第二部 未遂不収

 第一章 全ては唐突という見掛


 かくして、一切は唐突という見掛を持つ。ただし、直観が正しいという限りに於いて。むろん、それを信じなければ一歩も進めない。



 

 第二章 諸概念の崩壊


 諸概念の崩壊である。であるとすれば、前述のとおり、ありとしあらゆる検証は意味をなせないが、検証不可という概念もまた不可である。諸概念は空疎であり、諸々の考概は無為徒労である。



 

 第三章 未遂不収ということ


 つまり、いかなる理解も遂げず、いかなる見解にも収まらない状態とならざるを得ない。現在進行形、思考の途中、未結論のまま、中途のままに放置、現状のままということになる。



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