第62話いざ!ウェザルーク大陸へ
僕とダンさん、飛鳥さん、そしてフレアース様を加えた四人で船にて邪馬国を出港したんだ。
フレアース様曰く…僕達が目指すは土の魔導師のいる大大陸ウェザールーク!そしてドワーフの暮らす地下世界に土の魔導師は住んでいるらしい。
どうやらドワーフ族には古きより蘇生の秘術という話があるらしく魂が残ってる風雅を蘇生できるかも知れないという話なのだ。
次なる僕達の冒険の目的は風雅を蘇生させる事なのである。
「風雅…お前はまだやる事が沢山あるのだ…復活してもらうぞ…。」
フレアース様は僕の持つ光の玉にそう言うと僕達もその言葉に決意を新たにするのだった。
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ウェザールークまでの道のりは邪馬国から僕達が住んでいた国とは方向が違う為、船旅は少々長いものとなる。
僕もダンさんもフレアース様の指導の元船の甲板の上で魔法の基礎的な集中修行は欠かさなかったのである。
するとそこへ飛鳥さんがやってくる。
「あの…。」
「おお!飛鳥ちゃんか?どうした?」
フレアース様に声をかけてくる飛鳥さん。
「あのフレアース様…お願いがあるのですが…。」
「なんだ?私に出来る事なら何でも言うといい。」
すると怖々と飛鳥さんは口を開く。
「できるなら私にも修行に参加させてもらえませんか!?」
「なんだ…そんな事か!いいぞ!おい!お前ら!?」
僕達を呼ぶフレアース様の声に手を休め元へ向かう。
「あ!飛鳥さん!」
「飛鳥ちゃんどうしたんだ?」
僕に続いてダンさんも瞑想を止めこちらへやってくる。
「飛鳥ちゃんはこれからお前達の妹弟子になる!面倒見てやってくれ!」
「飛鳥ちゃんよろしく!」
「おお!サイリスの枠が空いてた所ですし皆で頑張って強くなっていこう!」
ダンさんがそう言うとフレアース様はニヤリと笑みを浮かべる。
「ダン…お前にはこれから会う奴に特別レッスンが待ってるんでな…楽しみにしておれ!」
「えっ…フレアース様それは一体…どういう事ですか?」
「なぁに…顔を合わせれば分かる…私は奴に文を送っておいたのでな…。」
「えっ?」
フレアース様のその言葉にダンさんの顔が青ざめていく。
「では飛鳥ちゃんに基礎を教えて三人で瞑想を続けるように!以上!」
「えっ?フレアース様は?どこへ?」
「ん?私は邪馬国で土産を貰ったんでな…これから…」
あのサインは…そう…呑むつもりなのであった。
「フレアース様ーーー!!」
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ダンさんが青ざめた顔で叫ぶ。
それはこの広い海上のどこまでも届きそうな程だった。
◇
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◇
一方ここはウェザールーク大陸。
この世界で一番大きな大陸で権力的には三つに分かれる。
東の国『イーステン』中央国家『ニューエデン』そして西の『ウェストハース』の三大国に分かれているのだ。
『イーステン』は主に山地が多く、よって様々な動物が多く住み着いている為、狩猟が盛んな国、西の『ウェストハース』は暖かく南国の様な国で作物農業等が一番発展している、そして中央の『ニューエデン』はこの世界で一の大都市で近未来的な文化がこの世界一進んでいる国なのである。
そう…ここは中央国家ニューエデンの城…大都市は高山『グランドマウンテン』まで続いている。
そして高山の麓から地下に潜り最深部に辿り着くとそこには巨大な門がある。
門には珍しい種族であるドワーフ族の門番が立ちその巨大な門を守っている。
その様子をよく見ると丁度今門番の元へ誰かが辿り着いたようだ……。
◇
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門番は来客を巨大な門の隙間から招き入れると客人はお辞儀をすると城へと通され入っていった。
客人はまるで何度も来てるかのように奥へと歩みを進めていく。
周りにはドワーフ族の兵士が立ち並び槍を構え客人の行動を律するかのように見つめている。
客人は臆すること無く奥へと只々進むのだ。
すると客人の目の前にはまた巨大な扉が見えてくる。
目の前まで辿り着くと門番の二人は大声をあげる。
「客人…『レイモンド』の到着でございます!」
「うむ!入るが良い。」
中から聞こえてきたその太い声は凄まじい貫禄を感じる事ができた。
客人の男は王の謁見の間に入っていく。
辺りの衛兵、王宮魔道士、皆が王の名の元立ち構える。
そして、男は等々王の前へと辿り着くと膝まづく。
「我が君主…『アースウェル』王よ…たった今帰る事叶いました。」
「おお…我が兵士団影の男『レイモンド』…よくぞ戻った。」
アースウェル王と呼ばれる王…その人物はこの広大な大地ウェザールークの支配者…そして人々からこれまでの中で最高最大の王と呼ばれる男その力は大地を震わせ一度拳を振るっただけで大地を割る事が出来るという。
そして『魔幻六芒星』の一人でもある。
「さぁ…『レイモンド』よ…話すが良い。」
そして男は深々と頭を下げると口を開くのだった。
◇
◇
◇
みらい達が向かうその先の大地ウェザールーク…そしてこの大地の支配者…アースウェル。
この後の物語とは!?
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