第65話 監視《かんし》
営業活動が、
まぁ~、そうかもしれない。
有名大学を出て、内閣情報センター次長クラスの人間が、営業をする
その苦労に
今までの案件も、事件の全容を明らかにして来た実績はある。
探偵であるが
だがこの案件は、可能性が残っている。
契約上解決に至れば、成功報酬で10億+
過去を直接見れるのだ、それだけの価値がある、しかも業務の性質上非課税。
これまでの赤字を
ぱたぱたぱた。「
「ぅん~~~」おっ、意識が戻った。
がばっ。「ほぉ~ほほほ、わたくし様に解けない謎はないのよ、ないのよ!」
ぱちんぱちん。「
「・・・フランソワーズ、痛いじゃない。
「覚えてないの
「・・・ええ覚えがないの。ただ、中世ヨーロッパの様な世界観の中にいた様な」
別の世界に行ってたんでしょうよ。怖いなぁ~~~。
「マイハニー
「ジム、所長、もう大丈夫よ、心配しないで、有難う。
「私がデスクワークの時に使ってるのよ」「
ジムが席に戻ろうとはしないので、俺も
この方が話しやすい。
「それで
「それで回るの」「北の方だけど、今からだと猛暑の中の作業になるでしょうよ」
「考えたプランは、犯行現場となった12畳の畳に、入り口付近からナンバーリングをして、防護服を着た2名がそれに従って1枚表をお掃除するの。表が終わったら一人が畳の一辺をゆっくりと持上げるわ、この時浮き上がった畳の縁を丁寧にお掃除機を掛けて、裏面が見えたら今度はそこをお掃除機。それが終わったら、畳が無くなった床をお掃除。これが1プロセス。中身が漏れ出ない様に紙パックを交換。紙パックにナンバーを書き、透明のビニール袋に入れて封をするの。次の畳の表をお掃除している間に、封をした物を外に待機している者に渡して戻る。この手順を12回行うのよ」
「他の警官の皆さんはどうするのかしら」
「
「それが終わったらどうするのかしら」「通常のガサ入れでしょうよ」
「それでね
「
「有難う
「ほっ、少し気が楽になったわ」
「なははははぁ~~~もう一つ相談があるでしょうよ」
「へっ、マッ、しょっ、マッ、所長、まだあるの。ぅ~~~」
「パパっ、
「
「あいがとぉ~~~
「所長っ、こんどは何ですっ。先ほどのプランで、生体情報が残っていれば、十分に成果をあげられると思いますがっ」
うわぁ~~~、精神退行起こしたかの様、少女みたいに泣いてるでしょうよ。
でも必要なのよ。
「ぁ~~~、
「
「うぅぅぅ」「警察はこの組織になかなか手が出せずに
「ぅ~~~」「ここの動きが工作員によって漏れたら、必ず国外逃亡するでしょうよ」
「・・・」「だから警察が
「でも
「そうでしょうよ」「パパどうやって
「ダディ、町中ならともかく、牧草地なんて身を隠せる場所はないよ」
「だから相談してるでしょうよ」
「
「
「あの旧ルートATの地域は、
「K警察署、
「「
「マッ、所長、知っていて話したのではないのかしら」
「いやぁ~~~、
「でもパパ、24時間ずぅ~~~と見ている訳には行かないんでしょう」
「フランソワーズそうなんだけど」
「ダディ、日中は
「ジムそうなんだけど」
「無理なのではないかしら、マッ、所長」
「ん~~~、
「となると、
「
「ダディがK警察署に行った時点で、
「パパの目的が分らなくても、警官が近付いて来たら警戒すると思うけど」
言われてみればそうかも、いや、確実に警戒するでしょうよ。
しかし悪事を重ねて来たと言う事は、それだけ場数を踏んでいると言う事でしょうよ。
だとしたら、警戒はされても軽率な行動はとらずに、こちらの動きを見て来るでしょうよ。
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