第86話 【霊力場(フィールド)】。※別視点
『ギィビャアァァァッ!?』
――その断末魔に、ハッと我に返った。ちぎれ飛ぶ
……頭がぼうっとする。どうやら【
それにしても、ずいぶんと昔のことまで思いだして――
『コレハ驚イタ。マサニ
――ああ。そうか。そういうことか。
『ダガ人間ヨ……! コノ我ヲ貴様ガココマデ屠ッテキタ雑魚ドモト同ジニ考エヌコトダ……! 我ガ偉大ナル主、【死霊魔王】〝玩弄〟のネクロディギス様ガ直々二生ミダサレタ腹心ノヒトリタル、コノ【
高く上る太陽が照らすガルデラ山の奥地。
ガシャリと金属音を立てて、鎧を着た髑髏の巨人が巨大な剣を手に立ち上がる。
いままでに見たこともないほどの威圧感と、その身にまとう膨大な魔力を見て直感した。ああ。ここが私の死に場所だと。
……だが、ただで死んでやるつもりなど、毛頭ない!
『はああああっ!』
『はっ!』
『グゥッ!?』
胸部にあたった
『はああああぁぁぁっ!』
『グッ!? ガゴッ!?』
私の
さすがに
『グッ……! クッククク……! 妙ナ技ヲ使ウナァ……? 人間ン……! 貴様二近ヅコウトシテモ、ドウシテモアト一歩我ガ間合イニ足リヌ……! マルデ我ガ体ガ、見エナイナニカニ押サレテイルカノヨウニ……!』
……気づかれたか。さすがは【死霊魔王】の腹心を名乗るだけのことはある。
だが、気がついたとしても、私の【威圧】、目に見えない【
『ソウダナ……! コノ不毛ナ間合イノ探リアイニモ少々飽キタ……! 返礼トシテ、コチラモ技ヲ披露シテヤロウ……! チョウド貴様ガ好キ放題二暴レテクレタオカゲデ、【
――【
『サァ……! 集エ……! 哀レデ惨メナ死霊ドモヨ……! ソノ怨嗟ト呪詛トトモニ、我ガ剣二……!』
オオオオオオオオオ……!
辺りに散らばる私が殺した
いや……!? まさか、これは……!? 私と同じ【
それも、押しのけるのがせいぜいの
『サア、受ケヨ……! 人間……! 我ガ必殺ノ【
【
オオオオオオオオオォォォォォ……!
――おびただしい数の、その黒く禍禍しい怨嗟と呪詛の声とともに。
♦♦♦♦♦
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