第5話

彼女はエレベーターに乗り、鍵を差し込み7を3回押した。

するとエレベーターの回数表示がバグり、存在しない7.7階をさした。


「777なんですよ。スロットだと大当たりですよ。」と笑いながら言っている。

「はぁ」私は驚きながらもこの人はギャンブラーなのかもしれないと思った。


扉が開くとそこには何台も見たことのないような機械が置いてあり、頭に嵌めるようなものが何台かあった。


「これは?」

「では、説明を始めましょう。」彼女は私にパンフレットらしき書類を渡した。は


「私たちリザルトは元は小さな研究団体でした。研究内容は並行世界の存在です。」


「並行世界?」


「ええ、言わばパラレルワールドです。私たちはその研究を進めていき徐々に並行世界への行き方を理解していきました。」

「それがこのリアルブレイカーです。現実をぶっ壊すんですよ。」


「ぶっ壊す?」


「はい。私たちが並行世界に行くためには条件が揃わないといけません。」

「現世との繋がりが強いところにいることと、脳が少し損傷していることです。」

「すると、いわゆる幽体離脱のような感じで並行世界に行くことができます。」


私は今聞いたことを半ば信じられないでいた。

いっそ夢なんじゃないかと思った。

そんなこととは関係なく彼女の説明は続いていく...




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