第15話 ふみ

今日はいつだろう?。


いつかの夜を思い出した。


姉さんは、酔って帰って来た。

「ねぇ、、、好きだよ。」


口、トースティングされた樽とカラメルの香りに言葉が滲んでいる。

「ふみ、女にしてあげる。」


レースの下着越しに指が這いまわる。

「はぁ、、、。」


私は射精した。

姉さんの唇は乳化したように白く滲む。


いつかの朝を思い出した。


「ふみ、行ってくるね。」


「いってらっしゃい。」


あなたが私の腕の中で眠っている。

あなたの髪が愛おしい、手触りが好きだ。

しっとりとした頬の手触りが好きだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る