第6話 俺の仮説
俺の仮説はこうだ。
“壁時計が止まっている間、俺は透明人間になっている”
1回目に息子が二階の部屋に来た時、おそらく、壁時計は止まっていて、ソファに座っている俺が見えなかった。
しかし、さっきの2回目は、息子が部屋に到着する寸前に時計が動き出したから、俺の姿が見えた。
どう? やっぱり、馬鹿らしいかい?
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