第3話 スマホのGPS
N子さんがスマホをなくしたときの話。
N子さんが街に買い物に出掛けて、家に帰ってきたところ、鞄の中にスマホがない。
鞄をひっくり返しても見つからず、思い返しても、どこでスマホをなくしたのか全く見当もつかない。
次の日友人に相談すると、スマホにGPS機能が入っている場合、別のスマホから検索すると、ある程度正確にスマホの場所が特定できるらしい。
さっそく友人のスマホからアプリを立ち上げ検索すると、昨日訪れた街から10キロほど離れた空き地のような場所が表示された。
N子さんは不気味に思い、面白がる友人を何人か連れて車で向かうことにした。
表示された場所に着くと、そこはサッカーグラウンドほどの広さに雑草が膝の高さまで生い茂った空き地だった。
友人たちと協力してスマホを探すと、5分ほどして空き地の真ん中あたりに落ちているのを発見した。
スマホは無傷だったが、一体誰がこんなところに置いたのかと考えるとN子さんは寒気を覚えた。
友人たちと気味悪がっていると、自分たちが車を停めている反対側の道路からエンジンがかかる音がして、黒いバンが勢いよく飛び出していった。
もし1人でこの場所に来ていたらどうなっていたのだろうと、N子さんは恐ろしくなったという。
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