第68話 Terra《テラ》 nullius《ヌリウス》
フランソワーズは
冷蔵庫や棚に食品をしまい終わると、フランソワーズが軽く水洗いして、シンクの隣に置いていた食器類を、俺とジムでその下の食器洗い機に入れていく。
ポットはかさばるので後回し、お皿やカップやナイフにフォーク、ベラやお玉が一回目でしょうよ。
さて、食器洗い機が稼働中の
対面の席が無いと言うのは、話し
君が笑う。
笑われているのに、晴れ晴れとして
君は困り顔。どうしたものかと
浮かない顔で、
時間は戻らない。選択肢を
二人との
「ぶっ、くっくっくっ、ぎゃぁぁぁああああはははーーーパパだパパだぁーーー」
ぶぅ~~~。「なっ、フランソワーズ」「出物
「俺は良いけど」「だぁ~~~て、
「ダディ、真剣に考えているのかい、可能だと思っているのかい」
「今回の案件が完全解決し、前例が出来れば、こちらから解決見込みのある事件を提案できるでしょうよ」
「でもパパ、
「だから相談してるでしょうよ。他国の案件が増えて来れば、
「軍事なら、非公開でも動画と音声があれば、作戦行動が取れる。探偵業務ではないから、成功報酬を必要とせず、多少の金額を
「ジムッ、あの子達に大量
「NO!」「パパ、ジムは一般的な事を言っただけよ。そう言う世界だから」
「フランソワーズ、分かってるでしょうよ、ジム、悪かった」
「二人の所でも未解決になってる事件、あるでしょうよ」
「ダディ、沢山あるよ」「ええ、いっぱい」
「だから実績が出来たら、共感してくれそうな人達を動かしてくれないか」
「私達にここの営業を頼みたいの」
「それもある、お金が無いと土地が買えないでしょうよ」
「そう言う声が大きく成ると、
「まぁ~そうよね」
「大きく成った声をまとめられる人を探して、政界でロビー活動をしてもらって、国連とこの国の政府や世論に圧力をかけて、
「ダディ、一層危険にならないかい」
「危険度は今と変わらないと思うけど、存在を世界に明かせば文句が言えるでしょうよ。国連管理下にして、ご家族は職員として一緒に暮らす」
「パパ、実質ボスが変わるだけじゃないの」
「だから活動資金の50%以上を自力で
「そんな簡単に言うけど、どうやって
「ん~~~、メインは量子探偵業務、後はぁ~営業ルートシミュレーションとか、お天気とか、異性体の合成シミュレーションとか、色々でしょうよ」
「ダディ、知ってる言葉をみんな並べた、てっ感じだよ」
「それみんなさくたんや
「
「ダディ、仮にだよ、仮にそれが可能だったとして、上がって来た成果物を、結局マイハニー
「そうなるのかなぁ~、おっ、でも最近とても強力なメンバーが加わったでしょうよ」
「パパ、夢で見た事を話しちゃダメ、私はそんなパパも大好きだけど、ジムや他の国の諜報員も、ここを出入りする人は
「ダディ、僕は良く知っている。フランソワーズはとても良く知っているよ」
「どこの諜報員よりも深く、より近くで見ている私達が知らないメンバーがいるとは思えないんだけど」
「ん~~~、それに俺がどんなに
「パパ、私の歳、覚えてる」「16でしょうよ、フランソワーズお嬢ちゃん」
「違うっ、もう25っ」「あれれぇ~~~、女の子は歳取らないんじゃ」
ぺちぺちぺち。「もぉ~~~、早く子供が欲しいの、パパと田舎でのんびり暮らしたのっ」
「だから考えとく」パァーーーンチッ。「う~~~」
痛いでしょうよっ、フランソワーズ。
と
「ダディ、僕達がパートナーを見つけて、さっさとこの仕事から手を引きたいと思っている事は、一番よく知ってるじゃないか」
「でしょうよ。大多数の利益とか言う得体の知れないご都合主義で、3人を
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