第33話 愛が解《わか》る

 けっこう~音、漏れてるなぁ~、近所迷惑になってないかなぁ~。

♪「「「「ウザいっ ウザいっっ」」」」

♪「「「「「「「ウザい?」」」」」」」

♪「「「「ウザいっ」」」」

 たったったったったっ。がらんがらぁ~ん。

♪「「「「きらうしぃ~かなぁ~いじゃん」」」」

 何の歌、これ、明乃あけのちゃん達どうして必死なの。

♪「「「「ウザいっ ウザいっ」」」」

♪「「「「「「「ウザい?」」」」」」」

♪「「「「ウザいっ」」」」

♪「「「「オトナよ、オトナになれぇ~~~~~~~」」」」

 取り敢えず水分補給するか。がさがさ。よっ。ぎぎぃ、かちゃっ。

 ごくごくごく。かぁ~~~、上手いっ。

 このぐらいにしとくか。がさがさ。すたすたすた。


♪「「「「わおーっす! わいわい わいわいでバイバイ」」」」

 「明乃あけのちゃん、どうだった」あ、あれぇ~、泣いてる。


♪「「「「しらない! あーキョーミない 重いのやめてぇ~~~」」」」

 「はじめちゃん、ちょっと」ぇぇぇえええ~~~、皆泣いてるの。

 「えと、まもちゃん」


♪「「「「「「「振り向かせてみせます!」」」」」」」

 「ぉぉぉおおおーーー、なっ、何、どしたの」

 「いえ、なっ、・・・ぅ~~~何でもないです」そう、は見えないけどなぁ~。

 「明乃あけのちゃん、はじめちゃん、いいかなぁ~」


♪「「「「アイとかって いいわけで」」」」

 「う~~~、はい」「聞いて良いかな」

 「何です」「どうして、皆泣いてるの」


♪「「「「ムネときめかせてぇ~んじゃん?」」」」

 「この曲の所為せいです」「そ、そうかぁ~、それでどうかな」


♪「「「「キモいっ キモいっ」」」」

♪「「「「「キモい?」」」」」

♪「「「「キモいっ」」」」

 「「ぅ~~~~~~」」「確認、出来ました」「旧道に入ってます」

 「「さくたん、ミス・テリー、かぴたん、おおおぉぉぉ~~~」」いやっ、だから。

 「うん、分かった。気が済んだら次、行こうか」


♪「「「「やめてほしいマァ~ジ」」」」

 「「「だめぇ~~~」」」「「「「いやぁ~~~」」」」


♪「「「「キモいっ キモいっ」」」」

♪「「「「「キモい?」」」」」

♪「「「「キモいっ」」」」

♪「「「「オトナが、オトナじゃないぃ~~~」」」」

 ・・・構い過ぎじゃないのぉ~。

 おっ、はじめちゃんがメインコントロールルームへ向かった。

 出来るのかねぇ~、こんなんでぇ~。


 「はじめっちゃてぇ~、ちょっ、はじめちゃんっ」さくたんが手を振る。

 「離れてぇーーー」「いやっいやっいやっ」ばたばたばた。

 もうぅ~、何やってるかなぁ~、始めないとぉ~、何とかサーチ。


 俺とミス・テリーとかぴたんは、丸テーブルの周りを。

 「何やってるの皆」「ぱぱさん、動けないよぉ~」「ちち、どうする」

 て言うかさぁ~、だめっしょぉ~これぇ~。

 「明乃あけのちゃん達がミス・テリーとかぴたんにしがみ付いてたら、出来ないでしょうよぉ~」

 「だって、ウザいって」「それは歌でしょうよぉ~」

 「そうですよぉ~、キモいって言ったぁ~~~」「歌でしょうよぉーーー」

 「「「「「「うおおおぉぉぉ~~~」」」」」」泣くなよぉ~~~。


 「かぴたんは皆、大好きだよ、ねっミス・テリー」「・・・一人がいい」

 「「「「「「あっあああぁぁぁーーー」」」」」」

 おいおいおい、泣き崩れる事無いでしょうよぉ~、進まねぇ~。


 「ミス・テリーってば」「ちっ、違うっ、・・・おトイレはついて来ちゃだめ」

 「ほぉー、まもちゃん」

 「だってだって誰かいたら大変じゃないですかぁ~、個室だしぃ~」

 「でぇ~、明乃あけのちゃんや娘子隊じょうしたいの皆もかなぁ~」

 「だってだってだって所長が潜んでたらどうするんですかぁ~」


 「するかぁーーー」俺は下方に幅が広いだけだ。

 「ぅ~~~ん、かぴたんは楽ちんだからいいけどなぁ~」

 「かぴたん、もう小4だし、おトイレは一人で行こう、分かった」「はぁ~い」


 「NTR全所員に通達っ、ミス・テリーとかぴたんは一人でおトイレに行かしなさいっ」

 「「「「「うっ、はぁ~い」」」」」「じゃ、うっ、さくたんにするぅ~」


 「明乃あけのちゃん、尚更なおさらだめてしょうよ」

 「あそこから、さくたんにまとわり付いて、顔を出してる人はいいんですかぁ~」

 アンティークな窓からさくたんと、しがみ付いているはじめちゃんの姿が見える。


 「そこっ、はじめちゃんっ、量子探偵業務に支障を来す様なら、違う人に来てもらっちゃうよっ」

 「ぃっやぁ~~~、私以上にさくたんの言う事がわかる人間なんていないのぉ~~~」

 「分かったから、分かったからちょっと離れてはじめちゃん」

 

 「ふっふぅ~ん、かぴたんは分かるよ。ホクロの場所や大きさも、げへへへ」

 「はいぃ~」

 「わっ私も分るっ、お尻の大きさとか乳の大きさとか、げっ、へ、へ、へぇ~」

 「ちょっ、ちょっとミス・テリー」


 「かぴたん個人情報を、無暗むやみに他の人に言っちゃだめだよ」

 「ちっ」「舌打ちしない」「はぁ~い」

 「ミス・テリー、かぴたんとへんてこな事で張り合わない」「あぁ~~~い」


 「こんな事でここが閉鎖されたら、それこそ大変でしょうよぉ~」

 「「「「「「「「はっ」」」」」」」」


 「いいのぉ~、もし、もしもだよ、人権の存在しい隣に連れていかれたら、3人はどうなると思う」

 「だめですっ、絶対だめっ」


 「3人共女の子だよ。能力的にロボトミー化はでいない」

 「めて下さいちち警部補っ、本人達がいる前で」


 「肉体的な事になる。言う事が聞かせられないなら、国家の家畜として扱われる可能性か高い」

 「「「「そんな事はさせません。必ず連れ戻しますっ」」」」


 「ぱぱさんぱぱさん、かぴたんどうなるの」「ちち、私何かされるの」

 「知らない所に連れていかれたら、知らない人と無理やり、いっぱい結婚されられちゃうのかも、そんなの嫌でしょうよ」


 「ん~~~かぴたん、嫌かも」「私は絶対嫌っ、愛の無い生活は」

 「そ、そうかぁ~、ミス・テリーは愛がわかるのかぁ~」

 「アイ reallyリェアリー understoodアンダスゥタァード itイット.ふんっ」

 「はいっはいっはいっはいっ、かぴたんもかぴたんもわかるぅ~」

 「ほっ、ほぉーーー二人共わかるのかぁ~、凄いなぁ~」

 「えぇ~へへへぇ~」有りるなぁ~。


 明乃あけのちゃん達が色々色々教え込んでる可能性大だなぁ~。

 あーーー、全員目を背けやっがった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る