第2話 「康子」と「ふみ」

素っ気無いワンルームマンション

クローゼットの中には、ふみは居た。


(どうしてるの?。)

ふみは、康子からのメッセージを優しく見つめる。


押し入れの中から出られない、ううん、ここが癒し。

小さい頃から、狭い場所に入る癖がある。


(大丈夫だよ、元気元気。そっちは?。)

返信をした。


いつもより押し入れも広く感じる。

’オンライン予約’をタップした。



~安西康子

刑事部の部屋を後の施設内を歩く。

遺体の映像が脳内にリフレインしている。


電車のリズミックな振動を感じながら

遺体と’ふみ’の事が交錯する。


「ただいま。」


ふみがいない部屋に入る。

ふみが忘れていった、ワンピースと紫の下着。


紫のレースをに頬をつけ

キャミソールに残る匂いを感じている。


逢いたいよ、抱きしめたい。


キャミソールを強く噛みながら

康子の手はショーツの中でくちゅくちゅと音を滲ませる。

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