第10話明に起きた小さな奇跡

「動いたわ!動いたわ!」幸子は、興奮を抑えきれない。「きゃっきゃっ」明が幸子の様子を見て笑っている。過酷なリハビリを乗り越えてついに明の左腕が動いた。「おおおおおおお!!」幸子が歓喜の雄叫びを上げる。「ただいまー」照之が帰ってきた。「あなた!見てよ!」「どうした?」照之が幸子と明の方を見る。「動いてるじゃないか!!」照之が明の左腕が動いてるのに気付いて興奮する。「しゃああああああ!!」照之がガッツポーズを取る。「やっぱり動くと思ったんだ!!信じてたんだ!!!」「そうよ。あのヤブ医者の言うことなんて間違いだったのよ!!!」幸子が勝ち誇ったかのように主治医が言っていたことを否定する。「完治する!!明の左腕は、完治するんだよ!!」照之が喜びを爆発させる。「きゃっきゃきゃっ」二人の様子を見て明がずっと笑っている。「良かった、良かった。」今日は、幸子と照之にとって最高の日になった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る