第5話幸子と照之分娩麻痺の赤ちゃんの名前を決める

病室で幸子と照之の二人は、真剣な顔をして考えている。自分達の子供の名前を。この子が幸せになれるような名前を付けたいわ。幸子が照之に少し大きな声で言った。分娩麻痺に負けないような名前を付けたいな。照之が幸子に言い返した。椅子に座っていた幸子が急に立ち上がって、そうだ!占い師に相談しましょうと照之に提案した。照之は、占い師に子供の名前を付けるアドバイスなんてできるのかあ?と心の中で呟いた。しかし、良い名前が思い付かない。わかった。占い師に相談しようと幸子に同意した。幸子は、病院の近くの商店街に占い師がいるから商店街の占い師に相談しましょうと早足で占い師の元に向かう。照之も幸子の後に続く。今、二人は、商店街にいる。思っていたよりも商店街の人通りは、少ない。占い師は、すぐに見つかった。占い師の容姿は、大柄な老女だ。水晶を置いた台の前に座っている。どうやら客は、いないようだ。幸子と照之は、興奮気味に子供の名前を占って下さいと占い師に言った。老女は、二人をジロリと見て、子供の性別は?と大きな声で聞いてきた。男の子ですと幸子が答えた。明って漢字を使えばいいと老女は、にこりと笑って答えた。どうして明って漢字を使えばいいのですか?と照之が質問した。老女が当たり前のように私の霊感が明って漢字を選びましたと質問に答えた。顔がニコニコと笑っている。霊感かあ…幸子は、あまり、霊感を信じてないが明の漢字を子供の名前に使えば子供が幸せになれるような気がした。照之は、名前を付けるヒントには、なったなと思った。二人は、占い師にお礼を言い病室に戻った。私達の子供の名前は、明(あきら)が良いと思うと幸子が固い意思を感じる目をして照之に言った。こういう時の幸子は、何を言っても聞かない事を知ってる照之は、俺も明(あきら)が良いと思うと幸子に答えた。私達の子供の名前は明よ!!

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