだ!
「ネージーさん!?」
「大丈夫!任せておけ!」
ネージーさんはそう返すと剣を抜き構える!
ネージーさんの身体から出る光は緑色の発光をする!
「ネージーさんは風の加護なのかな?」
僕はそう言うとフレアース様が呟く。
「いや…そればかりではないようだな。」
そしてネージーさんの剣に風が宿り彼女は斬りに走る!!
「たあああっっっ!!」
ズシャッ!!
ネージーさんの渾身の一撃でミノタウロスの両腕は斬られている!
すると今度は彼女の剣は真っ赤に燃え上がる!
「あれは……。」
「魔法剣…のようだな。」
僕の言葉にフレアース様が続ける。
ネージーさんは構え直すとミノタウロスに突進する!!
「はぁぁぁっ!!炎連撃!!!」
その瞬間ミノタウロスは炎の剣で一刀両断されていたのであった。
◇
「おおおっ!?ネージーさんも凄い!!」
僕は思わず声に出してしまう!
ダンさん、飛鳥ちゃん、そしてネージーさん。
三人はあのミノタウロスもものともしない強さを身につけていたんだ。
「ふぅぅぅ…君たちも中々やるではないか!?」
ネージーさんは剣を鞘に収めると嬉しそうな笑顔を浮かべている。
「いやいや…ネージーさんの魔法剣は凄いですね!」
「本当に魔法剣とは凄い!是非とも私も見習わねば!」
飛鳥ちゃんもダンさんもネージーさんの強さに感心している。
「二人とも…修行の成果は出てるようだな!感心感心!ところで…」
フレアース様のその言葉に僕は我に返る。
「えっ!?ぼ…僕ですか?」
僕はつい見とれていてしまっていたのだった。
「そうだ…ふぅ…まあみらいはらいと君と違ってバトル好きではないしな…」
フレアース様はやれやれといった顔をしている。
「まあ!でもみらい君はやる時やってくれますからね!」
「そうですよ!みらいさんは切り札的な存在なので!」
ダンさんも飛鳥ちゃんも僕のフォローをしてくれる。
「あは…あはは……。」
するとポンっと僕の肩を叩いたのはネージーさんだったんだ。
「期待してるぞみらい君!」
「はい!」
こうして僕達は更に迷宮を進んだのでした。
◇
◇
◇
先に進む僕達、迷宮内はひんやりと暗くでも深く深くと奥へと続いている。
果たしてどこまで行けばゴールに辿り着くのだろうか。
僕は辺りを見回りながら歩いていると突然床から何かの腕が湧き出してくる!!
「!!??スケルトンか!?」
ネージーさんの声に僕達は身構える!!
「うりゃあああっ!!」
ダンさんの叫び声が、聞こえた瞬間!!
無数のスケルトンは
「おお!凄いわ…ダンさん!」
ネージーさんの声はダンさんを賞賛する!!
「いやいや!私に出来る事はきっちりさせてもらうのでね!」
ネージーさんに褒められ満更でもないダンさんがいた。
「ダンさんってネージーさんを気に入ったのかな…?」
飛鳥ちゃんのその声に僕は納得したのだった。
「なるほど……ね!」
僕達は、その後もどんどん地下へと降りていく。
「うりゃあああっ!!!」
それにしてもこのダンさんの変わりようは流石に凄い!
そしてネージーさんも!
「たあああっっ!!!」
ずしゃっっっ!!!
モンスターを斬り裂くネージーさんの剣!
さすがこの国の騎士を束ねる騎士団長だ。
「みらい…お前は本当に戦闘にいたっては欲がないな…。」
ふとフレアース様は僕に話しかけてくる。
「ははっ…そうですね……敵を本当に悪と感じて僕の中の何かが起きない限り中々僕の力は発揮できないかも知れませんね…。」
「いや…お前はそれでいいのかもしれないな……。」
フレアース様はそう言うと敵を見据える。
バラバラに砕かれていくスケルトン…フレアース様が片手を上げる!
床より炎が吹き出しスケルトン達は炎に囲まれる。
「フレアカノン!!!」
スケルトンたちを取り囲む炎は範囲を小さくしていくと次々と炎に飲み込まれていくスケルトン達。
「凄い…」
「ええ…さすがはフレアース様。」
ダンさんも飛鳥ちゃんもフレアース様の炎に驚きの声を上げる。
「「おおお!!!」」
「フッ…不死の敵も焼いてしまえばこんなものだな…」
フレアース様の声に誰もがホッとする。
「さぁ…いこう!先はまだまだ長い。」
フレアース様の声に皆も足並みを揃え先に進む。
だけどそんな、僕らの背後にまさかの敵が迫ってるとはこの時は誰もが予想してなかったんだ。
◇
◇
◇
お読み下さりありがとうございました!
そしてこの後何が起こったのか!?
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