第7話幸子と明が退院する
やっと退院できるわね。幸子は、少し気持ちが楽になった。主治医に許さないと言ったあの日から主治医の診察は、受けてない。この病院の看護師に主治医の診察を受けたくないと伝えたらあっさり主治医に認められた。だけど、主治医がたまに私と明を遠くから見ていて私と目が合うと怯えたように去っていく。あんなに強気だったのに。でも、退院してからは、色々と忙しくなりそうね。明の左腕のリハビリを徹底的にやらないといけないし、あのヤブ医者から慰謝料を取らないといけない。明の進路も早いうちから考えないと。あーー!!幸子が頭をかきむしる。考えすぎておかしくなりそうだわ。キアリム!キアリム!落ち着け!私!!幸子が気分を落ち着かせる呪文を唱える。これも漫画の影響で思い付いた呪文だ。そろそろ照之が迎えに来る時間だわ。幸子が明を抱いて照之の元に向かう。迎えに来たぞー。照之が手を振って病院の入り口からこちらに向かってくる。家に帰りましょう。幸子と照之と明は、自宅に帰るために車に乗って病院を出た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます