【 タマゴカーに乗る! 】
2時間ほど経っただろうか、今度は今まで見たことがない、すごい形の乗り物が突然現れた。
こんな乗り物、テレビでも一度も見たことがない。
現れたのは、真っ白なビニールに包まれたタマゴ型のタイヤの付いている乗り物。
中は椅子が中央にあり、人一人座れるようになっている。
白いビニールの前と後ろに透明なビニールで窓のようになっている。
後ろから車椅子のように押せるようになっているためこの透明な窓が必要と思われる。
そして、横にはチャックが着いており、そこから点滴などを供給できる仕組みだ。
しかもこのタマゴカーにはすごい機能が付いている。
中に入ると、ゴーッとすごい風の音がするのだが、座った右肩辺りから勢い良く、冷たく新鮮な空気が取り入れられているのだ。
これは画期的な乗り物だ。
このタマゴカーに乗ったままの状態で、胸のレントゲン撮影までもできてしまうという、非常に便利な乗り物であるのは間違いない。
私は、こうして、初めてコロナと一緒に、この『タマゴカー』なる乗り物に乗ったのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます