第52話 紙の伝票
「さっ、遅くなったけどお昼にしようか。二人共、いつものパンケーキ、食べるでしょうよ」
「う~ぅ~ん、この前
「うん、かぴたんも、あれが良い、すっごい良い匂いなんだよ」
おやぁ~~~。「だからパンケーキ」「違う、薄かった」「うん、薄かった」
あれれぇ~~~。「あっ、あれね、あれは上手く膨らまなかったやつでしょうよ」
どやどやどや。まずい、皆集まって来たでしょうよ。
「
ちょっ、ミス・テリー、かぴたん、ちょっと待って。
「ねぇ~。ミス・テリー、かぴたん、それってクレープじゃないの、生地を薄ぅ~く焼いて、折りたたんでなかった」
おやめになってフランソワーズさん。
「そう、それに白い甘いのかけて」「それそれ、かぴたんチョコソースが良い」
「ダディ、あるじゃないかスペシャルメニュー」
「パパ私達、さっきからずぅ~~~と、注文してるんですけどぁ~~~」
ジムッ、お口にチャックしてろよ、フランソワーズ、メニューにはないでしょうよ。
「ほっほぉ~~~ん。新メニューなのかしら、しょっ、うぅんマスター」
「
「ミス・テリー、かぴたん、それは
「3日ぐらい前」「うん、皆が忙しくてお出かけして、お店を閉めた日だよ」
うがあ~~~、正直な良い子達だよ、まったく。
「あ~、
「お~、ありましたねぇ~」
「私と
「だとしたら、私が報告をあげに行った日だわ。つまりお店にはマスターだけ」
「
「
こっ、このままでは
「さくたん、パンケーキ作ろ」
「
「気にしない気にしない、はいはい、さくたん前を御免ねぇ~~~」たたたたた。
「私ばかり働かせるマスターは、原価を無視してルーズな仕入れをするきらいがあるから、
ぐそぉ~~~、デジタルなら
がたがたがた。「え~と確か
もうこうなったら、
たたたたた。「ほぉ~い、所長、どいてどいてぇ~、はい、
壁掛けモニターの方へ追いやられた。
「有難う陸自の、
「私達の留守を見込んで、何をしていたのかしら」少しぐらい良いでしょうよ。
「
ぱらぱら、ぱらぱら。「この辺りかしら」
「どれどれ、おっちゃんは何を隠しているのかなぁ~」
「これはいつもの
「バナナの皮も食べれる」「うんうん
「しょっ、マスターッ」
「
「えっ、
「
「ミス・テリー、かぴたん、こ、これを、食べれたのかしら」
「なかなか作ってくれなかったけど食べれた。もう元の体に戻れない」
「お砂糖なんていらないぐらい甘くておいしいだよ。かぴたんもいけない子になっちゃった」
「そう、良かった。それなら私が額に汗して働いたかいがあったのね」
「おっちゃんっ、私、食べてないんですけどぉ~」
「あ~ほら、さくたん
「そう言えば
「違います、空自の空ちゃん違うから、そうそう随分今日は早いなぁ~と思って、
「うん、喫茶店から出て来て、そそくさと逃げる様に、ささぁ~って行っちゃた。私は今日、メイドさん当番だから、お店の準備に入ったけど、何もなかったと思う」
普通にって、言いたでしょうよぉ~、たっちゃぁ~ん。
「ほっほぉ~~~ん。逃げる様に、
ぱさ、ぱら、ぱら。「マスター、今日の伝票がここにはありませんね」
「あっ、
「パァ~パ、どうして直ぐにばれる嘘つくの」フランソワーズ、黙ってっ。
「ジムッ、マスター押さえて」「OK、マイハニー
がしっ。「おいっ、ジムっバカっ放せよぉ~」「ダディ、
「さくたんっ、冷蔵庫チェックっ」
「
がた、ごぉーーー。「!、何っこれ、苺、大きくて綺麗。伝票も一緒に入ってる。何この金額っ」
「さくたん伝票持って来て、
「
「
たたたたた。「
がさ。「・・・ばっ、バナナ、十本、9万8千」がた。
「Oh!マイハニー
「ちょっと
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