第2話現実を受け止めきれない母親
主治医は、母親に伝えた。あなたの赤ちゃんは、難産で強引に取り出したため左腕に分娩麻痺という障害を負ってしまいました。母親が泣きそうな顔で主治医に聞いた。治るんですか?主治医は、答えた。治りません。左腕が動くこともないでしょう。母親の顔が鬼の形相に変わる。主治医に怒りを爆発させる。おい!てめえ!ふざけんな!ヤブ医者!!私の子供が障害を負ったのは、お前のミスだろ!どう責任取るんだ!!主治医は、冷静に言い返した。難産のため仕方ありませんでした。私に落ち度は、ありません。主治医の返答に驚いた母親の動きが一瞬止まる。しかし、主治医のミスだと確信している母親の怒りは、収まらない。主治医を脅すように言った。私の子供が障害児になったのは、100%お前のミスだ!!お前は、医者を辞めろ!!お前を訴えてやる!!復讐してやる!!主治医は、しばらく反論せずに母親の話を聞いていたがさすがにずっと母親の話を聞いている訳には、いかないので母親の話を遮って怒りを抑えながら母親に早口でこう言い返した。あなたは、私を訴えようと思ってるようですが私に落ち度は、ないし私がミスをしたという証拠もありません。これ以上話し合いをしても無駄だと思いますので部屋から出て行って下さい。母親は、まだ主治医に文句を言い足りなかったがこれ以上このヤブ医者と同じ部屋にいたら自分は、一線を越えてしまうかもしれないと思ったので主治医を刺し殺す事を想像するだけにして主治医に地獄に落ちろと捨て台詞を吐いて部屋を出た。
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