第6話 ボクは翻弄される。
彼方から襲ってもらえないまま夏休みを終えたボクはちょっとだけ落ち込んでいた。
あそこまで見せても襲ってこないんじゃ、もうどうしたらいいか分からない。
あとは服を全部脱いで「襲ってよ!」と叫んで押し倒すしかないのでは?
ダメ。痴女すぎる。絶対ドン引きされる。
何より恥ずかしすぎる。
あとやっぱり初めては彼方にリードして欲しい。
彼方め、手ごわ過ぎる。でもそういう紳士なところも好き。
ああ、でも2学期始まっちゃった・・・一日中、彼方と過ごせた夏休み、さようなら・・・。
悶々としながら月曜日の授業を終えて、いつも通り彼方と離れへ。
定番の対戦ゲームで彼方の隣に座るボク。
(ボクからあんまり近づくのは・・・いやでも・・・むぎゅってして彼方の汗の匂い嗅ぎたい・・・でもなあ・・・。)
ムラムラしながらも慣れたゲームだから手は自然と動く。
ガチャガチャ、ビシビシ。
「双葉ー。」
「なんだー。」
「愛してるぞー。」
・・・。
・・・えっ?
がしゃん。
ボクの手からコントローラーが床に落ちる。
「なっ!ななっ!あいっ・・・!? か、彼方?!おまっ!」
は、え、なに?! 夢?! なんて?! ワンモア!
隣には涼しい顔の彼方が座って、普通にゲームしてる。
視界の端でボクの操るヨ〇シーが場外へ飛ばされて為すすべなく落ちていった。
「・・・て、ああー! 彼方、てめっ、汚ねーぞ!」
「クハハ、勝負は非情なのだ。」
あ、あ、あ、こいつ! こいつぅぅぅぅぅ!
ちょっと悪そうな笑顔もかっこいい、じゃなくて!
ボクの乙女心をー!!!
「こ、こここ、こんにゃろう! もう一回だこのアホ彼方ーーー!」
「その勝負、うけてやろう。」
泣かせてやるう! そんで絶対、もう一回さっきのセリフを言わせてやるからな!
ガチャガチャ、ビシッビシッ。ホホーウ、ヨッシヨッシ。
「双葉ー。」
「なんだよっ。もう同じ手はくわねーぞ!」
「結婚しようぜー。」
「うっ!? ぐっ!ぐぬぬぬぬっ!」
うー!うー!うー!
アレは本気のヤツじゃない!アレは本気のヤツじゃない!
ボクは唇をかみしめながらゲームに集中する。
そしてついに彼方のマ〇オを沈めてやった!
「どうだ!ボクの勝ちだ! ザマミロこんちくしょう!」
「ククク。いつまで耐えられるかな?」
そ、そういうセリフはボクをベッドに押し倒してから言え! 言ってください!
始まる第3ラウンド。
「双葉ー。」
「なっなんだよっ!」
悔しいのに、次は何を言われるのか期待しちゃってる自分がまた悔しいっ!
くっ!殺せっ!
「子供は何人欲しいー?」
「こどっ?!」
・・・彼方のだったら何人でもいい・・・でも新婚さんのうちは、しばらく二人っきりがいいなあ・・・ねぇどうするぅ? あ・な・たぁ・・・?
ボクはその日、負けこした。
いっぱい彼方を蹴ったけど、ぜんぜん足腰に力が入りません。
ニヤニヤしてる彼方が憎らしくて、でもカッコよくてきゅんきゅんして。
悔しいのに幸せ、という開けてはいけない扉を開きそうな日でした。
彼方のバカぁ。
◆◆◆
あの対戦の翌日の朝。
昨日はあんまり眠れなかった。
今も目を閉じると昨日のゲーム中の彼方のセリフが勝手に脳内で再生されてヤバい。
睡眠不足で鏡に映る顔色もヤバい。唇もカサカサしてる。せめてリップくらいは塗っていこう・・・。
朝日が目に入って目がしょぼしょぼするけど、なんとかいつもの合流地点に行くと、もう彼方が来ていた。
時間はいつも通りに出たから、彼方が今日は早く来たのかな?
「・・・む、彼方。今日は早いな。」
「おはよう双葉。今日はリップを塗っているのか?なんか色っぽくていいな。」
そう思うんなら、チューくらいしてくれてもええんやで・・・?
なんて思ってたら、急に彼方がいつもより近づいてきてどきっとする。
へ?!手?!握られた?!
ふわあ?!手が?!手があああああ?!
彼方の手!おっきい!ちょっとごつごつしてる!あったかい!好き!
身体が優しく引っ張られる。
彼方に手を引かれてる!
え、あれ? 夢かな? もう少し寝てていい?
ふ、ふわあああああ! か、肩がぶつかって!
顔!彼方さん!顔が近いです!
今日の夢、サービスシーン多すぎィ!!
「今度の土曜、2人でデートしようぜ。その時には別のスカート姿も見せてよ。俺だけに。」
ヒィッ!何でも見せます!
いいい、いくら払ったらこれ現実になりますかっ?!
・・・えっ、でーと? でーとってデートのことぉ!?
「かかか彼方っ?! で、でー?! おまっ、そのっ!」
「嫌か?」
その眉を少し寄せた不安げな顔!
こんな彼方の表情知らないぃ・・・。きゅう・・・。
嫌なわけないぃ・・・。
「あっ、ぐぅ・・・嫌じゃない・・・。」
もうだめぇ・・・。もう顔見てられないよぉ・・・。
ボクまだ立ってるぅ・・・?
こっそり太ももをつねる。
痛いぃ、ウソぉ、むりぃ・・・。
彼方に手を引っ張られて教室まで行って、さんざん珠ちゃんから、からかわれたらしいけど、昼休み以前の記憶がありません。
どこからどこまでが夢だったのぉ・・・?
◆◆◆
全部、夢じゃなさそうです。
何が起こってるのかさっぱり分からない。
あれからなんとなく彼方をじーっと見ちゃう。
昨日の放課後の離れでも、なんとなく警戒1割、期待9割でそわそわしてた。
彼方にもそれが伝わったのか、その日は漫画を読んであっさり帰っていった。
帰り際に「また明日」って笑ってくれたから、怒ったりはしてないと思うけど・・・。
学校でも様子のおかしい私を心配して声を掛けてくれる珠ちゃんたちをよそに、彼方を目で追っちゃう。
・・・むむ?
彼方、何を見てるの?
・・・鶴ちゃん?・・・の胸?
・・・へぇ・・・?
・・・・・・へぇ。
「ふ、双葉ちゃん? 何? え? ちょっと怖・・・双葉ちゃん?双葉ちゃん・・・?!」
じりじりと鶴ちゃんに近づく私。
後ずさりながら教室の外へ逃れる鶴ちゃん。
「え、え、え? ふ、ふ、双葉ちゃん!?」
「も、者ども! 出会え! 出会えー! 双葉姫がご乱心じゃー! 鶴ちゃんの鶴ちゃんが狙われておるぞー!」
「珠ちゃん! 助けてー!」
「ここは私に任せて逃げ、ごふおっ!」
「「「た、珠ちゃーーーん!」」」
その日の放課後の離れで尋問です。
漫画を読むふりをしながら彼方に質問してやる。
「彼方。今日、鶴ちゃんのこと見てたよね。」
「ああ、村田が鶴田さんをいいなって言ってたんだよ。それでなんとなくな。」
しれっとした顔して!もおお!
愛してるって言ったくせに!
デートに誘ったくせにいいい!
「ふーん。」
ジーっと彼方を見つめる。
「ん?」
彼方が微笑みながら首をかしげる。
カッコいいのに可愛いとか反則だよっ!
「別にっ。」
ぷいっと目を逸らす。顔が熱い。
今の笑顔が可愛かったから、鶴ちゃんのおっぱい見てたことは許してあげるっ。
翌日、学校でこっそりみんなに村田君は鶴ちゃん狙いかもって伝えておいた。
ふふん、ボクってやっさしーい!
村田君はボクに感謝しろよな!
◆◆◆
バタバタしながらついにやってきた土曜日。
昨日の帰り際、明日のデートは彼方が家まで迎えに来るっておばあちゃんの前で話したので、おばあちゃんにデートがバレてその日の晩御飯では質問攻めにあった。
離れに逃げ込んで、明日の服を選んで、ネットを見ながら髪を編み込む練習をして・・・。
気付いたら3時だったので慌ててベッドに入ったがなかなか寝付けなかった。
当然のように寝坊した。
必死で準備してリビングへ駆け込む。
「彼方!待たせてごめん!」
リビングではおばあちゃんと彼方がお茶を飲んでいた。
「ごめんなさいね彼方君。昨日すごく遅くまで離れの明かりが点いてたのよ。双葉ったら遅くまで何をしてたのかしらねえ。」
「お、おばあちゃん!しー!」
なんでばらしちゃうのー?!
遅刻のフォローしてくれてるって分かってても恥ずかしいよう!
「双葉。服、すごく似合ってる。可愛い。髪型もすごく可愛い。控えめに言って天使。」
「てんしっ?!」
言い過ぎだよう・・・。
あ・・・彼方・・・なんかいつもと雰囲気違う・・・かっこいい・・・。
「か、彼方も!その、髪も服も、似合ってる。・・・かっこぃぃ・・・。」
うぅ、声に出ちゃってた。
は、恥ずかしぃ・・・。
「ふふふ、お似合いのカップルよ。気を付けて行ってらっしゃい。」
おばあちゃんに見送られて、ボクたちは外へ出て丘を下り、駅へ向かって歩く。
お似合いのカップル!
おばあちゃんはもう! えへへ!
「ゲーセンデートのつもりだったけど、どっか行きたいとこある?」
「か、彼方にまかせるっ。」
「おっけー。んじゃまずゲーセンね。離れんなよー。」
あ、手・・・引いてくれて、うれしい・・・。
ぽわぽわしちゃう・・・。
彼方も、耳、赤い・・・? 照れて、くれてるのかな・・・?
電車に乗って繁華街へ移動。休日のこの時間らしく、席は埋まってるが、混んでるという程でもない。
2人で開かない方の乗り口近くに陣取って、壁とポールに寄り掛かる。
立ったままだったけど、彼方を見てたらあっという間だ。
移動中、時々見られてる気がする。
どうだカッコイイだろう、ボクの彼方は!
駅前のゲームセンターはけっこうお客さんが多い。
入り口の自動ドアが開くと、途端にいろんなゲームの音がすごいボリュームで押し寄せてきてびっくりする。
ゲームセンターに来るのは初めてだったのでキョロキョロしちゃう。
「双葉はゲーセンは来たことある?」
「ふへぇっ!?」
彼方の声が急に耳元で聞こえたかと思ったら、耳に息がかかってゾワゾワってして、背筋がピンと伸びる。
へ、変な声でちゃった!
「あ、悪い。音がでかくてこうしないと聞こえづらいから、勘弁な。」
「あ、う、うん。そうだよね。うるさいもんね。えと、な、無いよ。女子はこういうとこあんまり来ないし、それ以外はいつも彼方と一緒だし。」
「おう、そっか。じゃあ、クレーンゲームでも眺めてみようぜ。気になる景品があったらやってみよう。」
「う、うん。」
うう、心臓に悪いよう。
彼方が話しかけてくるたびに顔が近づいてきて、耳元で声が聞こえる。顔も身体も熱くなってるのが分かる。
このままじゃ萌え死ぬ。
ごまかす様に色とりどりの景品に目をやると、いつもゲームで見慣れたキャラクターを見つけた。
「うわー!いろいろあるねえ!あ!ヨ〇シーのぬいぐるみ!かわいー!」
「ホントだ。狙ってみるか?」
「やるやる!えーとこのボタンでこうか!ふむふむ!」
操作説明を一生懸命読むフリをして心拍数を整える。
500円を入れて6回プレイに挑戦したが、アームの力が弱くて、てんで掴めない。
「もー!力弱すぎるよ!なんでー?!」
「簡単に取られたらゲーセンも儲からないしなあ。どれ交代だ双葉。」
自信ありげに交代してくれる彼方。
新たに500円を投入してクレーンで押すようにして少し動かしたが、ぬいぐるみは2本のバーに挟まって動かなくなってしまう。
でも慌てずにさらっと店員さんを呼んで場所を動かしてもらい、あっさり取ったぬいぐるみをボクに手渡してくれた。
「やったー!彼方ありがと!」
「取れて良かったわー。他も見てみようぜ!」
「うん!」
その後、運よく黄色い電気ネズミも追加でゲットして、奥の方へ向かうと、そこにはいろんなゲームが並んでいた。
両手で大きな輪っかみたいなところを叩くリズムゲームや、銃でゾンビを撃ち殺すゲームなどを彼方に教わりながらやってみた。
あの銃で撃つゲームは楽しかったので、似たのが家でできないか探してみよう。
2人協力プレイができるのも大きい。
彼方も楽しそうに笑ってて、ボクも大満足です。
あ、でも。
「・・・あ、ボクばっかりやりたいの言っちゃってごめんね。彼方は欲しいのとかやりたいのとかない?」
「んーそうだな・・・。あ、あれ、今日の記念にどうだ?」
彼方はカーテンのついた大きな機械を指さす。
テレビで見たことあるけど、あれは写真を撮ってシールにしてくれるやつだよね?
「あれ写真撮るやつ?彼方は撮ったことあるの?」
「いや、無い。野郎同士で撮るのもアホ臭いからな。
今日の双葉と、一緒に撮りたい。」
今日の、ボクと、一緒に・・・。
うふふ、えへへ、顔が緩むぅ。ヨ〇シー、ボクのだらしない顔を隠してぇ・・・。
彼方に手を引かれて、ビニールの垂れをくぐって中へ入る。
中はけっこう狭くて、彼方に肩がぶつかっちゃう。彼方の汗のにおい。好き。
彼方がプリントシール機の画面を操作する。
なんか緊張しちゃうなあ。
「これ押して、3回撮れるんだな、よし、行くぞ双葉!」
「お、おう!ばっちこい!」
カシャリ!
「次、2回目だ!もう少し寄れ双葉!」
「お、おう!」
彼方がどんどん近づいてくりゅ・・・。
カシャリ!
「3回目!」
「おうよ!」
急に左肩に彼方の手が掛けられ、強い力でグイっと体が引っ張られる。
頬にあったかくて柔らかい感触。
カシャリ!
ふええ?!
「ふひゃわひゃあ!?」
なんかすごい声が口から出てる!
ほっぺた熱い!柔らかい!いい匂い!
はわ!ふわ!あががががが!
彼方がなんか言ってるけど、それどころじゃないよう!
「知らないよぅ!好きにしなよ!」
なんかぶつぶつ言ってる彼方のほっぺたをじいっと見つめる。
自分の右のほっぺがまだ熱い。
そっと自分のほっぺに触れる。目が潤む。もっとくっつきたい・・・。
ぼーっとしてるといつの間にかプリントシール機の外でシールを渡されてた。
渡されたシールを見ると、ムンクの叫びみたいな、埴輪みたいな間抜け顔の女が映ってる。
そうボクだ。
手がぷるぷる震えだす。
「か、か、か、かーなーたー!!」
「ハハッ!いい出来だなこれ!」
「ぼ、没収だー!」
彼方が手に持ったシール目掛けてジャンプするけど、シールを持った手を高く掲げてディフェンスされて届かない。
「絶対にごめんだね!我が家の家宝にして額に入れて飾るわ!」
「やや、やめ、止めろぅ!」
ゲーセンの一画でわちゃわちゃするボクたちは、もう完全にバカップルだ。
ハッと気づくと周りのお客さんのニヤニヤ顔。
ボクは「どーもー」って周囲に手を振る彼方を引っ張って、逃げるように2階へ行き、壁際のベンチに腰を落ち着けた。
「・・・もうこのゲーセン来れないじゃん・・・。」
「いやー。店員さんも笑ってたし大丈夫じゃないか?」
「恥ずかしいんだよ!彼方のせいで!」
「俺は楽しかったぞー。双葉は楽しくなかったか?」
「・・・楽しかったけど・・・。」
「そか、良かった。じゃあどっかで昼飯食って、その後どうしようか?」
「んー・・・。」
座って落ち着いたら何だかどっと疲れた・・・。
ちょっと眠気もある・・・。うう・・・せっかくのデートだけど、無理したらかえって彼方に迷惑かけちゃうかも・・・。
「・・・ちょっと疲れちゃったから、お家でのんびりしたい。だめ?」
「いいや? またいつでも来れるだろ? 昼もなんか買って帰って離れで食べるか?」
「・・・うん・・・。うん。ごめんね彼方。せっかく誘ってくれたのに。」
昨日あんまり寝てないから・・・彼方の優しさにあまえちゃうけど・・・。
「また来ようぜ。」
「・・・うん!」
「また」って言ってくれたから、うん、次は頑張るぞ。
結局その日のお昼ごはんはテイクアウトのハンバーガーで、呆れたおばあちゃんに笑いながら出迎えられた。
ハンバーガーを食べ終わってソファにいたけど、だめ・・・限界・・・。
うう、彼方に寝顔見られちゃう・・・。
でも、もうおきてられない・・・。
・・・。
・・・あ、お姫様だっこ・・・?
ベッドに運んでくれてるんだ・・・やさしぃなぁ、かなたぁ・・・。
「好きだよ。双葉。」
告白されちゃったぁ・・・。
ボクもすきだよぉ・・・。
「誰よりも好きだ。愛してる。」
・・・ボクもあいしてるぅ。
・・・。
・・・ん?
目が開く。
今のは・・・夢?
ベッドの上に横たわる自分。
首を横に向けると、ベッドに寄り掛かって目を閉じた彼方。
「彼方?もう寝た?」
寝息が聞こえる。
やっぱり、夢、だったのかなあ・・・。
残念に思いながら、起き上がって彼方に毛布を掛ける。
(ありがとう彼方。今日はすごく楽しかったよ。)
彼方の寝顔を見つめる。
・・・ああ、やっぱり好きだなあ。
好き。好き。大好き。
世界一好き。ボクが誰よりも一番彼方を好き。ボクだけ見て欲しい。
(今は、夢でもいいけど・・・いつか本当に言ってね。)
「ボクも大好きだよ。彼方。世界で一番、愛してる。」
彼方の唇は、すごく柔らかかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます