第3話 君に嫌われたい



 君に嫌われたい


 君に嫌われたい


 優等生の君に嫌われたい


 いつだって強がって涙を見せない


 弱音も吐かない 頼もしくて儚い君に


 君に 嫌われていたい


 好かれなくたっていい


 一生愛されなくたっていい


 忘れられたって良い


 ただ 君が君でいられるように


 憎まれたっていい


 思い出になれなくたっていい


 ただ少し笑って ただ少し誰かを頼って


 そうして生きていってほしい


 弱くてもいいって 頼りにならなくてもいいって


 そうして生きてもいいって


 知っていててほしい


 君に嫌われたい


 君に嫌われていたい


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