第9話 大人な女性は、立ち上がれ!古い考え方のおじさんやおばさんたちに、嫌なことをされることも多い。だまされず、泣き続けないように!

 この際、弱い立場の人のことも、わかってあげよう。

 心身の疲れで、DVへの抵抗力も下がる。

 家庭は、どんどん、ギクシャクしていき、教育水準も、下がっていくかもしれない。

 やがて、満足に教育を受けられなかったその子が、パートナーを探すようになる。ギクシャクとした家庭の中で、出会いも少なかったので、パートナーの選択が、限定されるかもしれない。

 その子の子、つまりは孫世代もまた、満足に、教育が受けられなくなっていくかもしれない…。

 日本は、こうしたスパイラルが、止められない。

 「18歳とか19歳が、成人扱いされちゃいました。お前は、大人だろうが!って、パートナーの旦那に、殴られました。私…。パートナーからの暴行で、裁判所から、パートナーとは近付かないようにという決定を出してもらいました…」

 この女性には、弁護士が、付き添うことになった。

 パートナーからは、子ども2人を連れて、逃げているところだった。こういう女性も、出るだろう。

 非正規の仕事続きで、手取り給与から、家賃、光熱費、食費、税金などを引けば、ほぼほぼ、残るものが無くなった。

 飲食店と、ネット相談センターの、ダブルワーク!

 がんばった。

 けど…。

 両方をこなしても、涙くらいの蓄えしか、残されなかった。

 スポット派遣で、清掃業もこなしたことがあった。

 開いている時間があれば、働かなければならなかった。子どもたちを、育てなければならなかったから。

 日本には、こんな法律があった。

 「DV防止法」

 19 56年に制定された「売春防止法」に基づいて作られた法律。

 それでも、成人女性たちは、涙。

 成人女性(成人になっていない女性もそうかもしれないけれど)は、なぜ、こんなにも泣かされなくっちゃならないのだろう?

 「成人女性は、家計の補助」

 こういう考え方って、いつまで残るの?

 成人は、甘くない!

 成人になれば、そういう、古い考え方のおじさんやおばさんたちに、何されるか、わからなくなっちゃうかもしれないんだし!


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