第2話 『これが、あの、聖女、なんだな、そして国の実態..か』


「ッこれ…は、なんでどうしてそれに、反応がない?」





「なぁ、お前がやったのか?てかお前だよな、これ」


「ぁあ、そうだよでもさ、もっと気になることがあるんだよね」


「あぁその人間のことか?」


「ぁあそうだよ、じゃああえて聞く、なんで

 、なんでこんな方がここにいるんだ?」


「と、いうか何をしたんだ?何をしたら、こんなんになるんだ?」



「いやちょっとな、どうせならもっと気持ち良くしたいと思ってな、

 少しハイになる薬を飲ませただけだが?」


「そう、か、、、じゃあなんでこんな所に、クィアシミス エルラミーナ元聖女様がいるんだ?」


「そうだな、平等と平和の象徴とまで言われた歴代最高峰の実力を誇る聖女様がって思うよなまだ10代代だしよ?」


「あぁそうだよ、それだけならまだしも何故お前らに強姦されてるんだ?」


「ぁ〜んとな、話すと短くなるんだがいいか?」


「説明が下手、なのか?」


「まぁ話すぞ、

 まずこの聖女は、国に頼まれた依頼関係だ」


「はッ?」


「まぁそうなるよなんでその内容が詳しくは言えないが国の枷から外れた

 イレギュラーは危険だし要らないから始末でもなんでも良いから

 今代の聖女をどうにかしてくれという内容だ、因みにこれは国と教会共同の依頼だったよ」


「ちょま、てことは、邪魔になったからッて理由で、、、」


「まぁなあとこれはこの王国だけじゃ無くて公国、帝国、その他の国も絡んでるな」


「おいおい、おかしいだろ、なんだよ、それ、控えめに言ってクソ、だな」


「そうだなぁ〜本当に、クソだよな、」


「んで、なんでそんなにペラペラいろんなこと喋ってくれたんだ?」


「ん?まあ面白そうだからなのと、クィアシミスこいつはもう処理するからッ」


 グチャ


「彼女は何も悪くないから、だから、辞めてくれるか?

 個人的に、何故かお前の事を殺したくないんだよ」


「アハハッ、もう少し自重して欲しいよ、、、左腕捥げちゃったじゃないか

 でも事情が変わった、それは置いておいてあげるよ」


「ありがとな、、、」


「じゃッもう帰るよまたいつか会えたら嬉しいだけどもまぁいっか」


「、、、でもまぁ


「ぇッこれは、マズッ.........」



「大丈夫、?、、な訳ないかまぁアンタは悪くないん、だよな?ッて、寝てんじゃねえか

 よ、、、

 ハァ〜しかしこれ、どうするかな、、、」








「ガァッ!?ハァ、ハァ、ハァ彼、転生者とかいうやつかな?

 いや、でもあれはでもそんな事はどうでも良い

 なんだ、なんなんだ?

 あのスキルは、アルティメットスキルって、倍化、アレも可笑しいなんでも倍化出来るだなんて、」


「あッ居たんだ、彼は必ず出て来るよいや、まぁ全部僕が仕掛けた事なんだけども、、、

 ハハッこれは随分と荒れそうだね、今回の覇王継承戦は、、、」


「ハァーなんでアンタはそんな余計な事ばっかすんの?

 取り敢えず一回死んどく?」


「いやいや、今は是非遠慮させて貰うよ、今君のやろうとしている攻撃をまともに喰らったら本当に死んじゃいそうだ、、、」


「ふーん、じゃッ丁度良い機会だから本当に死んじゃえばいいじゃん

 運が良かったら冥界に行けて帰って来れたなら晴れて超越者の仲間入りだよ?」


「『運が良かったら』なんだよね!!そんな賭けに出る気はないよ」


「へぇ〜んで、暗深やみ的には今回はどうなの?」


「ハハッバカにすんなよ?明威めい、いつだって俺の選択は最低限目標は達成しているんだよ?」


「へぇッ、んでその結果がこれッと」

「んちょッ痛い痛い痛いッ!!わかった、分かったから、分かったって!!」


「彼なら、きっと変えてくれるさ」


「ふ〜ん、人々の負の感情を一身に受け止め、耐え切れなくなって暴走し世界を半壊させた奴がよく言うわね」


「アッハハそこを突かれると痛いねぇ、でも、必ず、必ずなって見せるよ、僕が、それに対抗者が多ければ多いほど覇王になった時に大きな力が与えられる

 その為にも、彼等には程良く、頑張ってもらわないとね」










「?おっ起きたかってそうだったなでも、金、傘がねぇとなって俺護衛も馬車も要らないじゃん!!なら行けるわよし、ならまずは小国の自由と冒険者の国に行くか、

 となると、此処からでフルに倍化を使ったら一週間と三日、か」


「取り敢えず俺のスキル、スキル派生は、っとなんだかな?」



 ——ノーマルスキ———————————




 ———剣術—攻撃範囲化—

     |

     |—短剣術—

        |

|—急所打ち—


          

         |—看破—

         |

 ———気配探知—隠蔽—

      |

      |—簡易鑑定—




 ———アイテムボックス—




 ———生活魔法—解体補助—恐怖耐性

      |

|—料理者—

         |

|—料理加工者—




|—混合魔法—

      |

 ———属性魔法—属性耐性—魔力上昇

       |

|—属性操作—魔力感知



——アルティメットスキル————————



|—ステータス譲渡

     |

 ———倍化術—スキル使用条件緩和

      |

|—自動限界突破

          |

|

     スキルレベル自動限界突破




————————————————————


「、、、こんな感じ、スキルレベルは考えたら頭に直接浮かぶのか、、、」


「倍化発動、倍化スキルの倍化数を倍化で四倍、倍化スキル発動回数四分の一倍化、倍化四倍にさらに四倍で十六倍化、

そこにさらに十六倍化で合計二百五十六倍化、」


「スキルレベルは全部一、なら全スキル二百五十六分の一化、そしたらさらに二百五十六の二百五十五乗で、、、あぁ考えるのやめよなんで二百五十六×二百五十六を二百五十五回もやんないといけないんだよ

まぁうんだから嫌いなんだよこのスキル、全く手加減ができない」


「しかもこれ多分スキルレベルがいくつか上がったら初期の倍率補正が回数上限の上昇だろ、死ぬぞ?この世界、」


「なんだ、ステータス譲渡、これさえ有れば追放されなかった、

いやあのクソどもの事だどうせこれは俺のちからだ!!とか言うんだろうな」



「、よし、よっぽどのことがない限り二百五十六×二百五十六スキル使用までにするさ俺のスキルってゼロから百しかないのかよ力加減がよ!!」


「なぁお前さぁ、もしかしたら、さッ意思表示とか出来たりしない?」


ビクッ


「私の名前はクィアシミス エルラミーナ、グラカシスト教祖様の…何、?私は、何?誰?私は、私はッ アァァァッやめてッ来ないで!!私に近づかないで、、、私は聖女で教祖様の手駒でッ!!

私は物でッそれで、それ、で?わた、し、「ッ、取り敢えず一旦眠っておいてくれ、起こして悪かった、、、」




「ぁあァァァッもうックソッマジでくそってほんっとに腐ってやがる、

ロクに世間も知らない十六くらいの小さな女の子だぞ?

そんな子を協会や国の奴らは物としか見てないどころか

洗脳に、更に要らなくなったら今回みたいにそくポイとか

俺も大概だけどでも、それでも、こんなの、間違ってんだろ」


「ハァ、行くかといってもこれどうすんだ、おーい、女将さんッこの子どうやって運べば良いと思う?」


「ん?ぁああゆたかいあんたの部屋から女の子の悲鳴が聞こえたからどうしたもんかと思ったけどまぁ

やっちまったんなら責任とってやんないと」


「いや、やって、まぁややこしくなるならこのままでいい、のか?」お姫様様抱っこでもしてやったらどうだい?

見た目だけならお似合いだよ?」


「ハァーアンタに聞いた俺が馬鹿だったなんか馬車で他国に行く奴ないか?護衛なしで食費は自腹の、護衛なしで」


「そんな、アンタ、まぁない事は無いけど、まぁその、闇ギルド関連だよ?表向きには腕のある吟遊詩人の一人旅なんだけどね、

だからその子と三人っきりになるけど良いのかい?」


「そんな事なら問題ないよ、俺、手加減出来ないけど強いし

てか俺は女将さんが闇ギルドの情報を持っている事にビックリだよ」


「まぁそうだねぇ〜でもアンタは中途半端に力が有る、

だから忘れちゃいけないよ、アンタは人間だ、人じゃ人成らざる者には勝てないら慢心はしないこったね」


「人成らざる者か、、、って言うもうすぐ出発じゃねぇかじゃあな」













「なぁ?、アンタがオリガ、か?」


「ん?ぁあ貴方は、そう私はオリガ、遥南の氷の国から来た吟遊詩人だよ、」


「そうか、俺はギルだよ元Sランクパーティーの、な」


「あっあとそんなことより一人寝たきりの奴が居るんだが一緒にいいか?

俺たちの目的地は自由と冒険者の国、クルルニズムに行きたいんだが?」


「良いよ、元々私は色んな国を巡るのが好きだから、それに丁度クルルニズムは政治の国

リンドルの通り道だから」


「有り難う、因み護衛は別料金か?」


「そう、私は出来るだけ動きたく無いだから、宜しく」


「ぁあ宜しくな?」



——硬貨種類——————————————


鉄貨=十円


鉄貨十枚=銅貨=百円


銅貨一枚=百円


銅貨十枚=銀貨一枚=千円


銀貨十枚=一万円


聖銀貨一枚=十万円


聖銀貨十枚=百万円


金貨一枚=十万円


金貨十枚=百万円


金貨十枚=聖金貨=百万円


聖金貨十枚=一千万円


聖金貨十枚=一億円


聖金貨=白金貨=一億円


白金貨十枚=十億円


純金貨一枚=十億円


純金貨十枚=百億円


純金貨十枚=黒金貨=百億円


黒金貨十枚=一千億円


黒金貨十枚=光金貨=一千億円


光金貨十枚=一兆円





——補足————————————————


この世界の住民は皆が皆もいうわけじゃないけど大体六、7割程度の人間が細か過ぎる計算が出来ないので

全国共通で物の値段の一桁の数字が全部ゼロに固定されている


————————————————————



「よし、じゃあ行こうか、、」





「なぁ、オリガ、氷の国ってどんなとこなんだ?「ん?余り面白くはない」」


「うーん個人的にはそれでも良いんだが?どうしてもダメか?」


「どうしてもとは言ってない、まぁ、うん分かった、」


「おぉー」 パチパチ パチパチ



「、、、うるさい」


「アッハいゴメンナイ」


「うむ、それでよし、でも氷の氷河はそんなに面白いところじゃない、

まず皆んなが思っている程良く雪が積もるなんて嘘」


「氷河は春に寒波、夜に熱波が襲いかかって来る、だからその影響でいつも朝は湿気っている、それから、

また少しすると鼻先が見えるか、見えないか位まで吹雪が荒れる、

そのせいで冒険者の一番行きたくない国トップになってる」


「確かに、それは行きたくないな?でもなんでじゃあその国生きていけるんだ?国にとって冒険者業は一番稼いでくれるありがたい存在なのに」


「それは簡単、ただ工芸品とその国でしか取れない特殊な氷が有るから、でもまだまだ他にもたくさん有るよ

例えば熱源ダンジョンに行く時に良く使うのが防熱の魔道具」


「あぁそれは確かにメッチャ使ったわうん、冒険者はあれらの耐性系魔道具に育てられたと言っても過言じゃないくらいに」


「うん、それは過言、言い過ぎ」


「おっおう」


「まぁそんな事は置いておいて氷河は輸出も輸入も自分達でやっている」


「それに氷河の国の純水で出来た氷は殆ど溶けない、だからそれを利用して世界で初めて永続可能な耐性系魔道具の制作を成功させた

他にも、氷河の吹雪や熱波の影響を閉じ込めた魔石も完成させた」


「ッ!?それは、なんていうか、凄いなうんほんとに、マジで」


「そう、凄い、その魔石の威力は中規模よりも少しだけど強い」


「更に城は溶けない氷で出来ている魔道具で中の温度なんかはかえれるし

溶けない氷は雪や熱には強いから城内は装飾に見せた力を込めた魔石を何百、何千も設置してある

因みに魔石のランクで威力もランク相応に上がる、城の中は全部AクラスとSクラスの魔石だけ、これ、、、国家機密」


「おうおう、やっちまったなぁでもこの情報を売れば、、、まぁしないけど」


「大丈夫、その時は私が責任を持って対処するから」


その時だけは悪寒が走ったがギルは思った、思ってしまった、いやじゃあその国家機密知ってるお前はなんなんだ、と


「いやじゃあその国家機密知ってるお前はなんなんだ?」


そう、言ってしまったんだ思ってるだけならまだしもその思っていることを無意識のままに言い放ってしまったので有る

言葉というなの超巨大爆弾を、ねぇ〜


そしてそこに火を付けたのは、他でもない、オリガ本人だったのだ


「ふっふっふっギル、君は知りすぎた、今ここでッてのは冗談で

仕方ない自分から言った事だしまぁうん、私は、オリガ ルドゥシアまぁその名のとうり氷河の国の王族です」


ポン ポン ポン 


ギルはこう思っただろう、じゃあなんで闇ギルドの依頼受けてんだよってどうしようもなく言いたくなったのだった

それもその筈、ギルからしたらえッ王族って守る側の人だろ?と思っているのだから


そしてまたしても言ってしまったんだ、そういってしまったんだ「オリガ、お前なんでじゃあ闇ギルドの依頼受けてんだよ?、」と言ってしまったんだぁー




「、それは、ヒ、ミ、ッ、「なんかキャラ違うな、お前」



「これは公認だよ、それに闇ギルドと一括りに言うけど殺人とか誘拐じゃない、

私は出来るだけ自分の情報を漏らしたくなかったか、

そう考えると闇ギルドが一番都合が良い」


「てかそれなら俺はいいのか?」


「よくない、だから何かあったら自分で対処すると言った筈」


「なるほどなぁ」


「、でもそんなことより、なんでその子がここにいるのかが気になるんだけど」


「あぁエルラミーナの事がと言うか知り合いなのか?」


「そう、先週、ミーナが聖女を辞めたいと言いに来た、でもその次の日から連絡が途絶えた、」


「?じゃあなんで政治の国なんて行くんだ?」


「それは、私にも仕事があるこれでも限界まで期間を伸ばした

それで分かったのはこの子が教祖に何か良からぬことをされているってことだけだった、

今の私は何も出来ないから一旦

仕事に戻るそれに結果的に君が保護してる、それともう一つの理由は

私のスキルは存在する複数の未来を視認し掴み取ることが出来るから」


「成程それは驚異的だな、、、っと少し暗くなってきたな、」


「そんなことより魔物が来たよ、護衛は無しだから早く迎撃して、」


「そうだなっと敵はキラータイガーか久々の高級肉だな、

ハハッ是非俺の糧になっていってくれないか?個人的にお前の肉は凄い好みなんだよ」


「グァアァァァァァァァァァ」


「騒ぐな騒ぐな、どうせ死ぬだけなんだからッなぁ!!」

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