Episode1 #3 The sales representative

「……で。なんで日用品のセールスマンが、僕が見たっていう幽霊の話を聞きたがるんだ。アンタんとこの会社では幽霊を吸い取る空気清浄機でも売ってるのか?」

 自分のペースを押し付けてくるジェームズにほとほと呆れた様子で、バートが本題を切り出す。その台詞は明らかに皮肉が混じっていた。

 だが。

「いいね!! そのアイディアはなかった!」

 両手をパンと叩き、朗らかな表情を浮かべるジェームズ。

「……是非その手の専門家を呼んでどっかの企業に作って頂きたいもんだ」

 皮肉が彼には分からなかったのか、あるいは意図的にスルーしたのか。どっちであれバートはそれに閉口した。

「って、そんなことじゃあない。……僕は確かにセールスマンだが、それ以前に“ベネー商会の社員”なんだ」

「……どういう意味だ」

「ベネー商会自体が“君が遭遇した事件の類”に一日の長があるってことさ。僕はセールスマンであると同時に退魔師として勤めていて、いわゆる“オカルトがらみ”の仕事を請け負ってるんだよ」

「……退魔師?」

「この国に多かれ少なかれいる、対魑魅魍魎の専門家さ」

 この世には、あえて分からぬままにしておきたいものが存在する。

 怪物、天使、悪魔、幽霊、UMA(未確認生物)から怪奇現象まで。この国ではそれらをひとまとめに“訳の分からぬ物エニグマ”と呼んでいて、それによる問題を解決するのが彼等、退魔師の仕事である。

 ジェームズ曰くベネー商会自体、元々のメイン業務は退魔の仕事の請け負いであり、商社ではなかったらしい。時代の流れや景気の影響で、通販業務が盛んになったそうだ。

「……まあ、退魔師で食ってくっていうのは、かなりの経営能力とコミュニケーション能力と、退魔師自体の能力の高さって言うのが要求されるからな……こういう風に二束のわらじを履いている退魔師もいる訳だ」

「……僕に話を聞きに来たのは、その退魔師の仕事で頼まれたからなのか?」

「まあね。……同業者が殺されて、ね」

「同業者が?」

「”何か”に殺されたのさ」

「何か?」

 またあいまいな言い方をするもんだ。バートはそう思った。ジェームズの様子を見る限り、その“何か”の正体を彼自身が既に突き止めていて、それゆえ自分に協力を求めてきたように見えたからだ。

「何かって……何なんだ?」

「まぁ、話は最後まで聞いてからのお楽しみさ」

 そんな所でもったいぶって、何になるのだろう。ジェームズの言葉に釈然としないものを抱えながらも、バートは黙って話を聞くことにした。

「長いこと退魔師の世界にいると、『同業者がスプラッター映画ムービー状態』なんて酷い事件を必ず数回は耳にする。大体そういうのは退魔師狩りって言われてて、人間と契約した悪魔の仕業って場合が多い」

「悪魔と契約だって?」

「現代にもいるんだよ。そういうことする輩。契約ってのは大抵『悪魔が人の願いを叶える代わりに、人から対価を貰う』って形になってる」

「対価って何なんだ?」

「……その契約者の、魂さ」

 その瞬間、ジェームズの目がまるで獲物を見定めるか――というより悪魔が標的を見つけたか――のようにギラリと禍々しく光った気がして、バートは思わず身じろいだ。

 何の気なしに契約の事を聞いた上で、つい対価について聞いてしまったが、余計な事を聞いてしまった気がしてならない。ジェームズもバートが怖気づいたことに気が付いたのか。しばらくしてから咳ばらいを一つした。

「……まぁ、魂ってのは大袈裟過ぎた。もっと一般化して言えば、契約の対価は『願い』そのもの、あるいは『精神的エネルギー』とか『祈り』って言われている。まさに『霊的な力スピリチュアル・パワー』さ。魂を精神にあたるものとみなせば、魂はその力の源泉だ。そいつを悪魔は貰う事になるから、契約としてはかなり『でかい買い物』だ」

「……何か、買い物って、一気に庶民的な話になったな」

「何もおかしい話じゃない。自然という世界が『科学法則』によって支配されているのならば、知性を持つ者の世界を支配しているのは『契約』なんだ」

「……うん」

 再びよどみなくしゃべり出す、目の前のセールスマン。

「憲法は国家権力と国民との『権力が守るべき』契約だし、他の主要法律もある種の契約……約束事だ。僕が君を突然殴って怪我させたら傷害罪だろ? あれは『私があなたを傷付けない代わりに、あなたも私を傷付けないで下さい』という契約から来ているって言われている。社会契約論、って言ってな」

「……うん?」

 何だか、雲行きが怪しくなっていったのを、バートは少しずつ感じた。

「物の売り買いだってそうさ。そこいらの店で安い鉛筆を買っても、そこで売買契約が成立している。その契約書としてレシートがある訳で――」

「待った待った待った。悪かった。……悪かった」

 これは、率直に感想を言った自分が悪かったのだろう。バートはうんざりしながらも彼の流れるかのような言葉を遮った。流石というべきか、セールスマンなだけあって説明をさせたら止まらない。この勢いだと、一つ一つ聞いて行ったら日が暮れそうだとも彼は思った。

「……僕が契約について聞いたのが悪かった」

 契約について聞くんじゃなかった。バートは改めてそう感じたが、そう思った理由はさっきとは大きく違っていた。

「こりゃ失礼」

 バートに話を遮られた当のジェームズは悪びれもせず、肩を軽く竦めてみせるだけ。

「で、どこまで話したっけか……」

 話を始めた本人がそれを忘れてどうするとバートは突っ込みたくなったが、呆れつつそれをぐっと飲み込み、声を低くして答えた。

「悪魔が退魔師を殺しているってケースが多いって話だ」

「……ああ、そうだった。悪魔にとって、魔力の源は精神的なエネルギーでね。退魔師は普通の人間より霊的な事件に関わっているから、その魂も悪魔にとっては素晴らしいエネルギー源なんだ。だから時に退魔師が狙われて、殺される」

「……おたくらも楽な仕事じゃあないな」

「労い痛み入るよ。割と命がけさ。……で、それで悪魔が事件に関わっている可能性があるからってことで、僕はまずその同業者が死んだ事件を調べた。

 被害者の年齢、性別……犯人の犯行の手口、あと事件が発生した現場と日時。この3週間で3人も死人が出ていて、死因は皆一緒。『土手っ腹が、ドーナツ』。人の力じゃ間違いなく無理なレベルでの殺され方だった」

 土手っ腹が、ドーナツ。バートはそれに顔をしかめた。ジェームズはバートに配慮して敢えてソフトな表現を使おうと心掛けたのかもしれないが、逆にその表現で死体の状況が容易く想像出来て逆効果だった。

「……グロテスクだな」

「まぁな。ホントは失血死かショック死か何かかもしれない。でも、普通に四肢は付いていたし、頭もあったし顔もぐちゃぐちゃじゃなかった。中身が出てたのは“ドーナツの穴部分”からだけだし、そういう意味では今回の被害者はみんな幸せだったかも」

「…………」

 さらりとそう言われ、バートは更に顔をしかめる。果たしてこの男は、今までどれだけ凄惨な死体を目の当たりにしてきたのか、想像がつかない発言だ。

「……とにかく。他に警察が現場で見つけたエビデンスもない。普通ここまで酷い殺し方ならば証拠の一つや二つ落ちていてもおかしくないのに、犯行の痕跡が皆無だった訳だ。

 ……でも。逆にそれで僕は、この事件での悪魔の存在を確信した。

 しかし、だ。現実はそう上手く出来ていない。警察が見つけた証拠がないってことは、こちらも取っ掛かりがないってことだ。どうしようかと“手をこまねいて”いた矢先……僕は君が出くわした事件を知った」

「……あの事件か」

 そう。10日前バートが目撃した、『幽霊らしき何か』が人を殺した事件だ。しかし、気になる事が一つ。

「それとその退魔師が相次いで殺されているのとどんな関係があるっていうんだ? 悪魔か訳の分からないものが手を下したっていう共通項はともかくとして、他は明らかに関係なさそうだろ」

「ああ。確かに一見するとそうだ。君が見た事件は明らかに幽霊か何かの仕業だが、その事件の被害者は退魔師じゃあない事が判明している」

「じゃあ……」

 僕が見た事件や僕に何の関係がある。そう言おうとしたバートの言葉を、ジェームズは自身の手のひらを彼に見せて遮った。

「待て待て。……僕はまだ点と点を結ぶ線の話をしていない。さっきも言っただろう? 僕が調べていた今までの被害者は退魔師だった、と」

「……それはさっきも聞いた」

 何度もその話を繰り返すのかと言わんばかりに、バートがその声に僅かに苛立ちを含ませる。ジェームズはそれに気付く様子も見せず、話を続けた。

「被害者である退魔師達は皆素晴らしいことに勤勉だった。ゆえに、己の業務に熱心であり……記録を残していた」

 そう言いつつ彼が背広の上着から取り出したのは、数枚の紙。ジェームズの言う通り、何かの記録らしい。彼がぺらぺらと紙をめくり、指差した箇所にはある言葉が書かれている。バートはそれに衝撃を覚えた。



“ライバック レッドウッド地区 ウエストパークアベニューにて霊団を確認”



「レッドウッド地区……ウエストパークアベニューって……」

「そう。君が事件を目撃した場所だ」

「じゃあ、この“霊団”って――」

「ああ。君が見たあの“青白い物体”のことだよ」


 点と点が、線を描いて繋がった。

 ジェームズ曰く、今回悲惨な最期を迎えた退魔師達は皆、この謎の“霊団”を除去、あるいは調査する仕事を引き受けていて、その霊団を目撃して間もなく死亡したのだという。

「……所で、さっきから言ってる“霊団”って何なんだ? 大体予測はつくけど」

「読んで字のごとく霊――要は死人の魂が集まって一つの魂みたいに動くものさ。塊なだけに除去は難しい」

「…………」

「僕がここに来たのは、君が次なる標的として狙われている可能性があるからだ。……君を、守りに来たんだ」

 厄介なものにまきこまれてしまった。バートはつくづくそう感じた。

 偶然目撃した殺人事件。自分を追いかけて来た“霊団”。見えるようになった幽霊。

 そして、自分を守りにきたと語る自称セールスマンの男。

 いや、自分がこんな目に巻き込まれるのは、10日前から始まったことではないのかもしれない。今までの記憶を全て無くして今生きているこの状況からして、普通ではないのだ。

 しかし、この男が話している事は真実だとは限らないんじゃないか。バートの中でそんな疑問が同時に湧いてきた。この男、一応“ベネー商会のセールスマン”を名乗ってはいるものの、果たしてそれさえ真実かどうか疑わしい。

「……証拠は?」

 ぼそりと一言、呟くバート。

「へっ? 証拠?」

 ジェームズはそれに虚を突かれたかのように驚いた。だが、バートはそんなことを構っちゃいられなかった。

「アンタが本物の退魔師で、本当に僕が得体のしれない何かに狙われていて、本当にアンタがその為だけに来たのかっていう証明だ! アンタの話はさっきからオカルトじみてて信用出来ない!」

 半ば叫ぶバートを見て、ジェームズはしばらくぽかんとしていたものの、数秒経ってからたいそう大袈裟に肩を竦めてみせた。

「君がそれを言うか?」

「……そりゃ言うさ」

「いきなり手のひらを返すなよ?」

「……返しちゃいない」

 自分でも無理を押し通している自覚はあった。だが、認めてはいけないことだと思った。虚栄心にも近い、奇妙な世間体のような何かをして、バートをそう言わしめた。

「君、さっきは半ば幽霊を目撃したことを認めていたじゃあないか」

「そういう見間違いをする人間だっている」

「見た直後は本物の幽霊だと思ったんじゃないのか?」

「それは……」

 そこを指摘され、バートは口ごもる。

「君、幽霊を見たのだってこの1回っきりだったわけじゃないはずだ」

 ジェームズの指摘に、バートは先日見た少女を思い出した。彼女と握手まで交わしたはずなのに、同僚には見えていなかった。

 彼女が幽霊だとしたら。それは。

「あれは、僕がどうかして……いたから……」

 弱々しくも反論する。ジェームズはヘラりと笑うばかり。

「よせよ。そういうの。世間様に従ってたら苦しくなるぜ?」

「アンタだって幽霊が見えることが普通じゃないと思ってるんじゃないのか!?」

 バートの反論。自分でも言ってやったという感覚はあった。だがジェームズはそれに少し眉を下げるばかり。

 そして一言。

「君は、左利きやアザのある人間を普通じゃないって言うのか?」

「…………」

 完全に言葉を失った。だが、目の前のジェームズの表情は至極優しげだ。口調だってバートを責める気はなさそうなのは理解できた。

「……落ち着けって。僕は君を責めちゃあいない。気持ちは分かるさ」

「……気持ち、って」

「幽霊が見えるなんて普通はない。だから自分ははみ出してしまう。それを認めたら疎外されかねないと危機感を覚えるだろうさ。だから、何があっても普通でありたい、無視してでも何も起きなければいいと思いたくなる時もある」

「……それは」

「でもそりゃ所詮姑息な、その場しのぎの一時的な平穏を得るための方便ってやつだ。……だからな」

 そこまで言葉を続けたその瞬間。ジェームズは上着の後ろの裾をバサリと捲り上げ、“何か”を取り出した。ガチャリ、と金属を弾く様な音。バートは何を取り出したのかと思い、彼の右手を見て、そして目を疑った。

 サプレッサーが付いた、大型の拳銃。ジェームズはそれを握りしめ、銃口をこちらに向けていたのだ。

「平穏の為に自分の感覚にまで嘘をついたら人間終わりだ」

 ……何をする!

 バートがそう叫ぶより早く、ジェームズの持っていた拳銃の引き金は引かれ、銃口から光が閃いた。

 カン、カン、カンと甲高い音を立てて落ち、地面に転がる薬莢。鼻を突く、火薬独特の臭い。

「……?」

 一瞬、自分が撃たれたのかと思い、反射的に目をつぶってしまったバートは、自分の身に何も起きなかったことに気付き、首を傾げた。確かに目の前の男は銃の引き金を引いた筈だ。

 一体何が起きた。そう思ってジェームズが向けた銃口の先を目で追った。視線の先には、先ほど景色を見るために開けた窓があった。

 バートは慌てて窓の外へと顔を出し、遠くに見える地面を見下ろして、そして固まった。

 異形の怪物が、石畳に叩きつけられていたのだ。全身、深い緑色の肌の、人間のような怪物だった。ぎらぎらと輝く真っ赤な眼には白目は無く、獰猛な生き物の目付きそのものだ。幼い子供程度の大きさ―恐らく120cm程度だろう―に見えたが、身体中ごつごつとした筋肉に覆われていた。

 先程ジェームズが放ったたった一発の弾丸で頭を撃ち抜かれ絶命し、地面へと落ちたのだ。


「……掃除が大変そうだ」

 真後ろから聞こえた、ジェームズの声。バートがハッとしてそちらを向くと、そこにはバートの許可もなく家に上がり込んだジェームズが、いた。

「失礼。お邪魔させてもらってる」

 彼は極めて平然と、まるで背広にパスケースをしまう程度の自然さで、腰にぶら下げたホルスターに拳銃をしまっていた。バートはしばらく言葉を発することが出来なかった。

「……どう? これで君の要求していた3つの証明のうち、2つは証明できたと思うんだけど。『僕が本物の退魔師かどうか』と『君が得体のしれない何かに狙われている』……ってことの」

 ばさり、と。音を立てて。バートは持っていたカタログを力無く床に落としていた。それを見ていたジェームズは『おう』と一言だけ呟くと、カタログをさっと拾い上げて彼へと返した。直後、彼はなぜかあっと声を上げた。

「ただ……まぁ」

 少し何かをいい淀んで、首を横に振って目を逸らした後、俯いてからまたバートの方を向く。何があったのかと思っていると、彼はトントンとカタログの表紙を手で叩いて見せた。

「……3つ目の証明だけは無理だ。『僕が退魔師の仕事の為だけに来たのか』ってアレ。退魔師の仕事もそうだけど、セールスの成績も上げないと……給料サラリーに響くんだ」

 本当に弱ったなと言わんばかりに彼はそう語った後、肩を軽く竦めて再びカタログのページを捲って見せた。

「95ページの包丁研ぎなんてどう? 砥石の部分にダイヤモンド粒子を混ぜてあるし、包丁を研ぐのが苦手な人でも簡単に研げる。あっという間に切れ味抜群。……あ、そうだ。肝心な事を忘れてた。商品を買いたい時は巻末にある用紙に商品番号を書いてファクシミリで送るか、裏表紙のフリーダイヤルから申し込んでくれればいい。銀行振込、代金引換、クレジットカード払いはリボもOKだから」

 パチン、と。まるでトライアングルを鳴らしたかの様な軽い音が聞こえて来そうなウィンク。それを目の前この男がしたのを見て、バートはため息を吐いた。どうやらベネー商会のセールスマンというのも本当らしい。

「……考えておく」

 バートはカタログを閉じ、ジェームズを見た。

「それより、アンタが言っている事が真実だってのは分かった。……僕はどうすればいい?」

 このまま幽霊が見える変な奴扱いされるのもゴメンだし、さっきみたいな化け物に殺されるのは尚更お断りだ。

 バートが真剣な眼差しで見ていることに気付いたジェームズは、きょろきょろと目を上に動かした後、何かを考えるかのように顎を触って。

「あー……。そうだな」

 そして、肩を大きく竦めた。

「今日君休日?」

「ああ」

「なら暇?」

「まあな」

「なら今日一日、協力して欲しい事がある。君を死なせる訳にはいかないしね。途中襲われても守れる様に、出来ることならついてきて欲しい」

 バートは静かに頷きを返した。話し方といい、肩書きといい、怪しい所は沢山ある。バートはジェームズをそう見ていた。だが、彼の退魔師としての腕前を見たバートに、ジェームズのその提案を断る理由などなかった。

「いい返事だ」

 バートの頷きに、ジェームズは笑う。その顔はやはり、どう見ても最初彼を見た時と同じ『セールスマン』のそれだった。

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