第21話 メインコントロールルームは衣裳部屋

 「はい、皆聞いて下さい、業務連絡です。本日17時から量子探偵業務を実施ます。ただし予備観測の結果を見て、観測を継続するかどうかを決めます」

 「「「えええぇぇぇ~~~」」」

 「大丈夫です。歌い続けてもいいです」

 「「やふぅ~~~」」「「「「Yahoo~」」」」


 「でぇ~、ミス・テリー、かぴたん、30分づつになっても出来そうかな」

 「ぅ~~~、私は多分出来る」「うーーーかぴたんも出来る」

 「うん、有難うねミス・テリー、かぴたん」「あい」「あいあい」


 「はじめちゃん、さくたん、最悪予備観測を繰り返す事になるから」

 「桜花の事はまぁ~かせて」

 「ええ、さくたんは私に任せて頂戴ちょうだい


 どうしてにぃ~ってわらうのはじめちゃん。

 「明乃あけのちゃんは所長をお願いするわ」「ちっ、はいはい」

 舌打ちしなくてもいいでしょうよぉ~、俺も命かけてるんだよぉ~。


 「それで今日もアニソン&ロックもあり、歌わない奴は生贄いけにえにするぞぉ~』するんですか」

 「あ~そうね、ミス・テリー、かぴたぁ~ん、今日は何かする。又しゃぁ~~~する」

 「かぴたんじゃらじゃ重いから、別のがしたい」

 「私はいいけど、何かしたいの」「あのね・・・ごにょごにょごにょ」

 ははははは、ミス・テリー、かぴたんの耳打ちはこそばゆいんだねぇ~。


 おっ、かっと目を見開いた。

 ん。娘子隊じょうしたいの子達を呼び集めて、相談。

 「「「「ぉぉぉぉおおおーーー」」」」えっ、何の歓喜かんき

 「ありますよぉ~、メインコントロールルームにコスプレ衣装、色々そろえてあります。その中からあれに目を付けるとは、さすがはかぴたん」

 「えっ、何々」たたたた。


 さくたんも結構コスプレ衣装、気に入ってるんだねぇ~。

 てっ、メインコントロールルームにそんなの持ち込んじゃだめでしょうよっ。

 幾ら電磁波を出さない様にしてるからって、少しは洩れるんだから。

 盗聴器とか入ってたらどうすんのよぉ~。

 本当に自衛官なのぉ~この子達はぁ~、ここはきびしく言わないと。


 「ねぇーーーちょっとっ、そこの皆」

 「あーーー、あれ私も着てみたぁ~い、超可愛いと思うし、げへへへ、ミス・テリーとかぴたんのあんな姿やこんな姿が」

 「「「Oh~~~」」」「さくたんよだれよだれ

 「はっ、じゅるり、ふんっ」


 なっ、何かな、そんないい笑顔で俺を見ても、もう罠にはかからいぞ。

 「おっちゃんっ、量子探偵業務に超必要っ、ふんっふんっ」

 がっ、正攻法せいこうほうっ。「・・・はい、わかりました」

 「「「「「「「Yeah~」」」」」」」「なっ、何」「何かしらね」


 「じゃぁ~皆、今日は普通に『アニソン縛り』です。特に異論がなければ」

 「はいっ」「はいっ、海自のかいちゃんっ」

 「違いますぅ~、衣装の着替えに時間がかかるので16時半に終了して下さいっ」

 「まっ、まぁ~何とかなると思うけど、何を着る心算つもりなの」

 「はじめちゃんも明乃あけのちゃんもまもちゃんも、皆着るんですよ」

 「うん、どんとこいっ」

 「いいけど、そこはかとなく嫌な感じがするわ、それではとりかかて下さい」



 さてと、皆メインコントロールルームに入ったし。

 いつも以上にばたばたしてたなぁ~。

 俺はしばらくゆっくりするかな。ぎしぃ~。


 「いやぁーーーーーーーーーーっ」がたっ。ごちん。どん。

 ・・・いてぇ~~~、ロッキングチェアーからずり落ちた。

 明乃あけのちゃん。「いやいやいや、私は無理むりだからぁ~」

 「ふっふっふぅ~、娘子隊じょうしたいっ」「「「「はっ」」」」

 「明乃あけのちゃん、観念してかれなさい。これ可愛いよ」

 「はじめちゃんが着ればっ、ちょっ、やぁ~めてぇ~」「私はこっち」

 「「「「「「お~」」」」」何騒いでるんだか。



 そろそろ始めないと、皆出てこないね。

 ばたばたばた。お~出て来たか。「なっ、・・・んだと」

 「ぱぱさんぱぱさん、見て見てぁ~」「ほらちち、どう」

 二人共髪をツインテールにしている。


 ミス・テリーは黒髪だからか、真っ赤なリボンでしばり、同じ個所をもう一本幅1cmぐらいの黄色いリボンでしばり、細い方はその両端が腰の辺りまで届いている。


 かぴたんは、癖ッ毛の赤い髪を黒いリボンでしばり、同じ個所をミス・テリーと同じく黄色の細いリボンで結び、やはり腰の辺りまでらしている。


 着ているのは、振袖ふりそでなのだが、着物の裾が太股ふとももの中ぐらいまでしかない。

 その替わりか、白のオーバーニーソックス、そして草履ぞうりと言う出で立ち。

 しかもニーソックスは草履ぞうり仕様に改造される。

 これまでのコスプレとは一味違う。さくたんもとても可愛い。


 おおおぉぉぉ~~~、明乃あけのちゃんも、はじめちゃんも、まもちゃんも、娘子隊じょうしたいの子達も皆。

 ん~~~、さくたんまでだね可愛いは、他の子達は通り越して、別のカテゴリーに入っちゃてるかんがあるね。


 「おっちゃん、どう」「3人共、良く似合ってるよぉ~、とても可愛いと思うよ」

 「所長、私達はどうです」「あ~可愛い、と言うか、別のカテゴリーかなぁ~」

 「セクハラですっ」「違うっ、感想だっ。まぁ、はなやかで良いと思うよ」


 「さくたん、始めましょうか」「はぁ~い」

 はじめちゃんとさくたんがメインコントロールルームに戻り、アンティークな窓を開けて、そでおさえながら手を振る。

 絵になるなぁ~。


 「さぁ、皆もポジションについて、ミス・テリーとかぴたん、始めるよぉ~」

 「「あいあい」」

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