とある図書館のことだった。

私はずっと読んでみたかった花の妖精の本を探しきた。

「あ、ない、」

五十音順に並んだ本の棚にない。

「え？ないの？！…」

図書館に来た意味すらないように感じた。

「あ、あ、あ、あ、あの、」

「え？」

「えっと、これ読みたいんですか？」

そうして1人の女の子が花の妖精を持ってきてくれた。

「さっきの子だよね、ありがとう！」

「え？いや」

その子はなにか疑問を感じたようにしていたが、私はそのまま借りて家に帰った。

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