第3話忖度する

ある日、我が課が集まりミーティングがあった。この課の中で、仕事中に酒を飲む者がいると。

会社員として、モラルに欠けると部長先生は言う。部長先生は倉庫課出身。船舶課の折衝の仕事など出来ない人なのだ。

相手を忖度そんたくするから、缶ビールを飲まないといけない時がある。

青島ビールなんて飲みたく無いが、仕事をやるには、飲酒は必要悪なのである。

インド人はカースト制度意識が強く、日本人をバカにする。だが、夜中の船で飲めば仲間になる。


僕はミーティング中に、あんた、じゃ飲まずに仕事してみろよ!と言いたかった。

初めての船なら分かるが、付き合いの長い船なら、ビール勧めて来るから断るとサインをもらえなくなるぞ!

つたない英語をしゃべり、つたない英文で書類を作る。

ミーティングをしたが、僕は悩んだ。今まで入社4年で作った信頼関係がある。

宴会を開く訳では無いので、僕は蔭で飲んだのだ。

現場と会社に挟まれたことありませんか?




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