第4話事務員のババア

かれこれ僕が25歳のとき、事務員のババアは30代だったと記憶している。夜勤開けは、絶対に、

「お疲れさま」とか、「大変だったね」なんぞ聞いたことがないし、言わかれた事もない。性悪女で、気の食わない人間の残業代を削り、自分の金にしていた。

業務上横領を繰り返してもたのだ。みんなはババアのご機嫌を取っていたが、僕は真っ向勝負!

また、がっかり長(係長)は、ババアを尊敬すると抜かしやがった。

あんた、コイツは横領してるの気付いてないの?


がっかり長もバカだったからしょうがないけどね。

ある日、残業で事務所に夜8時に戻ると、珍しくババアが残業していた。

僕にババアは言う、

「お腹空いた!たこ焼き食べたいから買ってきて」

僕はむかついた。自分だけが残業しているわけではない。

もう一人の同僚も怒りを隠せないが、二人でたこ焼きをスーパーにいった。

冷たいから、レンジで温めてやった。

すると、ビニール製の容器が溶けた。だが、セロテープで誤魔化した。ビニールごと食えと。

バレる前に帰った。

風の便りで、ババアは交通費水増し請求がバレて、130万円返還を求められているようだ!

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大魔王が会社でモーモーした日 羽弦トリス @September-0919

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