第50話黒闇らいと

僕の仲間に向けて凄まじい銃天じゅてんの猛攻撃が放たれる!!風雅と対峙している僕には手も足も出せないでいた。だけどそこには僕の唯一無二の大親友らいとの姿があったんだ。

「らいと!?それは?」

僕がそう問いかけるとらいとと仲間に攻撃をした銃天の姿、そして爆風はおさまっていき仲間達の無事が確認される。

「らいとさん!?」

「らいと君は無事なのか!?」

サイリスさんもダンさんもらいとを見上げ声を上げる!そこには緑に光り輝く巨大な手裏剣を作り上げ、銃天目掛けて攻撃を仕掛けようとしているらいとの姿があった!!らいとは皆の方を見るとにこりと微笑む。

「あの巨大な手裏剣、凄い力を感じる…。」

「ああ…彼は…何者……なんだ?」

飛鳥さんがつぶやくと沖田さんもらいとの姿に驚きを隠せないようだ。

すると…サイリスさんは立ち上がり答える。

「あれが…みらい君の大親友で…私がずっと待ってて会いたかった人…らいとさんよ。」

サイリスさんのその声は強くそしてらいとを思う言葉…彼女の彼を想う気持ちを沖田さんも飛鳥さんも感じとったという。

すると様子を見ていた 銃天は勢いにのり、らいとの頭上から襲いかかっていく!!

「バカめ!!人間風情が空も風の力で飛べる我々魔幻獣との戦闘に勝てるわけがなかろう!!悔やめ!そして消え去れ!!」

銃天は空から勢いに乗りらいと目掛け銃を構えその攻撃を放っていく!!

ズガガガーーーッ!!!

ダダダ!!!ドドドンッッ!!!

次々とらいと目掛けの猛攻撃!!!

らいとはシュンシュンとその攻撃をかわしていく!!

「あの攻撃をかわしていくスピードは流石らいと君だ…。」

「確かに、でも、かわすだけでは奴を倒すのは……。」

ダンさんの言葉に沖田さんも冷静な答えを出す、するとらいとが口を開く。

「おい、化け物!!飛ぶ事がお前らの専売特許なんて誰が決めたよ。」

するとらいとは手にしていた手裏剣を自分の身体に近づけていく!

すると風はらいとの身体に巻きついていき徐々に浮いていくらいとの身体…。

「えっ!?」

「ええっ!!??」

飛鳥さんもサイリスさんもらいとの身体が浮いている事に驚きを隠せないようだがそれには僕も驚いたんだ。

「らいと、いつの間に飛べるように…凄い。」

「みら…俺にはお前がそんな驚いてるようには見えないぜ!」

らいとは僕にそう叫び笑う。

そして空中でらいとと銃天の一騎打ちは始まるみたいだ。

「空まで飛べる人間とは驚いたぜ、人間でそこまで力があるのであれば我の本当の力をお前に特別に見せようではないか。」

銃天は魔力を集めていくと周りの風が銃天の周りに発生し小さな竜巻を起こしていく!!

「俺の技が先程の技だけだと思うなよ…。」

銃天の風は徐々に集束され身体後方に強大な竜巻作り上げる!!

「我が最大奥義を特別にお前に食らわせてやろう!!」

銃天が叫ぶと竜巻は力を集束し始める!

その巨大な竜巻は小さくなっていくが見た目が小さくなるだけで竜巻から感じるパワーは恐ろしく強大なものだった!

「銃天か…あんな恐ろしい力を感じる竜巻をつくるとは…全員避難しなければこのバリアもヤバそうだ!!」

沖田さんが叫ぶが時既に遅し!

銃天はその身体に風を集束し終えこちらに放とうと構えていたんだ!!

「はっはっは!そいつの言う通り!もう遅い!!我が最大奥義、食らうがいい!!」

『デスストーム砲!!!』

銃天がそう言い放つと奴が身体を変化させ作り上げた強大な砲台は皆の元へ照準をあわせる!!

『消えろ――――――!!!』

その瞬間!!!辺りは真っ白になり時が止まったように僕には感じたんだ。

(これって走馬灯ってやつ!?僕の目の前は真っ白になり…耳はシン…と静まり返りかえる。)

(これってもしかしてヤバいやつ…?)

僕がそう感じていると僕の聞き覚えのあるアイツの叫ぶ声が聞こえる!!

「ん?どうした?あまりにも遅くて…一発入れちまったぜ。」

「らいと!?」

僕が我に返りらいとを見ると何とそこには銃天の腹を抑え苦しむ姿があったんだ。

「ガハッ!あガガガ…」

「らいとさん!?」

サイリスさんの驚く声も聞こえてくると皆の声も次々と聞こえてきた。

「凄いぞ!!」

「らいと君!あれから遥かにレベルアップしたのだな!?」

ダンさんも震えながららいとを見ていた。

するとらいとは首を鳴らす。

「さてと…。」

らいとは苦しむ銃天を見ながら準備運動をしているようだ。

ポキポキと首や指を鳴らし首を回している余裕を感じるらいとは準備運動を終えると銃天に一言。

「お前さ、俺の仲間達にここまでしたんだ、覚悟はできてるよな?」

するとぷるぷる震え銃天は攻撃を繰り出す!!凄まじい銃天の猛攻撃を紙一重でかわしていくらいと!!

「はぁ!はぁっ!はぁっ!いつまでも避けれると思うなよ!…ん?…はぁぅっ!?」

銃天の叫び声が止まり猛攻撃が止んだ瞬間。

銃天の身体は真っ二つに切り裂かれ、地面に急降下していったんだ。

ズドーン!!

辺りには爆風が立ち込め衝撃音が響き渡る。

銃天を斬ったらいとは一言呟く。

武神流ぶしんりゅう風魔手裏剣ふうましゅりけん……『風音かざね』。」

らいとの凄まじい攻撃により銃天は倒れた。さあ…ここからがみらい達の攻撃の番だ!!

そして風雅の野望を食い止めるんだ!!

お読み下さりありがとうございました。

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