4話
事件は男性が性器を噛み切られるというなんともえげつないない事件だ
人間の仕業ならばそのまま警察が捜査する
「生きてる男性性器をかみちぎってるんだけど問題は」
そういうことさらっと顔色変えないよね 細身の若いきれいな佇まいでアオヒメを見ている
「りん、犯人は?」
りんと呼ばれるその男性は似た目は高校生でも通る風貌だ
「西山典子、この近くにすんでないんだよね。通勤路線も反対方向。電車は事件推定時間動いていない、Nシステムに映ってない。」
アオヒメはさすがね~という調子でりんの報告を聞いている
「この西山典子って、現在普通に会社いってるんだよ?かみちぎってその肉の塊どうしたのかそれきになる。」
扉が開き ははは、そんな感知感応を使ってもイメージはとりこめないか
「ぶんさん、さっきネメシスに遭遇したわよ、ナルシストなのかすっごい美少年引き連れて、それがまた犬だってんだから、世も末よね」
「犬?なぜわかる」
ぶんさんこと田崎慎吾はアオヒメに真面目に問う
「ワンダーランドのでこぼこコンビが巻き込まれてたわ。そりゃ管轄見回りで、本来死んでる生き物が人間にさせられてんだもん。冥府へおくるのが仕事よね。そこに私がかっこよく助けたってこと」
田崎はなにかじっと考え 「その地点とこの事件、ちかくだな。」
「そうなんですよ、やっぱりネメシス関連でしょうか」
りんが心配そうに田崎を見る
「いや、まだ断定できんが。もし西山典子という女性がリーフであるなら。」
アオヒメはコーヒーを三人分そそぎ、デスクにおいて
「リーフ感染を食い止めて、その首謀者もろとも叩き潰すしかないわね」
世界は不思議であふれている 白蛇 @onlykeep0
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。世界は不思議であふれているの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます