分娩麻痺障害者の狂気の人生

玉蜀黍

第1話分娩麻痺障害児の誕生

うー❗うー❗あー❗あー❗病院の分娩室で妊婦が叫び声を上げながら出産している最中だ。助産婦が妊婦にもうすぐ先生が来ますからねと言い続ける。どうやら難産のようだ。そこに妊婦の主治医が遅れてやって来た。主治医が助産婦に叫ぶように聞いた。妊婦の状態は?助産婦が主治医に早口で答えた。難産です。赤ちゃんが産道に詰まってるようです。主治医が顔をしかめながら少し考える。そして、助産婦にこのままでは、赤ちゃんが死んでしまう。死なせないために赤ちゃんの左腕を引っ張って赤ちゃんを取り出す❗と助産婦に言った。助産婦がやむを得ないですね先生と答えた。赤ちゃんは、主治医に左腕を掴まれて強引に取り出された。赤ちゃんは、直ぐに泣かなかった。主治医が身体を少し揺すると赤ちゃんは、産声を上げた。この赤ちゃんが後に狂気の人生を歩むことをこの時は、誰も思わなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る